アンマンの空港にはスターバックスがあって、奥の方の席はふかふかのソファーがあったのでムラケンと交代で寝ながら朝まで待った。
私たちの他にも夜を明かすお客さんは何人かいた。夜中にフロアの掃除をしたいので少しだけどいてくれとスタッフに言われたけれど、朝まで過ごすには十分の場所だった。
う~ん(^.^)やっぱりどこの国でもスタバのソファーは居心地が良い。
ドバイの暑さからはほど遠く、一気に寒くなったアンマンの気候に対応すべくダウンジャケットを出して着こむ。
外に出ると冷たい風がダウンジャケットのぬくもりを消し去ってしまうほど寒い。
なのにアイスクリーム屋さんが開いている。
いや、買わないっしょ、と思いながらその隣のエアポートバスチケット売り場に歩いていった。
エアポートバスはムジャンマ・シャーマーリー(北バスターミナル)まで45分程で行く。料金は2.65JD(440円程)だった。ガイドブックにはひとり3.65JDと書いてあったが、なぜか安かった(笑)
このバスは途中でも降りられるらしいが、大きい荷物を積んでしまった場合は終点まで降ろしてくれないことが多いので注意。
終点の北バスターミナルは旅行者の多くが目指すであろうオールドタウンからは離れていて歩ける距離ではないので、バスから降りたらタクシーを捕まえるかセルビス(シェアルートタクシーみたいなもの)か市内バスに乗り換える必要があった。
北バスターミナルに着くといつもの如くタクシーの運ちゃんが勧誘にむらがってくる。私たちは安い市内バスとかで行きたいのだが、初めて来た土地、どこにバス停があるかも分からず、セルビスもどれがどれだか分からないし、アラビア語でしか書いていない。
ので、結局タクシーで行くことに。
アンマンのタクシーはメーター制のはずだが、メーターメーターと言っても、このバス停に常駐しているタクシーにメーターで行ってもらおうと言うのは無理な話かもしれない。
もしメータータクシーを捕まえたかったら、バス停から出て少し歩いてから捕まえるのが良いのかもしれないが、私たちは3JD(500円程)で交渉して行ってもらった。
アンマンの宿はNobel Hotelというところ。一泊10JD(1650円)。
お湯は一泊目は出たが、二泊目は出なくて寒くて浴びることが出来なかった。いや~カトマンズで何度も寒い中の水浴びはしたもんだが、一度オマーンとドバイでお湯シャワーにありついてしまったので、なかなか水シャワーはキツイ。人間はすぐに快適な方に慣れるものですよ。
暖房は無いので、部屋の中は超寒い!
ここの宿は写真は良い感じに映るかもしれないが、清潔さには欠けるし、12月のアンマンは暖房ないと、ちょっとキツイ!ううう。
部屋にいても寒いし、外にいても寒いから、これは歩くしかないとろくに寝ていなかったが早々に荷物を置いて街に出てみた。
アンマンの街は古くてなんだか階段が沢山あった。カラフルな階段もあればシックな階段もある。
およそ9000年前に作られたとされているから驚きだ。
全然雰囲気は違うが、日本の長崎を思い出した。あそこの町もやたら坂があって階段も多かったけ。
古めかしいが、なんだかお洒落で街は賑やかだ。地元の人はwelcome!と声を掛けてきてくれる。基本愛想はそんなにないが、親切。
アザーンがここでも聞こえる。
街で偶然日本人と会いその人は明日エジプトに移ると言っていた、ちょうど前の日にカイロでテロが起きたばかりだったので気にしていたが、ここアンマンではテロはどうなんだろう。
アンマンで有名なレストラン、いつでも混んでいるハーシャムレストランに行ってみた。
ここは安く美味しくヨルダン料理が食べられるので私たちはこの日から毎日のようにお世話になった。
沢山の人が席を待っていてすごく繁盛している。
ここに来たらぼんやりしていられない。列に並んで順番を待つ人なんていないので、席を立った人がいたら、即座に席に座らないとすぐに違うお客さんに座られてしまう。
遠慮なんてしていたらいつまでたっても食事にありつけないのだ。
私たちははじめボーゼンとしていて次々と後から来たお客さんに先を越されてしまっていたが、それに見かねたすでに食事にありついているお客さんが、ここもうすぐ食べ終わるから次座りなさいと言ってくれた。
人気レストランだけあって、料理はとても美味しかった。
よくメニューがわからないので、隣や後ろで食べていた人の料理と同じものをもらった。
写真の奥に写っているのは代表的な料理、ホンモスだ。
ひよこ豆をペーストにしてレモンやらにんにくやらを混ぜたものにオリーブ油がたっぷりとかけられたもの。このホンモス、オマーンで缶詰を買って食べてみたことがあったのだがなんだか変に酸っぱくて不味かったが、ここのはものすごく美味しかった!当たり前かもしれないけれど、缶詰と別物!
やっぱり缶詰なんかでお試ししていてはダメだな。
真ん中のやたら大量のペースト状のものはタージェンと言うもの。まずこの量の多さにやってしまったなと思った。
これは白ごまをペースト状にしてヨーグルトや玉ねぎを混ぜたものだ。
手前に写っているのはフールというもので、これは乾燥ソラマメをレモン汁、にんにく、オリーブ油で煮込んだもの。
奥に写っているコロッケみたいなものはファラーフェルというもの。すりつぶしたひよこ豆が中身だ。これまた美味しい。
ポテトフライもよく人々に食されているものみたいだ。いや~太るのは分かっているが、ポテトフライって本当に美味しいよね。
この他に焼きなすをペースト状にして白ごまのペースト、レモン汁、ヨーグルトで混ぜたムタッパルというものも絶品だ。
アラブ料理の代表的な食べ物は、こういったようにペースト状になっていて、オリーブとヨーグルトを使ったものが多い。
主食になるのはホブスという丸いパン。
ホブスにペーストを付けて食べたら、もうパクパクいってしまう。
気づいたら大量に食べてしまっているので、女性は注意が必要だ!素材がヘルシーでもオリーブ油とかすごい量だからね!
この他にもヨルダンには沢山の代表的な料理があって、米を使った料理も美味しい。
私は確実にヨルダンで太った!!
アラブ料理がこんなに美味しいとは思わなかった。
ちなみに甘いものも豊富。
地元の人々もとても気さくで、食べてみ、食べてみといった感じで気軽に入ると良い。
大きな円盤で作られた甘~いスイーツは、食べてみるとぞぞぞとするほど甘いのだが、なんだか素朴で温かい。
ちなみにこのおじさんの手前の大きな円盤で作られていたのはポピュラーなアラブ菓子でバスブーサというもの。セモリナ粉というもので作られていてローズウォーターで香りづけしたシロップがふんだんに浸されている。
大きいモールに行きたかったら、ゴールドスークの近くのバス乗り場から、たしか42番のバスで20分から30分くらいのところにシティモールというところがある。一人500Filsで行ける。
ここには欧米系のショップが沢山あるので買い物したい人には便利だろう。
少しでもクリスマス気分を味わいたい人にも良いだろう(笑)
中に入っているスーパーにはスパイス売り場も沢山の種類が置いてあって見るだけでも楽しかった。ちなみにオリーブやチーズは日本よりも断然安いので色々試してみると良いと思う。
スーパーのパン屋さんにはホブス専用のパン焼き器が。
丸く伸ばされた生地が機械をどんどん流れていって、出てくると焼かれてぷくーと膨らんでいる。可愛い。
しかもホブスはものすごい安い、20枚くらい入ってて150円くらいだ。ちなみに20枚と言うのはかなりの量だ。
焼きたてのホブスは何もつけなくても美味しい。
ヨルダンの近隣諸国はなかなかデンジャラスな国が多いがアンマンはシェルターのようになっているようで治安は悪くない。
なかなか良い街だなと思いながら、でもこの宿は嫌だなと新しい宿に移るべく用意を始める私たちであった。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Nobel Hotel
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