絶景舞踏

旅記事258 【エベレストトレッキング3】ナムチェでもう一泊(高度順応)とエベレストビュー


このナムチェの山小屋「サイバーカフェ」では二人の日本人トレッカーと出会いました。

一人は同年代で、海外でエンジニアをやっている男性。彼は既に頭が痛いと言っていましたが、無事に(ギリギリで)登り切ることが出来たそうです。

もう一人は70代の女性でした。この方は桁違いにリッチなハズなんですがパック旅行でいいホテルに泊まったりはせず、個人手配でポーターを雇ってトレッキングしていました。どうやらこの山道に魅せられてしまったらしくもう4度目になるそうです。

どちらもとても話しやすい人柄で、話し込んでしまってアンバーの睡眠時間を削ってしまいました。(ガイドは客が部屋に戻るまで部屋に戻ることが出来ません)

 

エベレストトレッキング・ゴーキョピークルートの情報まとめ記事はコチラのリンクへ

 

サイバーカフェでは高度に身体を慣らすため2泊します。

かといってただ休むのでは高度順応になりません。肺のガス交換を促すため、疲労を残さない程度に身体を動かす必要があります。

というワケでいつもの出発時間と同じように7時半にはリビングに出てきて朝食です。

ちなみに、ナムチェあたりからペットボトルの飲料水1,5リットルの値段が100ルピーを超えてきます。水は命なので水代をケチることは無用ですが、サイバーカフェには「UVウォーター」なるものがあります。簡単に言えば浄水器で濾過した水ですが、1リットル60ルピーと安・・・あれ、1,5リットルで90だ。まぁ、10ルピ―節約とペットボトルを再利用できる、ということで(笑)

UVウォーター

UVウォーターをアンバーに注いでもらい、朝食のパンケーキとトーストをいただきます。

ナムチェ朝食

で、外出!寒いっ!

朝の風景

まだ日が高くないのでナムチェを含む山の中腹の殆どは陰の中です。それでも村は活動しています。

おはモー

おはモーっす!

日の当たる処は暖かそうですね。

ひなた

 

今日の目的は2カ所です。

ひとつはエベレストに人類初登頂を果たしたニュージーランド登山家のヒラリー卿の像がある丘。ヒラリー卿はそういえばマウントクックにもいました(記事にはヒラリー卿に触れていませんが)。そこからはエベレストはじめ周囲をぐるっと囲む山々が見えます。さらにちょっとした資料館もあります。

もうひとつは「シャンボチェの丘」に登り、高級ホテル「エベレストビュー」でお茶して帰ります。

 

まずはヒラリー卿の丘へ。

ゲート

謎のゲートをくぐって道なりへ。ちなみにゲートに書いてある「サガルマータ」とはエベレストの現地名です。チベット側での呼び名はチョモランマですね。

ヒラリー卿の像はすぐに辿り着けます。既に多くのトレッカーやガイドがこの広場に来ていました。

ヒラリー卿の像

後ろの山々のひとつ、像の頭の真上で山脈の向こうにちょこっと顔を出しているのがエベレスト(8,848m)です。

エベレストを隠すように手前にある山脈の頂がローツェ(8,501m)

ローツェ右の剣が峰がアマダブラム(6,856m)

エベレストの左で雪を被っているのがタブチェ(6,542m)です。

ちなみにこのあと、手前の草の茂る山を越えてホテルエベレストビューへ向います。

 

ちょいと風景の説明をします。

まず、像からカメラを左に振ります。

左に振る

右手の雪山がタブチェ、その左の灰色の岩山はクンビラ(5,761m)です。この山は聖山で登ることは許されていないそうです。

 

像からカメラを右に振ります。

右に振る

左からローツェ、アマダブラムときて、一番右の雪山がタムセルク(6,808m)です。ルクラを出てからずっと見えていた山なので、親近感があります。

 

真後ろを振り返ります。

後ろを振り返る

コング(6,187m)。

 

再び正面に戻って、エベレストとローツェのアップ。

エベレストアップ

真ん中がローツェ、その左がエベレストです。

 

と、この辺の山々はどれも世界最大級の山なのです。

ここで再びルクラ付近で出会った団体ツアーの日本人の方々に会いました。中には長野県の槍穂岳で山岳ガイドをなさっている方もいらっしゃいました。彼らはこの後ホテルエベレストビューに宿泊ですね。みんなで写真撮影していてガイドもファインダーの向こうに行ってしまったのでシャッター係に立候補しました。

またここでも日本人との新しい出会いがありました。山好きが高じて富士山の山小屋で働いたことがあるという山ガールでした。名前聞き忘れちゃったけど!

この丘には小さな資料館もあり、無料で観ることができます。シェルパの伝統的な生活道具や登山装備の変遷、環境保護の取り組みなどが展示してありました。シェルパの展示はいちいち顔が怖いです。

資料館 資料館 資料館

 

では二つ目の目的地、シャンボチェの丘にあるホテルエベレストビューに向かいましょう。ちょっとお茶してくる~

丘を一旦下り、登山ルートの標識がある所に行きます。翌日は我々の登山ルート「テンボチェ・ゴーキョ」方面ですが、この日は違う道「クムジュン」方面へ。

登山標識

途中、経文のある布とタブチェをバックに一枚。

タブチェをバックに

 

ある程度登るとナムチェを上から見下ろすことが出来るようになります。

ナムチェ俯瞰

さっきまでいたヒラリー卿像の丘は左奥の方にあります。

良い感じのでっぱりがあったので上で万琵が踊りました。動画は別の記事で。

万琵の舞った岩

 

山を反時計回りに迂回する形でホテルエベレストビューを目指します。途中からエベレストやローツェやアマダブラムが見えてきました。

エベレストビューへの道

 

着いた!ホテルエベレストビュー!中は静かで広々。高級感があります。ここにも泊まってみたい~。

エベレストビュー外観 エベレストビューエントランス

エントランスを建物の向こう側に抜けるとオープンテラスがあり、宿泊客でなくともお茶やランチを摂ることが出来ます。僕らはサイバーカフェでランチなので、ここではお茶だけ。

このホテルエベレストビューは、世界一周を終えた日本人が「この景色が世界で一番いい!」と感じて建てた、世界で最もエベレストに近いホテルなんだそうです。

 

テラスからの景色

一山越えた分、遮るものがひとつ減り、エベレストがより近づきました。絶景なり!

テラスの様子

テラスの様子。

ミルクティー

ミルクティー美味い(当然のように激甘)。

登山家三浦雄一郎氏の父上、三浦敬三氏の記念レリーフがありました。この方はホテルエベレストビューの最初の宿泊客だそうです。

三浦敬三氏のレリーフ

 

そこでゆっくり時を過ごし、ナムチェに戻ってきました。

ナムチェに戻ってきた

お、なんかマーケットになってる!と色々写真を撮っていたらアンバーを見失いました。帰り道わかんねーっす!

ナムチェバザール

散々迷って(途中ナムチェバザールを楽しんでたけど)ようやくサイバーカフェに戻ったらアンバーが焦っていて「どこ行ってたんだ!You crazy!」と言ってました。

いや、ガイドが先に行っちゃって土地勘無い僕らを迷わすからだろ。「道曲がる前に僕らがちゃんと来てるかうしろ確認してくれよ」と言うと素直に「ウン。」うむ、よし。

 

お昼

お昼!

晩飯 晩飯

晩飯!

また明日!

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エベレストトレッキングはまず、スカイスキャナーでカトマンズ行航空券を探すことから!