この記事は、2017年5月24日の出来事です。
ガンビアの国土は、ガンビア川というとても大きな川を囲むように構成されており、バッラとバンジュールを結ぶフェリーは川と海の狭間、汽水域にあたるでしょうか、その辺りを運行しています。
そして我々が滞在したバカウは、大西洋沿いにある町です。
先日の体調の事を考えて、この日はゆっくり過ごすことにして、すぐ近くの海まで散歩をしてみることにしました。
Mama’s で出る朝食。オムレツとパンとコーヒー。アフリカらしくない!いい意味で。
基本的にはやはり砂の道で、時折こんな立派な木が生えています。宿から海までは15分かからないくらいの距離で、途中にパン屋もあったのでパンをかじりながら向かいます。
すると、ニヤニヤしながらおっさんが近づいてきました。
旅行中に近づいてくる人間は基本的に怪しいと思っているので「うわぁめんどくさいの来たな~」と思いつつ、英語が通じるので話を聞いてしまいました。ただし「どこに行くの?」という質問は絶対にはぐらかしてました。
バカウの海の近くに立派な建物が見え、おっさん曰く大統領の官邸だとか、こっちのは国連の建物だとかいう話でした。国連の旗があったのでそれは間違いなさそう。
また、日本から旅行で来てることであるとか、ガンビアには2、3日くらい滞在するよとか、その辺の問答をしていると、おっさんは「俺こっちだから」とどこかに行ってしまいました。あれ、ただ話したかっただけの人だったか?
建物の屋根には鳥がとまっていました。カラス的な奴かな~と思いきや、なんだか異様に大きい。なんかすごい怖いんですけど。
海に辿り着くと、そこは静かな砂浜でした。少しだけ日光浴している人あり、少しだけ仕掛けた網を回収している人ありで、なかなか長閑でいい雰囲気。
いや!鳥!さっきのデカいヤツが魚食ってる!しかも沢山いる!
明らかに猛禽類なこの鳥にはあまり近づかないように、砂浜を散策することにしました。住民はまったく気に留めていないようでしたが・・ホントにハトやカラスのような扱いなのかな。浜辺にはレストランもあるようです。
すると、おーいと手を振ってくる人が。
さっきのおっさんでした。「俺こっちだから」と別れてから10分くらいしか経ってないぞ(笑)
別れた時間と距離を鑑みるに、違う道通ってまた合流しただけっぽい。なんだか、海に行くことを見透かされていて(たしかにこの辺散策するとなると海に行く以外になさそうで)ばったり再会した様に装ってまた僕らに絡んでくるつもりだったのかと思えて、怪しさ3倍増です。
「君たちは何の仕事をしているんだ?」というので万琵は舞踏家であること、僕は前職を教えると、
「俺はアクティビストだ」
?・・・聞いたことないな・・。アクティブに活動する人?活動家?大衆を扇動したりする人なの?
「父は物書きで、母は国連職員なんだぜ」
ご両親はご立派なよう。アクティビストは結局なんなんだ?身なりも決して綺麗とは言えないし、ただその辺を徘徊しているだけのように見えるけど。。
すると遠くから何やらがらくたを持っている人がやってきました。
「彼は俺の友達で、こうやって土産物を作って売っているんだよ。なんか一個買ってやってくれ」
我々は訪れた各国でキーホルダーを買うことにしています。それが地味に荷物になってはいるのですが、その時の空気をなにか形にしようというつもりで、ガンビアでもキーホルダーを買わなければという思いはありました。
ガンビアは観光地とは言い難く、しかも3日しか滞在しないのでキーホルダーを手に入れるのは難しいと思っていたのですが、まさかこういう形で手に入れることになるとは思ってもみませんでした。
たとえ最初の言い値が安くても、値段交渉をします。250ダラシ(約625円)から130ダラシ(約320円)まで下げてもらい、ガンビアでのノルマは達成です(笑)
キーホルダーもゲットしたし、これといって見るものもないし、おっさんに付きあうのも飽きてきたので宿に帰ることにしました。
出来ることならおっさんを海に放置していきたかったのですが、ついてきました。めんどくさいなぁどうやっておっさんから離れようかな~と思っていると、
「俺タクシー乗るから」と、おっさんは自然と離れて行きました。
うーむ、アクティビスト。結局わからん。
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