トレッキングを大満足で終えた私たちは、お腹が空いたので、インド料理やさんに入った。
ここがびっくりするぐらい美味しくて、かなりおすすめ。
「ブンガスリアレストラン」というところで、蠅も美味しいのを知っているのか驚くほど多かったのだけど、頼んだもの全部美味しかった。
お腹を満たした私たちが次に向かったところは観光案内所。
キャメロンハイランドではジャングルの中でラフレシアが自生しているスポットがあるらしい。そこはさすがにガイド同行の場所で、なおかつラフレシアが咲いているか確認できるのは前日になってからということだった。
ラフレシアは花を咲かせるのに2年ほどかかり、一度咲くと5日くらいで枯れてしまうらしい。
咲くのにそんなに時間を要するとは知らなかった。蝉みたいだな。
見られるのは3日目ぐらいまでの花で4、5日目のラフレシアは匂いもきつくなり、やはり萎れぎみなんだそう。
キャメロンハイランドの観光案内所には、さすがに日本人が多い観光地だからか日本語が話せるスタッフが常駐していた。
日本語とは似つかわしくない体格が良い黒人のおじさんが、流暢な日本語で取り合ってくれた。
なんでそんなに話せるの?と聞くと、彼は農業の勉強をするために群馬県に住んでいたらしい。
彼にラフレシアが見たいというと、どこかに電話をしてくれて、明日なら3日目の花だけど見られるとの回答が返ってきた。咲くのに2年かかり5日で枯れてしまうということで、見られない日もあるみたいだ。ガイドが毎日、ジャングルにラフレシアを探しに行くらしい。
前日に違うツアー会社に、ラフレシアが見たいんだけど、と聞きにいったところ、今は時期じゃないからあってもつぼみみたいな赤ちゃんだ、と言われていた。今の時期はつぼみしか見られないのかと非常に残念に思っていたから、すごく嬉しかった。いろんなツアー会社があるから、管理しているジャングルも違うのかな?
それにしても、良かった~
ラフレシアを見られるいくつかのツアーがあって、私たちが選んだのは、アドベンチャーツアーなるもので、ラフレシアを見るためのジャングルトレッキング(3~4時間)、原住民オランアスリ村を訪ねる、ボー紅茶農園見学、バタフライガーデン、昆虫園、イチゴ園に行くというてんこ盛り感がある一日掛かりのものにした。料金は二人で150リンギットだった。
半日コースや、ラフレシア以外のツアーもいろんな種類が用意されているので、自分の行きたいところをチョイスすると良いと思う。
お金を出せば、自分なりのアレンジも出来るようだった。
ツアー時間は8時45分に宿までピックアップに来てくれて、18時30分くらいに帰ってくる。
代金に入場料などは含まれていない。
日本語ペラペラのおじさんに、ヒルはいるの?と聞くと、たま~~~~に出るけど、ほぼ出ない、言われて一安心。
楽しみだ!
今日のトレッキングですでに足に疲れを感じていた私たちは、明日のトレッキングに備えて早めに寝ることにした。と思っていても、遅くなってしまうのだが。
次の日、迎えの車は少し遅れて宿に迎えに来た。宿のおばちゃんに明るく見送られて出発。
この四駆の車、フロント部分に強そうな角を付けていた。
暴れそうなくるまだなと思っていると、案の定運転手のお兄ちゃんは、眠気も吹っ飛ぶほど超荒い運転。物凄いスピードを出し、次から次へと対向車線をはみ出して前の車を追い越していった。そしてさすが四駆、加速度が半端ない。
超怖い・・・
私たちの他にツアーの参加者は4人の女性グループに1人の男性だった。
計7人の参加者は恐ろしい運転に揺られ、ラフレシアのあるジャングルに向かったのだった。
私はなぜかこの時は酔わなかったが、後ろに座っていた女性グループの一人は、車酔いでぐったりしていた。
車酔いはキツイよなぁ。
途中オランアスリ村でジャングルでのガイドをピックアップして、入り口まで車で一時間くらいで着いた。
ガイドはオランアスリの人だったみたい。
観光案内所のおじさんは車で一時間くらいって言っていたけど、このスピードを出すってことが分かっていたのかな・・・。
マレーシアはタイに続いて事故死が多い国らしい。日本の死亡原因で自殺が上位に上がっているのも悲しいが、この荒い運転なら、事故で死んでも驚かない。案の定大型トラックが横転していて、積み上げた荷物がそこらじゅうに散らばり、何人か立往生していた。
あ~あ・・・
無事にジャングルの入り口に着いた私たちは、ラフレシアを目指してここから徒歩で1時間30分くらい山道を歩くことになる。
ラフレシアの咲いている場所によっては、もっと奥まで入らなくてはいけない時もあって、私たちは近い方。
運転手の兄ちゃんとガイドと、犬が二匹お供してくれた。
ガイドは草が伸びてしまった所を持っているなたで、ざくざく切って歩きやすくしてくれた。
驚いたのは犬の賢さ。程良い距離を保って補佐してくれる。前を歩いていたかと思うと、気づくと後ろに居たり、消えたかと思うと、先回りして前で待っていたり。しかも二匹の華麗な連携プレー。
凄い・・・・
どうやって犬を教育したのだろうか。
なんて偉いんだ。しかも可愛い。
ジャングルは一応道にはなっていたが、急なところもあったり、川になっている所を通ったり、思っていた以上に険しかった。ここのジャングルにはマラリア蚊もいるとのことで、私たちは長袖長ズボンだったけど、その上から虫除けスプレーをかけまくり、更にベープをオンにして中に入った。
やっぱりここでも白人さんは短めのズボンにTシャツ。
気にしすぎている自分らがあほらしく思えてくるほどの軽装備だ。
途中の道ではいろんな虫に出くわした。
うおー・・・・。
(見たい人はクリックしてね。)
げー・・・・。
(見たい人はクリックしてね。)
珍しい虫をいちいち立ち止まっては歓声を上げながら鑑賞していた私たちは、他のメンバーから遅れをとっていて、最初は歓声を上げるたびに気にしてくれたガイドも呆れたのかどんどん前に進んでしまった。その代わりか運転手の兄ちゃんは、私たちの後ろからゆっくり歩いてきてくれた。
その兄ちゃんが、いきなり落ちていた木の板を拾ったかと思うと。
おい!ヒルだぞ!
と私たちに差し出してきた。
こいつは人の靴の中に入り込んで、血を吸うんだ!
これがヒルか!!
まだ血を吸っていないからか、尺取り虫みたいな物体が、上向きにしきりにうねうねしていた。長さは1センチくらいで細長い。思ったよりも小さくてヒルと言われなかったら、気づかなかっただろう。
こうやって獲物を探して、気づかないうちに靴の中に侵入して血を吸うんだな。
おぉ、想像しただけで恐ろしい。
しかもヒルは血を吸うと何倍もの大きさになるらしい。
因みにヒルに咬まれたらたばこの火をじゅっとやって取るのが良いらしい。無理やり取るとヒルの牙が皮膚に残ってしまい、かなりのかゆみが残るらしい。
医療にも使われているヒルでありがたい部分もあるのだろうが、こんなのが足について血を吸ってふくれていたら失神ものだなと思った。
すみません、びびって写真とる余裕なし。
日本語ペラペラおじさんは、たま~~~にって言っていたのに。。。出くわしたし。
こんなにのんびり歩いていたらヒルに咬まれるかもしれないと、私たちは怖くなり早歩きになり、前のメンバーに追いついた。
そして、前のメンバーが何かを囲んでいる!!
うお!!あったよ。本当にあったよ!
すごい!
ラフレシアは緑の空間に、そこだけ異様なものがあるような様だった。
いや、これはラフレシアというものを知らなかったら、かなりの衝撃を受ける存在感だ。
ラフレシアでも10種類くらいあるらしく、昔から聞いていた大きさは1mくらいだったが、この地方のラフレシアは小さめで匂いも少ないらしい。
確かに近くで嗅いでも、匂いはほぼなかった。蠅はきてたけど。
触っても良いかと聞いたけど、触ると枯れるのが早くなってしまうとのことで、ダメだった。
直径1m30㎝のものが発見されたこともあると運転手が言っていた。(インドネシアのスマトラ島、もしくはマレーシアのボルネオ島あたりって言っていた気がする)
この大きさでびっくりするから、1m30㎝なんてのを見たら、天地がひっくり返るほどびっくりするかも。
ちなみにラフレシアは寄生植物でぶどう科植物の根に寄生し、そこから直接花を咲かせる。花が雄花と雌花にわかれていて、蠅がその花粉を媒介することによって繁殖するみたい。
だからラフレシアには花しかない。私たちが見たのは下の方に生えていたが。木の上に花を咲かせていることもあるとのこと。
寄生して、この見た目、なんとも魔力を感じる植物だな、こりゃ。
中は白い点々の模様があり、よく見ると細かい毛みたいなものが生えていた。真ん中には突起物がある。うわー・・・・。
私はラフレシアは食虫植物だと思っていたが、そうではないらしい。
でも人間も食べそうだよ、この外見。
写真で分かるように、周りにも白い斑点のような不思議な模様がある。
3日目の花だからか、確かに少し萎れ気味な気がする。
もっと凝視していたかったけれど、下山しなければいけない時間に。
やっぱり下りは楽だなぁ。ムラケンは下りが苦手だけれど。ヒルにまた会うのが嫌でずんずん進んだ。
ちゃんと帰りもわんちゃんが寄り添っていてくれた。
行きはちんたらしていた私たちは今度は先頭。
ありがとう!ガイドのおっちゃんとわんちゃん!!
次はオランアスリの村に訪問。
まだまだツアーは始まったばかりだ!
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この時我々が滞在していた宿はコチラ⇒Gerard’s Place
スカイスキャナーなら、自分の条件にあった航空券を一発で検索できます。
下は実際私たちが使っているベープです。東南アジアでは(特に国内線の検査官が興味を示して)、面白半分に、これはなんだ?とちょっかいを出してきますが、かなり使える代物です。
旅の必需品!