これ以上サナサゲストに長く滞在すると朝食の量はどこまで増えるのか、そこが気になりましたが4泊でミリッサを離れることにして、次は仮面職人の町アンバランゴダに移動することにしました。
スリランカの伝統芸能のひとつに仮面演劇があります。ウェイカップディザイア~(I want you no no no)
この仮面演劇はスリランカ全土で行われているワケではなく、アンバランゴダとその周辺でのみ執り行われるもののようです。
芸能・演劇といってもパプアニューギニアやバリ島やキャンディのようなショー的なものというより、冠婚葬祭やイニシエーションの際に持ち出される儀式として行われるらしく、公演という形で一般に披露されることは殆どないそうです。
アンバランゴダがその発祥と言われていて、公にはされていなくとも子供たちの練習風景を覗いたり出来る可能性がある、ということで我々はそこに期待をかけてアンバランゴダへ移動しました。
ミリッサからアンバランゴダへは、マータラから出ている路線バスに乗ります。サナサゲストからだと目の前の道路を走るバスのコロンボ行に乗ればアンバランゴダを通ります。
ミリッサからは距離にして約70キロ。幹線道路が狭い割にバスは飛ばします。2時間弱くらいでアンバランゴダに到着しました。ここも海沿いの町です。相変わらず陸に強く打ち付けるインド洋の波を眺めることができます。
アンバランゴダの宿は「Villa lucky star」という宿でした。マップを頼りに住所をあたってみるも、それらしきものは見当たりませんでした。代わりに立派なホテルがあったので、そこで宿について訊いてみますが誰も知らないと言います。
これはペーパー会社なのか?それとも地図が間違ってて遠くにあるパターンか?(キャンディで一度経験した)
ホテルの人が電話を掛けてくれてラッキースターのスタッフが迎えに来てくれることになりました。
・・・あれ、徒歩で来た。てっきりスリーウィラーか車で来ると思ってたのに。
そして到着したラッキースター。看板がないどころかこれは人ん家!分かるわけないゎ!
受付の代わりにダイニングテーブル。レセプショニストの代わりにソファにもたれるおばちゃん。宿帳とかは、当然ない。
ま、いいか。
案内された部屋には写真とか服とか、思い出の品がギッシリ。これはホントに人ん家だ(笑)
アンバランゴダは一泊の予定だったので荷物を置いて早々に出かけてみます。目的地は仮面博物館。
なんだか可愛げのあるたたずまいに、しれっと存在する牛。左側半地下の部分が博物館で右が工房、上が土産物屋です。
博物館に入ると受付の人がいて照明をつけてくれました。という感じで察しがつくと思いますが、非常に小さい博物館でここも家族経営の匂いがします。
仮面は神や悪魔、化け物などを表現したものが多く、おどろおどろしいものばかりです。
中にはこんな「タコス!」て感じのもありますけど。
木で出来ているので大きい仮面はすごく重いんじゃないかなぁ。
王族をかたどったものや人間国宝扱いの職人の仮面なども展示してありました。家族経営のくせに(憶測)、貴重なものがけっこうあるな。
物語絵巻もありました。
たしか町の王族と森の王の、土地の通行権と文化の違いと恋愛のもつれを争う話でした。森で食べ物を譲ってもらう代わりに奥さんを差し出したのに、生肉食べらんないからやっぱいいとか言い出す、どこからつっこんでいいのか分からない話です。
博物館の入場料は特に決められていませんが、ドネーションボックスがあったので20ルピーだけ入れさせてもらいました。
2階の土産物屋は品数豊富で大きいものから小さなものまで仮面にまつわるものを中心に置いてありました。
そこの仮面は下の工房で作っているとのことで覗いてみることに。
塗り。
彫り。
被り。
どこかで仮面演劇を観られないか訊ねてみましたが、やってるところはないんじゃないかという話だったので諦めることに。
博物館を離れ辺りを散策すると、仮面工房が結構、東京でいう美容室くらいの頻度で見えます。
演劇やってないという割に工房が多いのはちょっと不思議。実は結構演劇が催されているのか、お土産用の仮面を作っているだけなのかは定かではありませんが、観光客も少ないので仮面職人の生活は楽ではないのでないかと思います。
仮面を被ったような牛もいました。アンバランゴダならではですね。偶然ですけど。
ラッキースターは夕食を追加料金でつけることができました。おなじみスリランカカレーは期待を裏切らず、シンプルな家庭の味でした。
出された水が水道水だったのでミネラルウォーターある?と訊いたら「ないよ。水道水で大丈夫だよ。」と言ってお兄さんは消えてしまったのでえぇ~と思っていましたが、ミネラルウォーターを買ってきてくれました。
さて次はまた移動だ!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Villa Lucky Star
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