次の日はホワイトサンデューンで日の出を見た後にレッドサンデューンとフィッシングビレッジ、フェアリーストリームに行くツアーを予約してあった。
ホワイトサンデューン以外は自力で行ってしまっていたが、ホワイトサンデューンでの日の出を見たいがためにツアーに申し込んだのだ。
ツアー代金は一人12万ドンですごく安い。(600円くらい)
ツアー会社は街に無数にあった。私たちはどこのツアー会社かわからないが宿の近くにあったところで予約した。
有名なシンツーリストの値段よりも少し安い。シンツーリストで頼んだ場合オフィスの前で集合とのことで宿までピックアップに来てくれないとのことだった。私たちの宿はオフィスから遠くてタクシーを使わなければならないので宿でピックアップしてくれるツアー会社にした。
朝の4時40分に迎えが来る。外はまだ真っ暗だ。
他に4人の観光客がすでに乗っていた。
韓国から来た若い女の子3人組と1人旅らしい中国の女の人だった。
まだ人気がない道をぐんぐん進む。日が出ていないこの時刻は風に当たると肌寒い。
ホワイトサンデューンまでは1時間弱かかる。次第に同じように観光客をホワイトサンデューンに連れていくのであろう車が増えてきた。
少しずつ空が明るくなっていくのを見ながら、日の出に間に合うのかなとちょっと心配になってくる。
ホワイトサンデューンの近くには湖もある。
光が反射した湖はとても綺麗だ。
心配は的中してホワイトサンデューンに着いた時には、辺りはかなり明るくなってしまっていた。もう日の出じゃん!とがっかりした。
そして観光客を待ち構えているバギーの多いこと。私たちが車から降りると、運転手がここから上までは歩くのが大変だから、バギーで行くことになると言ってきた。
バギー?
それはフリーなの?と聞くと、違うという。一人20万ドンかかるという。二人で40万ドン(2000円)だ。往復ではない。片道だけの値段だ。
はあ?!
たかが上までにいくのにそりゃ高くないかい。
バギーに乗りたい人はともかくとして、私たちは別にバギーには全く興味がなかった。
あほか。
次々と観光客を乗せたバギーが出発していく。
そのまま歩いていこうとすると、上までは歩くのは凄い時間が掛かってとても大変だよ、と言ってくる。
いや絶対歩けるだろうと私たちは歩いていくことにした。
砂丘の上までは歩いて20分くらいで行けた。
全然歩けるじゃん!
日は上がっているし、バギーを強要されそうになるし、腹が立った。しかも綺麗なはずの砂丘はバギーのタイヤの跡だらけになっていて、ちっとも幻想的じゃなかった。
昨日行ったレッドサンデューンは誰もいない時間だったからか、綺麗な砂波がくっきり見えた。
ホワイトサンデューンの砂波はそりゃ綺麗だろうなと期待していたせいもあり、がっかりしてしまった。
とても愚かな気分になった。
日の出に観光客が沢山くるのを知っている現地の商売人は、稼ぎ時の時間だ。
お金の匂いがプンプンだ。
砂丘は荒らされた砂に変わっている。
本当に残念だ。
それでも荒らされていない部分を見つけることが出来た。
砂はレッドサンデューンより粒子が細い。
踏みしめるとさらさらと足の間から砂が逃げていってしまう。
上手く歩けない。
夜を超えたばかりの砂はまだ熱くはなくてひんやりしていた。
集合時間の時間が迫っているので、急いで戻ろうとしたが私たちは道が判らなくなってしまった。多くの観光客がいたので、心配はないが、私たちのジープはどこ?って感じで行ったり来たりを繰り返したので集合時間に遅れてしまった。
やばい~と思っていたが、ひとりで来ていた中国人の女性も同じように迷っていたみたいだった。
砂丘は同じような景色が広がっているので、注意が必要だ。
車を30分ほど走らせて、レッドサンデューンに到着。
他の人のブログ通り、車を降りるとサンドボードを持った子供たちが砂滑りに誘ってくる。
私たちはそれを通り過ぎ、遊んでいる人々を遠目に見ながら、砂丘を登っていった。
ここにはバギーはないので、タイヤの跡はない。
綺麗な砂波がくっきりと見える。
時折動物の足跡であろうものがちょこちょことあった。
昨日も来たレッドサンデューンだったが、昨日は私たち以外いなかったので風が吹くと砂と砂がこすれる音がはっきり聞こえる程静かだった。
火星に行ったらこんな風なところが永遠と続いているのかなぁと想像した。
今日はサンドボードで遊ぶ賑やかな声が聞こえてくる。バギーの音や跡は全くマイナスのものでしかないと思ったが、サンドボードではしゃぐ声は砂丘を活気づけている気もした。
どちらにせよサンドボードの跡も、バギーの跡も、時間が経てば風と砂が綺麗さっぱり消してしまう。
遥か彼方では食べ物を売っている人々も見える。
何を売っているのかなと覗くと、どうやらヌードルや甘いスイーツみたいだ。
お次はこれまた二回目のフィッシングビレッジ。
昨日は出発が遅かったので、獲れたての魚介類はそんなに見ることが出来なかったが、この日は朝が早かったため、獲れたての生き物がたくさん道端でうられていた。
どれもぴちぴちだ!
いくらだよ!とか言ってきてくれるが、いや~これ買っても調理できないしなぁ。集合時間が決められてしまっているから調理してもらう時間もないしなぁと残念だったが見るだけ。
きっとすごく美味しいと思う。
そして漁村にはこんな風なスタイルの人が沢山いた。
なんとも言えないファッションセンスだ。
パジャマみたいだなと思ったが、みんなこんな風な身なりなので、きっと伝統的なスタイルなのかもしれない。
次の目的地はフェアリーストリームだ。
私たちは一度行ったし、大勢の人がいる中行くのはイヤだなとホテルの前まで送ってもらいフェアリーストリームは行かないと告げた。
それにじつは私はこの時関節痛に襲われていた。
なんだか体の様子がおかしい…。
宿の前で降ろしてもらい、朝食を食べてから部屋に戻ることにした。
ガーリックライスにバナナスムージーにサンドイッチ。
ムイネーの物価はハノイやホーチミンに比べると2割ほど安い。
しかも美味しいところが多い。
朝食を食べ終えて、宿に戻った頃には私は自分に熱があることを確信していた。
熱を測るとやっぱり39度の熱があった。
最近ちょくちょく熱が出る。
訳はわからないが、ムラケンに熱が出ちゃったと言った。熱があると自覚すると途端に気力がうせる。
私はそのまま寝込むこととなった。
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