この記事は2017年5月7日~中旬の情報です。
セネガル料理ってどんなものなんだろうと思う人も沢山いるのではないかと思う。
私たちが訪れたアフリカ大陸の国は、モロッコ、セネガル、ガンビア、ベナン、トーゴ、ブルキナファソ、コートジボワールの7つの国だ。
モロッコは枠外にするとして、この中で料理が美味しい国は断トツにセネガルだと思う。
モロッコからセネガルに来た時は、モロッコのタジンに舌が肥え、セネガル料理はまぁまぁかな、とか偉そうに抜かしていたが、セネガルから国を進んで行くにつれて、セネガルは美味しかったな、と思うようになった(笑)
といっても、モロッコを抜かした6つの国で食事が劇的に変わるのかと言えばそうではなくて、大体はぶっかけめしもしくはサンドイッチ、煮豆や、揚げ芋料理が多い。
ダカールには高級住宅地エリアに綺麗なレストランがあったりもするが、あくまで私たちは基本、屋台で食べていたということが前提の話である。
屋台で食べる旅人は、多分日本人しかいないのではないかと思う。西アフリカ自体観光客は少ないと思うが、変わり者でない限りあえて挑戦しようとも思わないのだろう。
日本人でもブルキナファソで偶然大使館で働いている家族に街角で会ったのだが、奥さんが屋台を見て、絶対無理、あんなの食べても大丈夫なの?と言っていた。普通に先進国で暮らしている人ならそういう風に思うのは当たり前だと思う。
でも、私たちはそういうところで食事をした。これ、マジで無理~~~っと吐きそうになったものもある。ムラケンに押し付け、嗚咽しながらムラケンが完食したものもあった。
確かに、本当に得体が知れないし、衛生面は良くはない、感染症の心配だってある。
だが、私たち的には、実は屋台の方が回転が速くて新鮮なうちに提供できるじゃない?という結論に達している。
まぁ、運かもね。(もちろん沢山の予防接種は受けているし、屋台のご飯にあたった旅仲間もいます)オマケに毎日通うと屋台のおばちゃんが段々山盛りにしてくれるし、毎日休みなく働くおばちゃんの笑顔に癒されたりもするわけで、それも良い思い出になるのだ。
といっても、炭水化物&油沢山メニューが多いので、バランスが良い食事を取るのは相当難しいと思う。
気づいたらブクブクというのはよくある話だ(笑)
生野菜はなかなか食べられないので、ビタミンはフルーツで摂った。
私たちは日本で買ったまま消費していなかったビオフェルミンと青汁にもお世話になった。
嬉しいことに、国で多少値段は変わってくるが、立派なマンゴー20円、でっかいアボガド20円、ジューシーなグレープフルーツ10円から20円、小ぶりのパイナップル一個、田舎で買うと5円とか、とにかく美味しいフルーツが安く手に入る。その他にパパイヤだったり、キュウリ、トマトもよく食べた。甘いフルーツは蛆が中で繁殖していたりもするので、かぶりつくのはやめた方が…。
そしてアフリカに入ったときの最強のエネルギー補強材はコーラだ!!
私たちはほぼ毎日コーラを飲んでいた(笑)
炭水化物、油、砂糖のトリプルパンチですな!えいっ!
病院の治療に先生からの指示はコーラで栄養を取りなさい、だったりする。
勿論コーラだって高価で、買えない生活をしている人々も多い。
これは後に知り合った旅の大先輩から聞いた話だが、マンゴーひとつを、しかもまだ熟れていない青いマンゴーを、裸の子供たちが取り合いになる国だってあるのだ。
まぁ長々と書いたが、なぜ私たちが屋台の方がいいんじゃないの?!って思ったかの理由がある。
このフライドチキンは日本人宿「和心」から徒歩10分から15分くらい歩くとあったちょっと高めのフライドチキン屋さん。
外見は大きなフロントガラスが広がり、中も見わたせる、所謂日本のファストフードチェーン店みたいな感じ。中も綺麗で、接客の対応も訓練されているんだなというのが窺えた。
ダカールに来て1週間程経ったとき、屋台飯も飽きてきたのでちょっと奮発してチキン2Pとポテト小が付いたセットを購入した。価格は2500CFA。まあ日本円で言うと500円くらいなんだけど、屋台では一人前600CFA(120円くらい)でお腹一杯食べられるわけよ。
いつも500円のランチを今日は2000円くらい出したって感覚??
だから買いに来ている地元の人も、着ている服とかがその辺歩いている人とはちょっと違って、綺麗めな服着ている。
フライドチキンが大好きな私としては期待が高まる。
だが、一口食べて、ん??と思った。
なんか味、変じゃない? とムラケンに聞いた。
ムラケンには分からないらしかったが、私は口に入れたチキンを出して、一口でそのチキンを食べるのを止めた。変な匂いもするし、美味しくない。
ムラケンにも止めた方が良いといったが、大丈夫だよと言ってムラケンは結局全部食べてしまった。
その夜中、ムラケンはお腹の痛みと共に、吐き気の攻撃に襲われることになった。
私は勿論食べていないので大丈夫。
ムラケンとの付き合いも5年以上経っていた。ムラケンが吐いたのをこの時始めて見た(笑)
というか、後にも先にもこの時が初めてだ。ネパールで高山病に罹った以外は、至って健康だったし、食事にあたることは一度もなかった。
だから食べるなって言ったのになぁ~~~
和心のスタッフの皆さんも心配して、手づくりポカリスウェットを作ってくれたり、お粥まで作ってくれた。心強いことに元看護婦の旅人さんも滞在していたので、様子を見に来てくれたり、旅仲間のつぼくんが薬を買ってきてくれたりで、病院に行くことなく2日寝込んで復活した。
気持ち悪いのって本当キツイよね。
とまぁ、この経験があったから、折角高いもの買ったのに美味しくないし、お腹壊すなら、屋台の方が遥かに美味しいし安全じゃん、と私たちの中で結論づいたのである。
と、今回の記事はセネガル料理を紹介する記事だった。
セネガルで食事所を探すには、カーテンが張られている小屋を探すことになる。
いや、これ本当に食事処??って絶対思うよね。
このカーテン開けるの、最初は凄い緊張した。
でも、空けるとびっくり、かまどの火に乗っけられた鍋と切り盛りしているお姉さんを囲んで、カウンターと椅子がある仕組みになっていて、みんな食事しているのだ。
メニューは2つか3つで、日ごとに微妙に変わるが、ほぼ一緒(笑)
お店に寄って営業時間は変わるが、お昼から夕方ごろまでのところと、夕方開くところとがあった。
セネガル料理はメニューの種類が少ないんだと思うが、代表的なものは、ヤーサ、マーフェ、チェブジェンの3つだ。
左側がマーフェ、右がチェブジェン。1プレート500CFA。
よく分からなくても、鍋の中と、先客のお皿を見て、何となく注文すれば良いのである。
マーフェは中華料理なみに油が浮いているカレーみたいなもの。
チェブジェンは炊きこみご飯に野菜や魚がのっている。お米に汁と油が染み込んでいて、油が多く唇がギトギトするが、とっても美味しいのだ。
出汁の文化はないと思うが、魚などで一緒に炊き込むことによって風味が良い。
日本人の舌に親しんだ味だと思う。
私はチェブジェンが好き。炊きこみご飯が美味しいし、道端で売られている魚からは想像もつかない程、魚が美味しい。(和心の近くの屋台は新鮮な魚を仕入れているのだ。)
ちなみにお米は一見日本米にも似ているが、粒が小さくて、粘り気は低くサラサラしている。
これはヤーサという。
ちょっとマーフェに見た目が似ているが、玉ねぎを甘辛く煮詰めている一品。
香ばしさがあり美味しい。
ちなみにお持ち帰りでお願いすると、桶みたいにでっかい、銀のボウルに入れて提供してくれる。配分がわからないのか、適当なのか、お持ち帰りで頼むとボウルの大きさに合わせたのか、驚異的な量をもってくれる(笑)
このお皿は次の日でも返せばよいのだ。
ここはちょっとお洒落にしているところで、見た目も気使っている。
ご飯もターメリックライスだし。
「和心」から出て右側の橋を渡り、商店などが並んだエリアにある。
左が魚のチェブジェンで右が鶏肉入りのヤーサ。魚はフランス語でポアソン、鶏肉はプレ。
1プレート600CFA。
このプレートが120円程度で食べれるのだ。
この屋台は「和心」の斜め前にいつもある屋台。
ここも一見怪しいが、朝ごはんに毎日のように通った。フレンドリーなおばちゃんが切り盛りしている。
かさましのポテトフライと大量のレバーが入っている。ソースはピリッとしている。お腹パンパンになる。
レバーのお陰で貧血なし。
このサンドイッチ屋さんは夜には閉まっていたり、ご飯メニューに変わっていたりいろいろ。サンドイッチの種類は日替わりで変わるが、レバーの日が多い。
こういった芋を揚げた屋台も多い。100CFAで購入できる。
素朴でほくほくで病みつきになる。こういうので太る汗
作っているのを見ながら地元民とご飯を食べられるのが、良いよね!!
是非、お試しを!
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