この記事は、2017年6月16日の出来事です。
ベナンの首都コトヌーから、西側の隣国トーゴの首都ロメに移動します。
ベナンもトーゴも西アフリカの小国で、それぞれの首都コトヌーとロメは、海の近くに位置しています。位置はほぼ真西にあり、乗り合いタクシーでおよそ3時間の距離になります。近いです。
トーゴはベナンに比べて更に縦に細く、ロメまで来るともうガーナの目と鼻の先の位置の所に来てしまいます。
ロメにはEさんと宿で出会ったホンダさんが先に入っていました。シホさんは我々とは逆の東側、ナイジェリアに向かうとのことで、ここコトヌーでお別れになります。
ナイジェリアのビザは取るのが難しいし、国自体もなかなか一筋縄ではいかない国ですが、シホさん頑張りました。ナイジェリアに女性一人で立ち向かう。これは凄いことです。人間の意思と情熱というのは大したものだと思います。
そもそもベナンで楽しい思い出を創ることができたのは誘ってくれたお陰。
シホさんのブログはコチラ⇒旅女 Tabijo 〜義眼のバックパッカー〜
シホさん、ベナンに誘ってくれてありがとう!
ココティエコトヌーゲストハウスからは、乗り合いタクシーが集まる「エトワール・ルージュ」というところまでバイクタクシーを利用します。バイクタクシーは15kgからある我々のスーツケースを足に挟み、客を後ろに乗せて走ります。今考えるとかなり恐ろしい乗り物ですね。客はノーヘルだし。宿からエトワール・ルージュまでのバイタクはひとり500セーファ(約100円)。
エトワール・ルージュ。看板などは無かったような気がします。相変わらず初見に厳しい西アフリカ。エトワール・ルージュって「赤い星」っていうシャアみたいな意味ですが、赤も星も見当たりません。
車が沢山並んでいて呼び込みをしているので乗り合いタクシーの場所であることは分かります。テレビで千原せいじさんがやってたように「ロメ!ロメ」みたいに叫ばなきゃならないのかなと思っていましたが、声を掛けてきたおっちゃんにロメなんだけどってポソっと呟いただけで解決しました。
案内された車はトヨタでした。ホンダさんいわく、西アフリカではルノー車がよく走っているけど、長距離移動ではほぼ確実に途中で壊れるそうで、彼はたとえどんなに待つことになろうとも、必ずトヨタを選ぶのだそうです。さすがのトヨタは壊れないそうです。そういえば遠い南国パプアニューギニアでも地元の人がトヨタすげーみたいなことを言っていました。
その辺でパンを買って乗り込みます。7人乗りが満車になったら出発です。ちなみに全員分の料金を払えばすぐに出発することも可能。ひとりあたりの料金は5,000セーファ(約1,000円)でした。
隣の国ですぐに行ける距離だとはいえ、外国人である我々はビザを事前に取得しておかなければなりません。ビザ取得情報はこちらの記事で。
ベナンとトーゴの国境は、ヒラコンディという所でした。
ヒラコンディで一旦タクシーを降り、ドライバーに指さされた建物でイミグレーションを経て再びタクシーに乗ります。特に問題も無くスタンプを入手することが出来ました。ヒラコンディには国境で悪さする職員はいないようです。ホッ。
コトヌーはそれほど都会というワケではありませんが、トーゴに入るとやはりなかなかの田舎風景なので、コトヌーが都会だったのかなと思わされます。まぁ、ティオ村の方がよっぽど田舎でしたけど。
ロメのグランマルシェ(大市場)らしき所でタクシーは終点を迎えました。
そこから市街地まではバイクタクシーになります。頑張れば歩ける距離ではあるのですが、初めての場所で土地勘が全くないし、ポツポツと雨が降ってきたのでバイタクを利用することに。
ドライバーにおススメの宿へ連れってってと頼んで、ひとりあたり200セーファ。
少し走ると海岸沿いに出ました。広い砂浜にビーチバレーコートやビーチサッカーをしている風景が見えて、天候はイマイチだけどなかなかの長閑な風景。
辿り着いた宿は「Auberge Le Galion(オーベルジュ・ル・ガリオン)」というところ。白人が経営しているらしい宿で、バーも兼ねていました。そこでエアコン付きの離れの部屋を借りることに。一泊15,000セーファ(約3,000円)。相変わらず観光客向けの宿は高い。
エアコンがない部屋はもっと安いでのすが、万琵がどうしてもエアコン付きが良いとのことで。ベナンの暑さにやられて、相当疲れてきているようです。
宿の周りには僅かながら商店や食堂もあり、海から近くに立地しています(だからといって海水浴が出来るような環境ではなさそうだけど)。あとで海に行ってみよう。
宿の周辺はこんな感じ。舗装されているのは当然のように幹線道路だけ。一本路地に入ると水はけの悪い土になります。雨上がりも手伝って汚さは増し増しですが、全て舗装されて日光の照り返しがキツイところと比べて考えると、一長一短のような気がします。
左の建物なんか、廃墟だと思ってたら商店ですから(笑)一杯分の小分けのインスタントコーヒーをよくここで買ってました。
通りを歩くと随所に壁画アートが見られます。そして逐一上手です。車の中でパンしか食べていなかったので、なにか食べられるところを探します。
ティオ村でよく頂いていたインニャンピレのようなものがあったので食べます。ひとり分で400セーファ(約80円)。
これはインニャンピレではなく、トウモロコシ粉で作った酸味があるアカサみたいなものですね。見た目はインニャンピレに近いので、混ざっているのかも。作る人によって違うのか、海が近くて湿度が高めだから発酵度合が強めなのか、腐りかけなのかは分かりませんが、ちょっと酸味が強めに出ていてインニャンピレとアカサの中間みたいな味。スープは肉を煮込んでピリ辛の味付けにモロヘイヤを刻んだものか、ヌルヌルした緑が入っていました。
アフリカではこう逐一「なんか不安な味」を出されます。今のところダカールのフライドチキン以外にはあたっていませんが。
海まで出てみました。宿からは一本道で5分くらいで到着です。人が少なくて落ち着いた雰囲気でしたが、波は高く荒れていました。流石に泳いでいる人は皆無でした。
ここから漁に出ることもあるのか、錆びた小舟が一艘。荒れた海にほどよくマッチしていました。
ヤシの木を彫ったアート作品がいくつか置いてありました。売ってるのかな?
ちょっと薄暗くなってきたので早めに宿に戻ってしまいます。
旅慣れたホンダさんは別の安宿に泊まっていましたが(当然エアコンなし)、Eさんはガリオンに宿泊しているらしく、4人で再会することに。
さて、これからどうします?北の方にパリメっていうよさげな所があるみたいですよ。じゃあ次はそこを目指して、そのまま北上してブルキナファソに抜けましょうか。いいですね、いつ移動します?
うん、まあ、適当で(笑)
旅人なんて、そんなもんす。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Auberge Le Galion(オーベルジュ・ル・ガリオン)