シギリヤロックから帰ってきて、その足で今度はキャンディという街に移動することにしていました。
宿にスーツケースを置かせてもらっていたのでそれを回収し、料金を支払った所で「次はキャンディにバスで行く」という話になったところ、オーナーのスリーウィラー(自家用車)でバスターミナルまで送ってくれることになりました。シギリヤロックで汗だくになっていてちょっとの距離でも乗り物に乗りたかったところだったので嬉しかったです。
ガマゲダラリゾートの庭。美味しそうなマンゴーがたくさん生っていました。
昼ご飯がまだだったので「近くにいいとこあるかな?」と訊いたら奥さんがいるお店がバスターミナルのすぐ側にあるとのことで、そこで降ろしてもらうことになりました。
奥さんが切り盛りするお店。チキンとフィッシュを一つずつ頼んだら、スリランカの定番どおり、豆カレーとか漬物とかハーブのサラダみたいなものとか他にもたくさんついてきました。それが美味しい!コーラも注文して510ルピー(370円くらい)。
お腹が満たされたので、キャンディ行のバスを探しに行きましょう。
バスターミナルの中に入ってその辺の人に「キャンディ行はどのバス?」と訊いて指された場所は、バスターミナルの外でした。どうやらキャンディ行のバスはターミナルの中には入ってこず、目の前のバス停に停まるだけのようです。
ここで待って、走ってきたキャンディ行のバスを捕まえることに。
と、キャンディ行バスが一台停まっていました。しかし相当なボロのうえかなり混んでいた様子だったので、次のバスにすることにしてそのバスを見送りました。
それが、失敗でした。
キャンディは比較的大きな街だし、すぐにバスが見つかったので次のバスもじきにやってくるだろうと高を括っていましたが、30分待ってもやってきませんでした。色んなバスは通るけど、キャンディ行が来ない!
「KANDY」の表示がないバスにも一縷の望みをかけ「これキャンディ行く?」と訊いて回る作戦に出るも、当然のようにかぶりを振られます。もうしばらくしてようやくやってきたキャンディ行も、満員のために乗車を断られる始末。これはマズい。
ダンブッラからキャンディまでは2時間半ということだったので、そろそろ来てくれないとキャンディに着く頃に日が落ちてしまうおそれが出てきました。さらに待ってやってきたバスに駆け込んで乗っかりました。
ようやく乗れたバス。ニゴンボからダンブッラに来た時はギリギリ「長距離バス」の体でいたのに、今回のは完全に「路線バス」。最初にやり過ごしたバスよりボロくて混んでますがもうバスのコンディションとか言ってられません。超満員のためジョジョ立ちのように斜めになって片足は、添えるだけ。ちなみに後ろの棒に捕まってる左手、僕のじゃありませんからね。スタンドでもありません。
ダンブッラからキャンディまでのバス代はひとり100ルピーでした。
この状態で2時間半・・・どころじゃありませんでした。2時間半後の時点ではまだ日があったのに、いつしか車内でとっぷり日が暮れて、しかも雨がザーザー降り始めました。雨のお陰で道路も混みがちになり、ますます到着が遅れます。
明るいうちにキャンディに着いていれば、バスターミナル近くにある鉄道駅で二日後の切符を買って、なおかつ駅近の宿を取っていたので歩いて宿に行ける算段でした。これは作戦変更せざるを得ません。まずは宿に行ってしまおう。せめて車内にいる間に雨止んでくれ。
雨は止むどころかますます強まり、そんな状況真っ只中でバスを降ろされました。最初のバスでわがまま言わずに乗ってれば良かった!
宿はバスターミナルから徒歩8分くらいのハズなので、降りるとすぐにやってくるスリーウィラーの勧誘をいなしながら、マップで宿の場所を改めようとします。スリーウィラーのドライバーには「『バックパックランカ』っていう近くの宿に行くから、歩いていくよ」と断ったところ、
「バックパックランカ!?この雨でそんなとこに歩いていくのか?遠いぞ!5キロあるぞ!」と言われました。
正直、タクシードライバーの常套手段(もちろん客を乗せるためのウソ)だと思いましたが、マップがちゃんと機能してくれなかったのと、いい加減疲れていたので、近かろうが遠かろうがスリーウィラーを使うことにしました。スリーウィラーは300で行ってくれることに。バスと比べると高いなぁ。
でスリーウィラーに乗ってみると、たしかに遠い。到着した宿でグーグルマップを開いて現在地を確かめると全然違う場所を指していました。てことは予約サイトの地図が違うのか!これはまいったぜ!キャンディでの予定が完全に狂った!珍しくドライバーが正しかったね。
そして宿のコンディションも予想外でした。
共同バストイレだけど評価も高くてプール・朝食付きの清潔な宿って感じで選んだんですが。崖地に建てられたこの宿は、部屋へは地下に降りていく形になります。そこでのカビの匂いと下水の匂い。そしてこの日の雨が災いして虫が大量発生していました。数えてないけど宿全体をざっと見で、3センチくらいの羽虫が数千匹・・・やばい、万琵が発狂する!
取り敢えず最初に入った最下層の部屋から上階に移らせてもらい、部屋ではベープを撒き、虫という虫を捕まえては捨て、消臭剤を振り、ベッドにはレジャーシートなどを敷いて環境改善を計りました。
ベッドがド派手に(笑)
その後、宿に「地図が違う!」と文句を言いに行きましたが「ありゃホントだね。」と言われるだけでした。なんだそりゃー!と思ったけどよく考えたら予約サイト側のミスなのかもと思い、予約サイトに文句を言うことにしました。(ちなみにブッキングドットコムではありません)
予約サイト側が丁寧に対応してくれたので、僕は逆に恐縮してしまうのでした。こういうトラブルの時の対応次第で、逆にサイトや会社の信用得ることにもなりますよね。
一段落したのでシャワーを浴びます。・・・前の奴、トイレ流せ!
翌朝!
時間はちょっと遡って昨夜バスターミナルから宿まで送ってもらった時、スリーウィラーのドライバー、ヴィノンと交渉して1,000ルピーで一日色んな所に行ってくれることになっていました。
スリーウィラードライブのことは次の記事で書くとして、先ずは前日やりそこなったスリランカ鉄道の切符を買いに駅まで連れて行ってもらいました。
キャンディ鉄道駅。昨日は暗くて分かりませんでしたが、バスを降りた所から近かったです。
中はこんな様子。窓口に行くと、左奥の1、2番カウンターに回されました。
次の目的地は「ヌワラエリヤ」。停車駅は「ナーヌ・オヤ」というところです。
スリランカ鉄道のキャンディ~ヌワラエリヤあたりは景色が美しいことで世界的に有名です。チケットのクラスには2等と3等がありますが、旅行者にとってはエアコンも効いて混雑しない2等が断然良いそうです。残念ながら我々が予約しようとした時には完売していました。
チケット。ひとり400ルピーです。料金表(下の写真)を見ると3等(エコノミークラス)はひとり90って書いてあるけど・・・?窓口に確認したら「予約するとこの料金になる」とのこと。なるほど、やりやがる。
料金表の一部。このことから察するに、3等車は当日購入の地元民がごった返しますね。座席の数以上に切符を捌くでしょうから、ぎゅうぎゅうになること請け合いです。
ちなみに3等のいいところは、窓が開くことです。カメラ頑張りたい人は3等を買うべし!谷側で窓側の席を確保できると嬉しいな!
宿で出る朝食を、ドライブ用にパッキングしてもらいました。クレープとコロッケと、バナナ。パパイヤの生搾りジュースも付いてきますが、それはテイクアウト出来なかったので宿で一気飲みしてきました。
さてやることは済んだ、キャンディドライブにしけこみますか!(スリーウィラーでね)
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この時滞在していた宿はコチラ⇒キャンディホステルbyバックパックランカ
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