この記事は、2017年5月25日の出来事です。
宿 Mama’s の人に、この辺に何か面白いものある?と聞くと、ワニ園が近くにあるよということでした。ワニ園の存在は和心でガンビア帰りの方に聞いていたので、ぜひ行ってみたいと思っていた所でした。
なんと、ワニの上に乗れるらしい!
ワニ園はクロコダイルプールという名前の施設で、民族博物館的なものと一つになっています。Mama’s からは徒歩圏だったので、また砂の上を歩いてワニ園に向かうことにします。
途中で見つけたトカゲ、レインボーアガマ。この時は見つけてはしゃいでいましたが、この後の西アフリカ諸国では何度も見かけることになります。トカゲやヤモリは、見慣れないうちは気持ち悪いと思っていましたが、見慣れればけっこう可愛く思えてきます。
アガマは爬虫類ハンターの加藤さんがアフリカで捕まえてましたね。
ワニ園に向かう途中で、住宅街を通り抜けることになります。路上でサッカーをする子供たちなどに見られながら、ガンビアの生活ぶりも見ることが出来ます。
人々の生活空間は、やはり汚いです。道の側溝にはゴミが溢れ、強烈な異臭を漂わせていました。
その道を歩く、山羊の群れが我々を追い越していきました。ヤギっていつもニヤケ顔ですよね。なんかいいことあった?
やがてワニ園に到着しました。入口で入場料ひとり100ダラシを払うと、ワニ園と博物館の両方に入ることができます。
博物館の方はガンビアの風俗を実物や写真で紹介していました。西アフリカの民俗を知れる機会はなかなかないので興味深かったです。ただしマラリアを媒介するハマダラカがいっぱい飛んでいます。
痛みに耐えることが出来ることをアピールするために、女性が口にタトゥーを入れる文化があったようです。
東セネガルやギニアビサウ、コナクリなどで見られるバサリ族のマスクの風習。
謎の人形。秋田のなまはげ的なものでしょうか。
これまた謎の人形。パプアニューギニアのマスクフェスティバルを彷彿とさせます。
アニミズムなどの原始宗教のある地域では、しばしば自然現象や精霊などを具現化したものを崇め奉るのを見かけます。地球上の様々な、それも離れた場所で何故か似たような風習を見かけることがあり、驚かされます。みんな考えることは一緒だということか、はたまたそれがひとつの真理だというのか。
この博物館では呪術的なアイテムも展示されていました。
貝殻で出来た恋のお守り(女の子用)。涼しいところに置いておくといいそうです。
恋のお守りと同じテンションで、呪いの爪も展示されていました。熊の爪のミイラで、相手の足跡をこの爪で傷つけるだけで殺すことが出来たそうです。流石に子供の手の届かない所に保管してあったようです。
セネガルでお馴染みになったアサラトもありました。他にも打楽器や弦楽器が展示されていました。
第二次世界大戦時の、徴兵時の健康診断の様子です。フランス軍の外国人部隊でしょうか。
おしゃれをする女の子の写真もありました。
さて、本題のワニを見に行きましょう。
博物館の奥に、池があります。そこにワニがいました。
あまり大きくはない濁った池に、ワニがいます。中を泳いでいるのもいます。
かなりの数がいます。ちなみに、池には柵がありますが、腰の高さくらいまでしかありません。まぁ、ワニが柵を乗り越えてくることはないだろうから、よっぽどの命知らずじゃない限り大丈夫なんでしょうけど。
草の中にワニが潜んでいます。これは野生だったら見つけられないわ。
ワニ園には、ガイドがいて、少しワニのことを説明してくれます。園内散策にはガイドの案内が必要らしいので、案内に従ってついていくことに。
池の周りをガイドについていきます。その間にガイドが説明してくれました。
ここのワニたちは魚を食べる種類だから、襲ってくることはないとか、妊娠しているワニは気が立っているから近づかない方がいい、とか(それは、襲ってくるからじゃないのか?などと思ったりもするけど)ワニのエサは入場料から得た収益だけで購入している、ガイド料はとっていないから、経営は苦しいんだとかそんな内容でした。
「あれは妊娠してるワニだよ」と教えてくれました。あいつ、柵のこっち側にいるんですけど・・唯一襲ってくる心配のある個体がまさかのこちら側とは。
園内散策は大きな木があったとかくらいで特に見るものもなく、5分くらい歩いて終わりになりました。
最後に「ガイドの指示なしでワニに触らないでください」と書かれた看板がありました。それ、最初に見たかったやつだ(笑)
ガイドの許可が出たので、ワニに触ってみました。
大丈夫とは言われても、恐る恐る。ゴツゴツしています。でも、意外に柔らかくて皮膚が凹むところもありました。
セネガルで聞いていたとおり、ワニの上に乗ることが出来ました。口開けてるの怖い。
怖いけど、間近で見られる機会もそうそうないので、寄ってみました。
ローポジションの迫力ある角度で。ワニは舌が無いらしいです。
歯の形や鱗の細部までよく見えます。なんかこっち見てるような気がするけど・・
ガイド料を取っていないと言っていたので、ドネーションボックス(寄付金箱)に100セーファだけ入れておきました。ワニにも乗せてもらえましたしね。
その後、ガンビア料理を食べに、目に留まった感じのいいレストランに入ってみました。その料理の名前は、ヴェナチン。
見た目とても美味しそうで、お腹が空いていたのもあり、炒飯のようなご飯をバクリ。。辛い!
以降、どのおかずを食べてもご飯の辛さに負けてしまって味がよく分からなくなりました。
しかしながら結構ヘルシーな食材の選択ですね。セネガルともまた違う。ちょっと高めの店だからというのもあるのかもしれません。350ダラシ(1,000円くらい)。
ワニ園は、ちょっとツッコミどころはあるものの、民俗博物館もあり、面白い体験が出来る所でした。みなさんも、ガンビアのバカウを訪れた際には、ぜひワニ園へ。
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