絶景舞踏

旅記事346 エッサウィラからカサブランカへ、モロッコの次はどこの国??


この記事は2017年5月2日~7日の出来事です。

モロッコに入ってから気づけば一ヶ月になろうとしていた。

モロッコは見どころが沢山あり、物価も安めで食事も美味しいので居ようと思えばまだまだ長居できる国だ。

エッサウィラに6泊して、そろそろ次の町に移動しよう。それはそうと、次の町もそうだが、次の国をどこにしようか迷っていた。

どうにも決まらないので、アルジェディーダという町に移動して考えようと言う事になった。

アルジェディーダもまた海添いにある町でエッサウィラからカサブランカまでの距離の3分の2の地点にある。

アルジェディーダにはローカルバスで行くことが出来る。

ローカルバス乗り場はメディナのドゥカラ門から徒歩10分程で行ける。

9時15分発のカサブランカ行きのバスを途中下車で一人90Dhに荷物代が5Dh.

カサブランカじゃなくて、アルジェディーダね、とスタッフに念を入れて何度も伝えた。

バスの中でぐっすり眠っていたムラケンと私、そろそろ着くかなぁと目を覚ました時は、6時間くらいバスに揺られた後だった。

あれ?もうこんな時間かぁ。アルジェディーダには5時間くらいで着くはずなんだけどなぁ、と思いオフラインでも自分の位置が分かるアプリ、maps.meを起動させた。

結果、アルジェディーダをとっくに過ぎていたことが発覚。

う”え~~あんなに何度もカサブランカじゃなくアルジェディーダで降りるよ、って言ったのに~悲

まぁ爆睡していた私たちが悪いのね…。

と言う事で、アルジェディーダはやめて、このままカサブランカまで行くことにした。

余談だが、このmaps.meというアプリ、マラケシュからエッサウィラに行くバスの中で知り合った、はるみちゃんに教えてもらうまで、実は私たち知らなかったのだ。

使ってみると、超~~~~~便利!

オンライン上で地図をダウンロードしておくと、オフラインでGPSで自分の位置が分かるだけじゃなく、出発地点と到着時点で検索すると道順も出てきちゃう最強アプリ。古いデータだったり、ちょっと間違っている場合も時々あるんだけど、宿やお店、バスターミナルの場所なんかも出てくるので迷った時にも役に立つ。

オフラインで出来るのが、超有り難い。

今まで使わずに旅していたことが逆にびっくり。

なければないでどうにでもなるし、こういう地図アプリに頼ってばかりいると、退化していく部分もあるんだけど(笑)、心強いアプリなのは間違いない。

と言う事で、私たちは7時間かけて、カサブランカに到着した。

カサブランカの事は全然調べていなかった私たちは、取り敢えず今日の宿を探すことに。

バスターミナルを出てウロウロしていると、ひとりの男性が声を掛けてきた。

ここで何しているんだ?と言う。

このおじさん空港職員らしく、このバスターミナル周辺は治安が良くないから早く移動した方が良いと言う。

宿を探そうとしているんだけど、中心の方に行くバスはある?

と聞くと、バスもあるけど、タクシーの方が良いよ、教えてくれた。

その辺のタクシーの運ちゃんは、何も知らず降り立った私たちは良いカモで、べらぼうに高い料金を言ってくる。おじさんに一応バスに乗れる場所を聞いて、バス乗り場に向かったが、デカい荷物を持って乗れるような感じではない混みようだったので、バスターミナルから少し歩いたところにある大通りでタクシーを拾うことにした。

バスターミナル周辺は治安が悪いことが多いが、人もとても多くそんな風には見えない。でも何があるか分からないからね。

大通りはビュンビュン車が走っていて、停まり辛いのか、客を乗せてなくても何台かタクシーが通り過ぎてしまったが、人の好さそうなおじちゃんが止まってくれて一安心。料金はバスターミナルで言われた料金の10分の1の10Dhだった…。

なめられたものですな汗

タクシーのおじちゃんにムハンマド5世通りの中央市場の前にあるトラムの駅Marche Central辺りで降ろしてもらった。

カサブランカホテルガリア

この日の宿は中央市場からすぐのホテルガリアってところ。一泊共用バスルームで220Dh.

掃除が行き届いていて、フロントのおじさん英語が話せるので非常に助かった。

エッサウィラに比べると宿代高いけど、すぐ見つかって良かった。

この後、荷物を置いてガリアより安く良いところはないか、周辺の宿を見て回った。ガリアでも全然良いのだが、なんとなくだ。

宿探しは結構楽しくもある。掘り出し物件が見つかることもあるが、絶対ないだろ、と思うような部屋も勿論ある。

前のお客さんが使ったままの部屋はびっくりするほど散らかっていたりして、どうしたらこんなに汚く使えるのだろうと思うことも多々ある(笑)

スリランカで言われた、日本人が使った後の部屋はあんまり掃除が必要じゃない、という言葉を思い出す。

全部含めて色んな部屋をみるのは好きだ。

ムハンマド5世通り

これがムハンマド5世通り。白い重厚な建物が続いている。

トラムが走るカサブランカ

カサブランカにはトラムが走っている。真っ赤な車体が古めかしい建物と対照的だ。

トラムのチケット販売機

チケットの買い方は簡単。トラムの駅に設置されているチケット販売機で一律8Dhのチケットを購入。長期滞在者向けに違うチケットもあるらしいが、短期の人はこれで十分。

トラム紙のチケット

紙のチケットが出てくる。

トラムの改札口

この紙のチケットを改札口にピッとやってホームに入る仕組み。

簡単便利だ。

トラム路線図
トラム地図拡大図

トラムの路線図。

結構遠くまで網羅しているみたいだ。

カサブランカのケンタッキー

町を探索しながら何件かの宿を調べて、明日別の宿に移動することにした私たちは、ケンタッキーを買って宿に戻った。

カサブランカ、ケンタッキーがある都会(笑)

タジンばかり食べてきたので、久しぶりのジャンクフード。

余談だが、情報収集のために本屋にもいろいろ寄ってみたが、英語の本はあんまりなくて、フランス語の本の方が多かった。

hotel TRIOMPHE
HOTEL TRIOMPHE2

次の日私たちはガリアを出て、HOTEL TRIOMPHEに移動した。

ここは専用バスルームで日当たり良好。明るい室内は清潔。

一泊268Dh。

あれ?ガリアより高くなっちゃった(笑)

ビデ

イスラム圏やヨーロッパの一部にあるビデもある。

使ったことはない。

さて私たちは決めなければいけないことがあった。

この時点で次に入る国を決めていなかったのだ。

旅人がよく選ぶルートとしてこんなものがある。

モロッコからエジプトの航空券が安いらしく、モロッコからエジプトに飛んで、エジプトで仲間を集めて、そこから東アフリカの国々を南下し南アフリカ共和国まで行き、南アフリカからヨーロッパに飛ぶというルートを取る人が多いらしい。

南アフリカ共和国からヨーロッパの便は安いし、便数も多い。

だが東アフリカの国々を調べてみても、心にピン!と引っ掛かるものがない。

私たちにあるのは、もうひとつの案。

モロッコから西アフリカを南下していくのはどうだろうか。

だがこのルート、私たちみたいなヘタレ旅人が行っても大丈夫なルートだろうか…。と不安がある。

アフリカと言うだけで身構えるが、西アフリカは東アフリカに比べても未知の領域だ。東アフリカは日本語のガイドブックも出ているし、観光産業も盛んなので、まだイメージが湧きやすいが、西アフリカは全く想像がつかなかった。

最近セネガルの情報ブックもオンラインショップで出たようだが、私たちがモロッコにいた2017年5月時点では、西アフリカの日本語のガイドブックはなく、インターネットで調べても西アフリカの記事は極端に少ないし、薄いロンリープラネットが一番の情報源だった。

セネガルまでなら、まだ日本人も多いんじゃないかな、と友達から聞いていた私はセネガルに取り敢えず入ってみようかなと、気持ちが傾き始めていたが、やっぱり不安が残る。

モロッコもアフリカ大陸だが、観光大陸のモロッコ、尚且つヨーロッパにも近く、他のアフリカ諸国とは全く違うだろう。 それにここから下はブラックアフリカの領域だ。

そんな風に悶々と考える日々が少し続いたが、

西アフリカ側から南下してエジプトまでぐるっとアフリカ大陸を周ってみよう!!

と思い立ったら、なんだかすごくワクワクしてきた。

ムラケンはアフリカに入ることはあまり乗り気ではなかったが、こんな意気込みだけで西アフリカを南下することに決めた。

この軽い考え、アフリカはそう簡単ではないということが、後々に色んな形で直面させられることになる。

取り敢えずセネガル目指そうと言う事になったが、セネガルに入るには、飛行機か陸路になる。

陸路の場合は西サハラを通り、モーリタニアに入った後セネガルに入るルートを取る。

この陸路のルートでアイアントレインに乗りたい旅人さんは多いのではないかと思う。

う~ん、どうしよう、と悩んだ結果、アイアントレインも捨てがたいが、私たちは飛行機をチョイスすることにした。

セネガルのダカールには日本人宿もふたつあるみたいだし、不安もあるので、カサブランカから飛行機を使って、取り敢えず日本人宿で情報収集しよう!!と思ったのだ。

(もし陸路の情報が知りたい人がいたら、実際陸路で通った旅人さんの友達も多いので、紹介します。)

中央市場のレストラン

飛行機のチケットも予約し、最後にタジンで締めくくろうと中央市場のレストランに赴いた。

タジンとミントティーで60Dh。カサブランカはちょっとだけ物価が高い。

モロッコ最後のタジン

いや~タジン本当沢山食べたな~。

ムラケン

ついに明日はモロッコを去る。名残惜しい気持ちもあるが、未知の世界西アフリカに気持ちがそわそわしていた。

いよいよ、南下かぁ~~~~!!!


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この時滞在していた宿はコチラ⇒ホテルガリア、HOTEL TRIOMPHE