この記事は2017年5月7日の出来事です。
カサブランカの空港まではトラムと電車で行くことができる。
フライトは次の日の早朝だったので、カサブランカで空港泊をして旅立つことにした。
空港までの電車に乗るにはCasa Voyageurs鉄道駅に行く必要がある。
中央市場前のトラム駅Marche Central から4駅目のトラム駅Casa Voyageursで降りると、すぐに鉄道駅のCasa Voyageursが見える。
この駅周辺にも宿は何件かあり。
空港までは一時間に一本くらいあって、所要40分ほどで着く。
一人43Dh。
電車はほぼ時刻通り来て、中も綺麗。
ムハンマド5世空港駅は地下にあるので、空港に入るには上の階にあがる。
逆に空港から中心地に行くには、空港から地下一階に下がって、電車に乗ることになる。
ここから私たちは次の日の早朝までひたすら待った。
もはや空港泊も慣れた。調べ事をしているとあっという間に時間は過ぎて、徹夜することも苦ではない。
だが一つ残念なのはカサブランカの空港にはプレミアムラウンジが無いこと。(私たちが居た2017年5月時点ではありませんでしたが、2019年1月時点では、第1ターミナル、第2ターミナルともにプライオリティパスが使えるラウンジが出来ています!)
空港の楽しみと言えば、プライオリティパスで入るプレミアムラウンジなのに~!
私たちは先ず2時間ほどのフライトでカサブランカからスペインのマドリードに行く、マドリードで7時間ほどトランジットのための待ち時間があり、3時間半ほどのフライトでセネガルの首都ダカールに到着。
ダカールに着くのは夜の9時近くだ。
マドリードまでのフライトで出たイベリア航空の軽食。
カサブランカはラウンジに入れなかったからお腹が減っていたので助かる。
またスペインに来てしまった(笑)
無事マドリードのプレミアムラウンジにイン!
このラウンジは軽食しか置いてないのが残念だが、お酒の種類は沢山ある。
利用者も少なく、飛行機や、飛び立っていくところが見える。
こっから7時間待たなきゃいけないから、こういったソファは有り難い。
そして夕方。
ついにセネガル、ダカールまでの飛行機が離陸した!
イベリア航空の夕食。なかなかボリューミー。
なんだか胸がソワソワしてあまり食べる気になれず。
飛行機の中で日没を確認する。
ダカールの町が近づく。
意外と都会なんだと、飛行機の上から確認した。
入国手続き。
入国審査官に今日の泊まる宿の住所を教えろと言われた。
私たちは日本人宿、「和心」に泊まる予約をしていた。夜にダカールに着くこともあり心細いので空港送迎も宿に頼んでいた。
住所は他の国の入国でも聞かれる場合があるが、空港送迎が来るので、私たちはうっかり住所をメモしていなかった。
分からないと言うと、20EURO、と書かれた紙を無言で向けてきた。
は??
と思った。
審査官の顔はニヤニヤしている。
なぜ住所がわからないだけで、20ユーロ払わなければいけないのだろうか?と疑問が沸き上がる。意味不明。
はい、賄賂要求ですね。
ちょっと調べるから待って、と携帯で住所を探す。
賄賂を払う気は全くない。
なんやかんやしていているうちに私たち以外のお客さんは次々と入国スタンプを押されて去って行く。
どのくらい立往生したかわからないが、払う気が全くない私たちに根負けしたのか、違う審査官みたいな人が来て、今回は通っていいけど、住所がないと払わなきゃいけないんだ、とかなんとか言って通してくれた。
公然と賄賂というものの習慣がある実態を目の当たりにした。
非常に嫌な気分だった。
西アフリカは賄賂が横行している国が多い。
セネガルと言ったら、西アフリカでは一番発展している国だ。陸路越境ならまだしも、(いや、まだしもじゃないんだけど、それほどまだ横行しているってこと)首都ダカールの空港で賄賂請求とは、本当に呆れたものである。
あぁアフリカに来たんだな、と改めて思った。
フランス語を話せればいいのかもしれないが、私たちは話すことが出来ないので、こういうときはバカなフリをして向こうにめんどくさくなってもらうのが一番だ。
ちなみに西アフリカはフランス語が公用語の国が多い。
荷物を受け取って外に出ると、群衆の視線が容赦なくこっちに向けられた。
圧倒させられる。
東南アジアとか、中東の国々でも容赦なく見てくるのは経験しているが、大きい瞳の目力が半端ない。
モロッコはアラブ系の国だが、ここはブラックアフリカだ。人々の容姿は全然違う。
大きな声でこちらになにかを言っている。
タクシー運転手であろう人々が四方八方から話しかけてくる。
この独特の熱気と身体からほとばしる迫力、ぎらついた人々の瞳が、10数年前に行った夜中に着いたインドの空港を思い出した。
日本人宿「和心」で頼んだ送迎の人を見つけて一安心。
和心で働いているスタッフの人が、一緒にタクシーのところまで連れて行ってくれるのだが、それでも諦めずに人々が付いてきた。
送迎頼んでおいて良かった…。
やっぱりここからのアフリカは、なかなか大変そうだなと思った。気を引き締めなければ。
無事に日本人宿「和心」に到着。
日本人の皆さんが迎えてくれる。
ほっっっっっとした。
ダカールは別として、これからの国々では水シャワーが当たり前。Wi-Fiもない宿が大半だ。
コスパはグッと悪くなる。
クーラーが付いている宿もあるが、ファンの部屋と比べるととても高くなる。
旅を始めて一年半に差し掛かろうとしていた。オセアニア、東南アジア、中東、ヨーロッパと来た私たち、ここからの環境はちょっと違う。
和心ではシャワーでお湯が欲しい時は、頼めば沸かした水をバケツにいれて貰うことが出来る。個室のバスルームには浴槽があったが、蛇口からはお湯は出ないので、水風呂に入ることしかできない。
基本的に5月のダカールは昼間とっても暑いので、昼間浴びる分には水シャワーで十分。だが夜になると涼しくなるので、着いたこの日はお湯を持って来てもらった。クーラーはないが、扇風機で夜は十分寝ることが出来る。
スピードが速いWi-Fiもあり、併設されたレストランでは日本食を注文することも出来て、情報ノートもある。
日本人宿「和心」の事は次記事で書くことにする。
部屋には蚊がいるので、蚊取りワンプッシュを5プッシュくらいして蚊を殺した。ベッドには蚊帳が付いている。
ダカールではマラリア蚊は少ないと言われていて、罹る心配はそんなにないようだが、念には念を。
これから、マラリアの心配はついてまわることだ。蚊取り線香と蚊取りワンプッシュは必需品。蚊取りワンプッシュは最強なんで。
蚊は朝方と夕方に多くなる。
よくテレビとかで総移動時間!なんと〇十時間!とか言っているけれど、旅人にとってはそんな時間結構しょっちゅうやっていてなんとも思わない。でも、なんだか今日は疲れた(笑)
旅のはじめの頃は、東アフリカの国々にしか行く予定はなかった。
西アフリカにどんな国の名前があるのかさえ知らなかった。
今セネガルにやってきた。
今更ながら世界地図を広げて、アフリカって沢山、国あるんだな、と改めて思い眠りに着いた。
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