宿のエンジェルホステルのドミトリーはお世辞にも快適とは言えず、こういった時は早く宿から出たくて、朝早くから行動開始だ。
台湾の朝は早く、早朝でも食事処はあいている。
まずは朝ご飯でしょ、ということで西門駅にある胡椒餅というものを食べられる人気店に向かった。
宿からは徒歩10分程の距離で迷う感じの場所ではなかったのだが、地図の通りにいってもお店が見つからなかった。
もしかして、お店閉めちゃったのかなと残念に思っていると、「何探しているの?」と通りすがりの地元の人が声を掛けてきてくれた。
胡椒餅食べたいんだけど、というと、ああ!あそこの胡椒餅はおいしいよ!っと正確な場所を教えてくれた。
すごく刺激があるから、気をつけてね!と言ってその人は去っていった。
台湾でも親切な人は多い。道端でマップを確認していたりすると、どこ探しているの?と声を掛けてくれて教えてくれる。
そして見つけた!
ひとつ購入。店のお兄ちゃんは胡椒餅を沢山食べていそうだった。胡椒餅とは肉まんとは違ってかためのカリカリしたパンのようなものの中に、胡椒がすごーく効いたお肉が入ったものだった。
焼き方が面白くて、写真の左奥に少し写っているが、インドのナンを焼く時のように胡椒餅専用の縦に細長い焼窯があって、内部の表面にペタペタっとくっつけて焼いていくのだ。
焼釜の中をみると、丸い形をした胡椒餅が無数にあって、膨らんでいる。
仏像の頭みたいになっている。
道を教えてくれた人が言った通り、かなり胡椒が効いていてピリッとする。かじると肉汁がジュワっとでてきて、溢れだすぐらいだった。
すごく美味しい。肉まんのように蒸かされたものも美味しいが、カリカリのものもイケる。
胡椒餅だけでは足りなかったので、フラフラ歩いていると、美味しそうなお店を発見。
素食のお店だ。素食とは所謂ベジタリアンということだ。
中をのぞくと色とりどりの料理が並べられていた。品数はかなり多め。
素食のお店は台湾には結構ある。
慢性的な野菜不足の私たちにとって、素食のお店は救世主である。
好きなものを取ってグラムで値段が決まるシステム。
お坊さんも多く利用するみたいで何人かのお坊さんが食事していた。
ここのお店は少し高めではあったが、味が良くて次の日にも利用した(笑)
ああ、レンコンうまい・・・。
そして散歩がてら、龍山寺にやってきた。MRTの「龍山寺」駅の出口1からでれば目の前だが、西門駅からも少し距離はあるが歩いていくこともできる。
龍山寺は創建約270年。台北で最も歴史のあるお寺らしい。パワースポットとしても有名で、多くの観光客もいたが、地元参拝者も多く、この周辺だけ急に人が多くなった。
私は人混みは苦手なので、こういったところは極力避けたいのだが、せっかくなので中に入ってみた。
装飾が凄い。この細かさ。
中に入っても沢山の人がいて、熱心に参拝していた。
線香の煙は絶えることなく燃やされ、独特の香りが漂っている。お供えものも次々と参拝者が持ってきていて溢れんばかりだ。
ここは願い事がかなうといったことでも有名らしい。
みんな何をそんなにお願いしているんだ?
細かい装飾には目を奪われたが、なんだか場違いな気がして早々に出てしまった。
そして龍山寺の近くには夜市が沢山あって、その中のひとつ華西街観光夜市というところにいってみた。
ここは最も古い夜市で台北で初めて観光夜市として誕生したらしい。他の夜市とは違ってちょっと怪しげな雰囲気が特徴みたい。
というのは置いてあるものが、大蛇だったり、すっぽんだったりちょっとグロテスクな雰囲気が漂っている物を置いてあるからだろう。
お店の人の人相もなんだか怖い・・・。
大蛇のお店には、傍らのケージに大量のねずみもいて、あぁ、これは蛇の餌になるんだなあ、とちょっと生生しく感じた。
フィリピンで肩に乗せられた大蛇の記憶がよみがえる。
やっぱり気持ち悪い。
ここのお店は蛇料理も食せるらしい。生血もあるらしい。うへ~。
こちらはすっぽんのお店。奥ではお店の人が食事中。すっぽん食べているのかな・・・。
蛇やすっぽんを食べたい方はぜひ華西街観光夜市に。
次の日、私たちは故宮博物院に足をのばした。故宮博物院は中が写真撮影NGなので外観だけ。
故宮博物院は世界4大博物館のひとつに数えられている。ちなみに他はアメリカのメトロポリタン、フランスのルーブル、ロシアのエルミタージュであるとされている。
西門駅から故宮直通のバスがあって、304番のバスに乗れば45分くらいで着く。料金は30台湾ドル。
バスではお釣りがでないので、ぴったり持っていることが必要。
バスの運転手は陽気な人で故宮に近づくと今から遊園地でも行くような感じでみんなを話で盛り上げていた。
バスも混んでいるけど、故宮に入るだけでも長蛇の列。まるでディズニーランドだ。
通常8時30分~18時30分までで、金曜と土曜は21時まで開いている。一人250台湾ドル。カウンターでYHAのカードを提示すると割引が受けられるようなことを書いていたので提示してみたが、受付担当に何ソレみたいな顔をされて割引は適用されなかった。
絶対に早い時間に行くことをお勧めする。
入るのにも時間が掛かるが、中に入ったら入ったで、人が多すぎて有名な展示物なんかは人だかりが凄すぎて見ることすらできない。ツアーの団体さんに追いやられ、十分に鑑賞できない。
展示品の目玉は鉱石を繊細に加工した宝飾品で白菜の造形と角煮の造形があったはずなのだが、私たちは人を見に来た状態になり、なにがなんだかわからないまま、こりゃムリだと諦めて外に出てきてしまった。白菜も角煮も確認できず・・・。
何を見たかあまり記憶がない・・・・。
帰りに故宮からバスで剣潭駅まで行き、そこから歩いて士林夜市に行ってみた。バス代はひとり15台湾ドル。
士林夜市は台北の夜市の中で一番規模が大きい。
美食エリア、洋服エリア、レトロなゲームコーナーもある。
子供にとってこういった夜市があるのは毎日お祭りみたいで楽しいだろうな。
美食エリアは新しく綺麗になって、とっつきやすい。
蛙がかかれた暖簾を見つけたら、愛玉子(オーギョーチー)という飲み物が飲める屋台。
植物の種から作る寒天みたいなものらしく、食べるとプルプルしている。愛玉自体に味はないのかわからないが、甘いレモンジュースみたいな感じだった。
もうひとつ気になって食してみたのが、この揚げ物がてんこ盛りになったお店。
味が沢山あって、サツマイモ味、カレー味、ココナッツ味、肉髭味、ラー油味、胡椒味、などなど。
私たちはカレー味を頼んでみた。てっきりこのままの揚げ物がくるのかと思ったら、いきなりその揚げ物をこん棒で叩いて粉々にし始めた。
え!
そしてその粉々になった揚げ物にきなこをまぶして、春巻きの皮みたいなもので包み始めた。
なにこの食べ物!
味は・・・うーん、なんか良さをイマイチお届けできない。
生春巻きんの中のシャキシャキの野菜が、粉々の揚げ物に変わった感じ。
さらにジャリジャリっときな粉がアクセントになっている。
よくわからない。
今日はもう602人来場しているみたいだよ。
夜市でも町でも、まだまだ食べたものは沢山あるのだけれど、載せきれず。
士林夜市は最大規模とあって、屋台の数も数えきれなくあった。でも他の夜市よりちょっと高く感じたかも。
台湾は毎日がお祭り。どこの夜市もそれぞれ良かった。夜市めぐり、台湾での楽しみ方のひとつ。
そろそろ台北中心から移動して、ちょっと近郊の街に移動しようかな!!
この時滞在していた宿はコチラ⇒エンジェルズホステル
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