この記事は2017年6月1日の出来事です。
セネガルの日本人宿「和心」で知り合った旅人さん二人(シホちゃんとEちゃん、Eちゃんはブログに顔が出るのが苦手みたいなので、写真には出てきません。)と共に無事にベナンの宿ココティエコトヌーゲストハウスで合流した。
シホちゃんは『旅女』というタイトルでブログを書いているので、是非読んでみてください。更新は私たちよりはるかに早いので、ベナンのことも当然書いています。私たちと同行し、彼女なりの視点で書かれているので面白いですよ。
さて、日本食ダルマで昼ごはんを済ませた私たちは宿をチェックアウトして、JICAのユーヘイさんが手配してくれたタクシーに乗り、コトヌーから北上してベナンの片田舎に行くことになっている。
そこでユーヘイさんと合流して、今日はロジェさんというベナンの方の家にホームステイするのだ!非常に楽しみ。
ロジェさんはJICAの方々がとてもお世話になっている人のようで、JICAの方々にフランス語を教えていたりもするらしい。
コトヌーから出ると、すぐに景色は田舎めいてくる。排気ガスから一気に解放され、空気は生温かいが、気持ちが良い。
木々の葉が青々と茂り、太陽の光が反射してとても美しい。
緑がとても生き生きとしているのだ。
途中、ユーヘイさんと無事合流し、村に着くとロジェさんが待っていてくれた。
一時間半くらい走っただろうか、小さな村に入っていく。
車を降りてロジェさんについていく。
ロジェさんの家は草の間の小道を歩いていったところの平屋建て一軒家だ。
ロジェさんはベナンではお金を持っている方の暮らしらしいが、このお家、実はまだ完成していない。
お金ができた時に少しづつ作っていくみたいなのだ。
お金がある人がお金のない人にご飯などをご馳走したりするのはあたり前らしく、 お金が出来ても色んな人に分け与えるので、全然お金が貯まらないらしいのだ。
ベナンだけでなくアフリカではこういった文化が成り立っていると思う。
家族でもない人が、普通に家に居てご飯を食べているってことも普通なのだろう。
こういった慣習は私には馴染みがないが、家が完成するのはまだまだ時間がかかりそうだ。
ロジェさんのお家に着くと、ジュースを出してくれた。
パイナップルジュースだ。
ベナンはパイナップルがとても美味しいことで有名な国だ。
少し談話して、村を散策してみることに。
なんてのどかな所だろうか。
商店には何が売っているかというと、
缶詰やパスタ、小さい玉ねぎにとうがらし、などなど。
ちなみに飲み水も売っていて、ペットボトルとプラ袋、2種類がある。
袋に入った水の方が安いのだが、この水だとお腹を壊す人がいるらしい。ペットボトルの物よりきちんと浄水がされていないみたいだ。ちなみに私は匂いと舌に敏感な方で、袋の水は少し土臭いにおいがする。まぁでも飲んでもお腹壊さなかったけどね。
ちなみに西アフリカで親しまれているパスタは、とっても細いもので茹でる前にぽきぽき折って細かくしてから茹でる。
だからフォークでクルクル巻いて食べるって感じじゃない。
長いパスタもあるけど、うどんのようにモチモチしていたりする。
コトヌーにある大きいスーパーには海外のパスタも売っているが、この辺りには大きなスーパーなんてものはない。
ロジェさんの友達の家に入らせてもらった。
ここは平屋みたいになっていて、幾人かの家族が住んでいるらしい。
プライベートも何もないな、という感じだが別の家族であっても家族のようなものなのだろう。
そこで生まれたばかりの双子のあかちゃんを抱かせてもらった。
日本のムチムチな赤ちゃんたちとは違って、細い。
色が白い。大人はみんな日焼けしているんだ(笑)
こちらのおかあちゃんももうすぐ生まれるようだ。
いろんな動物が自由に歩き回り共存している。
これは一応鳥かごみたいなんだけど、どこから入れるのかは不明。
さて、次に向かったのはロジェさんの奥さん、アイノさんが髪結い中だという美容院だ。
アフリカの人のチリチリの髪の毛はあまり伸びてくれないらしい。
だから女性はエクステを付けてお洒落をするのだ。
色んな結いかたがあって凄い。
ちょうど、アイノさんの髪が全部結い終わるころだった。
う~ん!凄い。ボリュームたっぷり。重たそう。この後仕上げに油を馴染ませる。
ちょうど、結い始めた状態。本当に器用だ。少女の時から髪結いの技術をあげる。
と言う事で私も挑戦!!
といっても、一本だけ付けてもらうことに。というのは、一度つけると洗うのが大変になるから。現地の人は一度つけたら何週間も洗わないのが普通だそうだ。
ベナンは暑く、たっぷりと汗をかく。そんな状態で洗わないのは慣れない私としては到底無理。
というかアイノさんも何日かすると痒いのか、細い棒を髪にさしていて、それ何?と聞くと痒いところを掻く棒だよ、と掻いて見せてくれた。
赤い派手目の色をチョイス。
あっという間に出来上がり~~!
セネガルの時から気になっていて、やりたいと思っていたのだ。やった~(笑)
後ろのお姉さんたちも楽しそう。
というかベナンの女性もみんなお洒落だ。
エクステが沢山余ってしまったので、みんなも一本づつ付けることに。
ムラケンは頭のてっぺんに一本(笑)
女性軍団はメイクもしてもらって完成!
このメイクは伝統的なメイクなんだろうか?細い眉に何故か眉間に一点書かれた。
て、このメイクは明らかに遊ばれたと思うけどね(笑)
外国人に興味津々で子供たちが集まってくる。瞳が大きくて可愛い。
後ろの子(笑)
アフリカの看板は見ていて結構面白い。
字が読めなくてもすぐに分かるように絵が描かれた看板がとても多いのだ。
今日から何日かこの二人にお世話になる。
明日はお祭りに向けて、更に田舎の方に移動する。
おめかしもバッチリ準備万端ですな!
夕食。アイノさんが作ってくれる。
一般的な家庭でも料理は炭火だ。
ちなみにこの隣に水浴び出来るところがあるが、シャワーではなく桶から水を汲んで浴びるかたち。ドアも一応ついていたが、どうやって閉めていいのか分からず開けっ放しで浴びていたら、アイノさんが、閉めて閉めて、と焦っていた(笑)
トウモロコシかな。
ちなみにトイレは外に仕切られているところがあって、穴になっているところがある感じ。プラスチックのヤカンに水を入れて持っていき洗浄する。日本のぼっとん便所みたいな形態で、暑いので匂いが出そうだが、全然ないのが不思議だ。
うちのおばあちゃん家はぼっとん便所だったけど、結構キツイ匂いがあったんだけどなぁ、と思いだす。
ベナンはお米も食べるが普段はトウモロコシを加工したものやパン、パスタを食べることが多い。ここは敢えて私たち日本人に合わせてお米を炊いてくれた。
アイノさん特製、ベナンでもおなじみのぶっかけ飯だ。
スパイスが効いていて、辛くてとても美味しい。
夜は洗濯ものを中に入れてね、とアイノさんに言われた。
夜に洗濯ものを外に干しておくと、村の人たちが勝手に盗んでしまうらしいのだ。
え!?マジで。こんなに長閑な田舎なのに。
こんなにのんびりしたところでも、アフリカでは出している方が非常識なのだろう。取っていいよ、ってことになるのかな。
暑いのでシホちゃんが家の敷地内の外で寝てもいいか、と聞いていたが、それも危ないからダメだという。
日本でも外で寝るのは危ないのかな。?
夜にトイレに行きたくなった時もキッチンの隣の水浴び場でしてと言われた。夜は外に出てはいけないようだ。
私たちの安全を保つために大げさに言っていることもあるかもしれないが、やっぱり感覚は全然違う。
ほ~~、田舎だから安全だと思っていたけど、そうでもないんだなと、ちょっと意外な気持ちだった。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒ロジェさんの自宅