絶景舞踏

旅記事332 シャウエンから、世界遺産のフェズ旧市街へ


この記事は、2017年4月15日~16日の出来事です。

シャウエンはいいところでしたが、長く滞在する必要はないかなと思い、一泊で移動することにしました。

次の目的地はフェズ。旧イスラム王朝では首都だったこともあるフェズの旧市街は、ユネスコの世界遺産に数えられています。

シャウエンバスターミナル シャウエンからのバス時刻表

シャウエンのバスターミナルとバスの時刻表。シャウエンは坂が多く、宿からバスターミナルまでの道がほぼ下り坂だったため、スーツケースをごろごろ30分引きずって歩くことにしました。道すがら小さなトカゲや大きなバッタなどと戯れながら歩きます。急坂のところだとスーツケースに後ろから押されて駆け足になってしまいます。20kgくらいあるので。

フェズ行は10:30、13:00、15:15、18:00発の一日4本。我々は13時発のバスに乗りました。シャウエン~フェズ間のバス代はひとり100ディルハム(1,100円くらい)。荷物代は一つ5Dh。

フェズまでの道

バスは山岳地帯を走ります。モロッコを縦に分断しているアトラス山脈はまだ超えませんが。

シャウエンを出て約4時間半、フェズのCTMバスターミナルに到着しました。次の町にエルラシディアを計画していたのですが、CTMのエルラシディア行は21:30の一本しか見当たりませんでした。他のバス会社から出ていないか次の日改めて探すことにしてひとまず宿に向かうことにしました。他のバス会社を利用するということは他のバスターミナルに行かなくてはならないということなので。

フェズの宿はラ・カーサ・エスパニョーラというところでした。CTMバスターミナルからタクシーで12ディルハムでした(チップ込)。我々が近くに来たのを察知して宿の人が迎えに来てくれました。

ラ・カーサ・エスパニョーララ・カーサ・エスパニョーララ・カーサ・エスパニョーララ・カーサ・エスパニョーラ

朝食会場を兼ねているホールは吹き抜けになっていて広々としています。渡された部屋の鍵にはおなじみ「ファティマの手」のキーホルダー。通された部屋にはベッドとキャビネットが置いてあり、それ以外はなにも置けないような狭さでした。スーツケース置いたら僕たちは外に出ないと居場所がない(笑)

旧世紀の二層式洗濯機ですが、無料で使わせてもらえました。ちなみに、排水ホースの配置を多少工夫しないとその辺水浸しになります。我々が滞在した当時はWi-Fiがメンテナンス中なのか全く使えなかったので、後でSIMカードを購入することにしました。まぁ、我々のこれまでのモロッコ旅ではWi-Fiが弱いところが多かったので今後も期待できないだろうということで、SIMあっていいかなという判断で。

宿のスタッフの対応はとても良く、メディナ(旧市街)の地図を見せてくれながらどこが何の職人のエリアだとか、詳しく教えてくれました。フェズの旧市街では皮なめし職人だとか木工職人だとか、地域ごとにまとまって居住しているようです。

この宿はメディナから徒歩10分ほどのところにあるので観光しやすいです。というわけで早速旧市街に行ってみましょう。

近所の金扉

これは宿の近所にあった金扉。中は何か分かりませんが異様にきらびやかでした。フェズ旧市街付近は人がようやくすれ違えるくらいのとても狭い路地が奥深くまで入り組んでおり、突然こういうデカい扉が現れたりします。そんな建物の中はさっきの宿のように、広々とした空間になっていることが多いようです。中が広く、中庭があったり吹き抜けになっていたりする旧式の住居をリヤドというそうで、モロッコにはリヤドを宿として営業している所が多いです。

フェズのメディナ

宿に到着した段階で既に夕方だったので、旧市街には晩御飯を求めにやってきました。

ブー・ジュルード門

旧市街の出入口「ブー・ジュルード門」を内側から見られる食堂でテイクアウトします。

パスティラ ハリラとサラダ 誰だ

モロッコのチキンミートパイ「パスティラ」といつものハリラスープとモロカンサラダ。アボカドジュースもつけました。と誰この人?・・レストランの暇な従業員でした(レストラン自体は暇そうではなかった)全部で85ディルハム。パスティラは油っこいけど味はまあまあでした。これは鶏でしたが本来は鳩の肉を使うんだとか。

さて翌朝。ラ・カーサ・エスパニョーラにはこんな朝食がついています。炭水化物中心ですがお陰でお腹いっぱい。朝の活力になりますね。インシュリン過剰分泌して外の強烈な日差しにあたったら却ってグロッキーになりそうですが(笑)

朝食

この日はまず旧市街バスターミナルでエルラシディア行を探し、再び旧市街を散策します。

開く金扉

ゴゴゴゴ、と開いた金扉から少女登場。

近所のロータリー

宿の近くにはロータリーがあり、そこからタクシーやバスに乗れます。あとでショッピングモールに行くためにバスを利用します。

カスバを出る

城壁から一旦外に出ます。そこから5分程歩くと、バスターミナルが見えてきます。

旧市街バスターミナル

これが旧市街バスターミナル。中はあまり綺麗ではありませんが、飲食できる所はあります。

民間バス時刻表 エルラシディア行を書いてくれた チケット購入

旧市街バスターミナルにあった時刻表。窓口の人がエルラシディア行を抜粋して書いてくれました。そこで8時半発のを購入。バス会社はBAB SAHARAという会社でした。値段はひとり82.5ディルハム。900円くらい。

CTMも入ってる

あれ、CTM(国営バス)のオフィスも入ってるじゃん。

CTM時刻表

エルラシディア行のバス20:30になってる。CTM専用ターミナルには21:30て書いてあったのに。旧市街バスターミナルからCTMバスターミナルに行くのに1時間掛かる?んなワケない。

昼間の旧市街へ

そして昼間の旧市街へ。ブー・ジュルード門から入ります。

食べ物屋 金属加工が細かい 細かい意匠の壁

お菓子系の食べ物屋は大体どこにでもあります。大体揚げてあってシロップ漬けですが。そして金属加工の意匠が細かいのもモロッコの特徴でしょうか。

アルガンオイル

アルガンオイルを作る行程を見せてくれるところがありました。そこで売っている物は100%ナチュラルでオーガニックだからと言われますが成分表にはしっかり色々記載されていました。

鳩の落とし物

旧市街の狭い路地なのに、、鳩のギフトが帽子に!昨日パスティラ食べたからか?その恨みなのか?こちらは100%ナチュラルでオーガニックです。化粧品として使える?ウグイスじゃないけどね。

旧市街の雰囲気

革製品の店から路地を撮ってみました。向かいではバブーシュが沢山売られています。

向こうでは皮なめしかな

色んな動物の革が掛けてあります。向こうでなめしているのかな?臭いです。

ロバも歩く

狭い道では幅いっぱいのリヤカーが通ったり、荷を背負うロバも通ります。

買い物風景

万琵の買い物風景。思いの外値段が高かったので買いませんでした。

この後旧市街の中にあった小さなケータイ屋で、モロッコで使えるSIMカードを購入しました。

一週間有効で1GB使えるSIMカードが、定価で30ディルハムです。やっすい。

結論から言うと、モール内などのちゃんとしたところで購入するのがいいです。英語が全く通じない(フランス語かアラビア語話せないこっちが悪いんだけど)ことから始まり、10Dh高い値段で買わされ、アクティベート(ネット使えるようにする作業)の仕方が誰も分からず1時間近く掛けた挙句通りかかった近所のあんちゃんがアクティベートしてくれ、こんなに手間かけたんだから手数料だといってさらに10Dh請求してくる始末でした。お前ただこっちが色々トライしてるのをタバコ吸いながら見てただけだろーが!ということで店のおっさんではなく、あんちゃんに5Dh払ってあげました。

アンドロワイ?アンドロワイ?て連呼されても何のこっちゃでしょ?これはアンドロイドのフランス語読みですちなみに。憶測だけどフランスでもアンドロイドって言うんじゃないか?

アクティベート後はケータイのネットは滅茶苦茶調子良かったですが。通信会社はMaroc Telecomです。

さて旧市街を出て先程のロータリーに戻り、バスでショッピングモール「ボルジュ・フェズ」に行きます。

ローカルバス

これがローカルバス。降りたい場所を運転手に告げておきましょう。旧市街から一人4ディルハムでした。

ショッピングモール外観

ショッピングモール外観。フランス資本のスーパーマーケット、カルフールが入っています。

モール内部

モール内部。普通のモールですが、旧市街のゴチャゴチャからのギャップが凄かったです。旅の不足品の補充にどうぞ。

帰りはバスに乗るのが面倒だったのでタクシーに乗りました。タクシー代が10ディルハムだったので、2Dh(22円)のコストを抑えるためにリスクを取りローカルバスに乗る必要は全くありません。

夜は再び旧市街に戻り、レストランで食事をしました。

タジン

野菜のクスクスとビーフタジン、ハリラスープとサービス料で112ディルハム。味はよし。

さて次はエルラシディアに移動です!


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この時滞在していた宿はコチラ⇒ラ・カーサ・エスパニョーラ