二日目のこの日は金鞭渓の手前「十里画廊」から入って山に登り、賀龍公園を経て「天子山」まで行き、バスに乗って楊家界ケーブルカー駅まで行ったあとにケーブルカーには乗らず、歩いて下山しながら「天下第一橋」を通って金鞭渓の途中に抜けて帰ってくるルートを組んでみました。
地図で示すとこんな感じ。
しかし前日の下山時から、何となく膝のだるさを覚えていました。体操競技の現役の時においても膝が痛くなったことは殆どありませんでしたが、なんか嫌な予感が・・・老化の影が忍び寄る。。夜にビールとか普通に飲んでしまいましたが若干の不安がありました。一応太ももの筋肉をマッサージし腱や筋肉をストレッチして就寝することに。痛まないといいけど・・・
ちなみに万琵は超元気でした。
翌朝!
お、大丈夫じゃん!やった、まだ若いってことね~ていうか4,000mのキナバル山を一気に下山した時だって筋肉痛だけで済んだのに、こんな数百メートル下っただけで膝壊してたらこの先思いやられまくりだゎ。
・・ぃ痛~ッッ!
我々の部屋は4階だったので階段で下りようとした、その第一歩でした。
今日のルートは結構登り下りするんだけどなぁ。仕方ないので様子を見ながら歩き、我慢できなければ楊家界のケーブルカーで下りちゃおうということになりました。
前日と同じく武陵源ゲートから入って金鞭渓方面のバスに乗ります。終点ではなくちょっと手前でバスを降りるのですが、だいたいみんな降りるので、ここどこ?となる心配はありませんでした。そこが、十里画廊。
誰だお前!
十里画廊入口からはモノレールに乗ることが出来ます。入場料がバカ高いのでモノレールは無料だと思っていましたが、片道ひとり38元。けっこうしっかり取るんだなぁ。
というワケでモノレールには乗らずに横道を歩いて行くことにしました。徒歩で30分くらいの距離ですから。モノレールも楽しそうですね。レールがモノかどうかは別として。
モノレールの横道は僅かな傾斜はありますが、膝に負担が掛かるほどではありません。昨日の金鞭渓の沢と違って遮るものが少なく、見晴らしが良いです。途中に食指峰とかコンニャク採取老人みたいな名前の石峰が見えます。十里の画廊という名の如く、絵になる景色が盛りだくさんでした。
十里画廊の終点まで来ました。モノレールもそこで終わりです。
いい景色ですね~。
見事な工芸品が売られています。コンニャク老人でしょうか。
なんだろう、よくわかりませんがオムレツのようなものを食べて腹ごしらえ。とトイレ休憩。
軽食屋や土産物屋を抜けると登山道になっています。
登山道に入ってすぐカマキリに出迎えられました。
さすがに石峰を目の前でみると岩のパーツが大きいですね。そしてこのあたりから膝の痛みとの闘いでもあります。
登山道途中の宝塔峰。これぞっていう形をしています。ここは撮影ポイントなのでしょう、写真を撮ってその場で印刷して売る商売をしている人がいました。
先へ進みましょう。再び石峰に囲まれた登山道に入ります。
岩を触って素材感を確かめられます。これが何千年と経つうちに風雨で削られて今の形になったということですね。ここで触ったのも数百年を経たら形が変わってしまうのかな。
だいぶ登ってきたところで見えてきた案内板。我々の向かうのは天子山です。
ルートからちょっと外れますが「天台」という展望スポットの看板があったので行ってみました。ちなみに天台までは100段以上の階段を上らなければいけません。
これは天台の端っこです。誰もいなくて景色独占でした。でその景色は、
見事。空も広く眼前の空間も大きいです。目線の先には石峰がズラリ。
再び登山ルートに戻って天子山を目指します。
小さい休憩所があったのでトイレ休憩。しかし、ここのトイレは地獄絵図でした。トイレへ続く道の途中に人糞があったかと思えば、それを筆頭におよそ50センチ間隔で足の踏み場もないほど落ちていてトイレに続いていく。。どうしてこんなことに!便器の中にしろよ!まあ、筆頭のをした奴の、羞恥心を超越した度胸は褒めてあげてもいいけど。
途中いたるところに籠屋がいました。膝の痛みも身体が温まってくるとともに和らいできましたが、乗りたい・・・がしかし彼らもゼイゼイいってました(笑)もうひと踏ん張り、のはず!
登りつめた~!賀龍公園の入口にあたるところです。天子閣展望台。この建物の向こうが公園になっています。まずは、展望台に上りましょう。いわゆる天子山は、このあたり一帯を指すようです。
天子閣の中は書が飾られていたり線香を売っていたりしていました。
石峰が延々と続いています。
こちらは逆側。山水画的風景!
しばらく景色を堪能して、賀龍公園に入ります。
公園内からは、御笔峰(みひつほう?)という細い石峰が見えました。筆の峰ということですね。
お昼には御笔峰もといマックのポテト。ビッグマックセットでした。
葛餅を買おうとしたら全部凍ってしまっていて断念。これはその葛餅を捨てている人。
葛餅は別の店で購入しました。これも一部カビが生えてたけどね。
この辺にある天子山停車場からバスに乗り、楊家界ケーブルカー駅に行きます。結構距離があるのでバスには2~30分くらい乗っていました。
膝の状態と相談した結果、歩くことに。ここから下山の道をたどります。
ちょっと寄り道、烏龍寨を経由して天波府に向かいます。ケーブルカーのワイヤーが見えます。
これは、なに?手動お手製観覧車?崖のすぐ側に造られていて怖すぎです・・・
もう少し進むと天波府のはずが、
なんと行き止まり!修復中でした。がっくし。来た道を引き返して今度は天下第一橋を目指します。
天下第一橋とは石峰同士をつなぐ天然の岩橋です。その上に普通の通路が建設されています。うーむ。まぁ安全第一ですわな。この写真の左側に見えているのが天下第一橋の上の通路です。
取り敢えず向こうまで行ってみます。
赤いのの正体は何だろうと思いましたが、塗装ではなく木や手すりに括りつけられた赤い帯でした。何か願いを込めているのかな。
分かりやすく真横からの橋です。通路の下に岩橋があるのが見えます。
この先は石峰林や迷魂台など名のある石峰たちがあります。
これは気になった孤高の石峰。名前は特にありません。
これは完全に人工の橋。高所恐怖症の人はきついかも。
そういえばこの武陵源風景名勝区は、映画『アバター』の世界のモチーフになっています。が、この造形物についてはノーコメント。
ここから一気に下山して、金鞭渓の途中に出ました。結局膝の痛みをおしながらも当初の予定通りに歩ききりました。
ずっと山の上にいたので下に降りて沢の方を歩くとこれまた気持ちいいものですね。昨日歩いたところだけど。金鞭渓の入口まで帰り、そこからバスに乗ります。今回は敷地内のバスなので無料です。
ゆっくり歩いて休憩も挟んで、約10時間。武陵源ゲートに着いた頃には月が出ていました。
晩御飯は宿近くの食堂で。ここはけっこうお客さんが入っていました。因みに左側のプラスチックケースの中身は、ザリガニ、貝(はまぐりみたいなの)、カエル(15cm)、スッポン、オオサンショウウオでした。どれにする?
我々は、野うさぎにしました。80元。
調理過程をちょっと覗いてみましたが、ガッツリ冷凍してあるうさ肉を包丁でバンバン叩きつけるように切断し、炒める、とてもシンプルな調理でした。
味はとてもじゃないけどいいとは言えません。よく言えば野生味、悪く言えば臭い肉。骨ばかりで食べるトコが殆どなく、唐辛子や香味系の食材で臭みを消す努力も泡と消える強烈な野生。汁はほぼ油で、食べきれませんでした。申し訳ない。
ちなみにサンショウウオは150元だったので無理でした。カエルはピョンピョンしてるところを見てしまった時点で無理でした(笑)
本日の月餅。中身はあんこだったかな。普通で美味しい。普通が一番ね。
PS:途中、逆立ちをして石峰の仲間入りを試みました。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Peakcap Backpacker Hostel
張家界までは飛行機で。検索はスカイスキャナーで!張家界から武陵源はバスになります。