この記事は2017年6月5日から中旬までの出来事です。
ベナンのブードゥー教のお祭りを見終えた私たちは、ココティエコトヌーゲストハウスに戻り、クーラーなしのドミトリー部屋をシェアして次の目的地への準備をし始めた。
この時期のコトヌーは非常に暑く、雨も多く日本の梅雨的な気候。
夜になっても蒸し暑さは引くことがなく、クーラーなしの部屋で寝るのは不可能に近い。だが、クーラー付きの部屋は高く、他の滞在者も居て、ファン部屋で我慢。暑さにうなされ、寝不足の日々が続いた。
途中からなぜか急に気候が涼しくなることがあったが、その時の有り難さといったらなかった。
だが、ジメジメムシムシの気候大好き、ドミトリーの一つのベッドに南京虫がいたようで、ムラケンはこの度初めて南京虫デビューした。
宿のスタッフに言っても、今までそんなことはなかった!と言われたが、実はホンダさん(ココティエコトヌーゲストハウスで出会った、これからアフリカの旅を共にしてもらった人、私たちの中では通称アフリカの達人)も同じベッドで南京虫の餌食になっていたことが後で発覚。
被害にあったムラケンはケロッとしたものだったが、私のほうが憤りがおさまらない。
アフリカの人には強い口調で怒ったように見せないと、動いてくれないことが多い。アジア人だと舐められていることもあろうが、この時もムラケンのさされた腕を見せて、強い口調で主張した。ヘラヘラしていたスタッフも、次第に分かった分かったというふうになり、空いている部屋がないと言う事で、ベットマットを替えさせ殺虫剤を撒くと言う事で事は収まった。
幸いムラケンもマットを替えてからは被害はなかったが、殺虫剤を撒く、撒くと言い、結局撒いた形跡はなかった…。言った側から忘れられていることは旅中にはよくあることなので、まぁ、こんなもんですよ。
だが、ココティエコトヌーゲストハウスのドミトリー部屋には注意しよう。
あれから対処したか定かでない。
しかし、ムラケンの体質は不思議なもので、南京虫に刺されると地獄の痒みが待っていて、夜も眠れないほどの痒みに襲われ、掻き毟った皮膚は散々なことになると聞いていたが、ムラケンは呑気なもので、そんなに痒くない、と言っていた。そういえば、彼は蚊に刺されても一瞬痒いだけらしく、腫れもあっというまになくなってしまうのだ。
南京虫は二度目に刺されたときからが地獄の痒みになるとも聞くが、大半の旅人さんは一度目でもめちゃ痒いと言っている。ちなみに嘘か本当かは定かでないが、白人さんには南京虫抗体というものがあるらしく、彼らは刺されても全く痒くないという。黒人さんも刺され過ぎて慣れているのか、蚊は勿論のこと南京虫もそんなに問題ないんだとか。
ムラケンの体に抗体があるのかはわからないが、どちらにせよ、傷もすぐに治るし、羨ましい限りだ。
コトヌーには2週間弱滞在することとなった。
何をしていたかと言うと、フランス語のレッスンを受けたり、日本食屋のダルマに行ったり(ダルマについての記事はこちら)、JICAのユーヘイさんとカヨコさんと再会して遊んだり、日本大使館に推薦状をもらいに行ったり、トーゴ、ガーナ、ブルキナファソ大使館に赴き、ビザ取りをした。結局ガーナビザは拒否されて取れなかったけれど。
西アフリカビザ情報のまとめ記事はコチラ
フランス語はJICAの人にも教えている先生を紹介してもらい教えてもらった。グループレッスンで一時間4000CFA程(800円)。ちなみに先生ではない人に教えてもらう場合は一時間1000CFA(200円)。だが、安いとはいえ、先生ではない人と先生とでは相当の違いがあり、2時間レッスンの予定だったが、余りにも酷かったので1時間で終わらせてもらう始末だった。今日はもういいや、でオッケー!と軽く終わらせてくれるのは気楽なアフリカ人ならではかもしれない。
安いとはいえ、やはり先生に教えてもらうことをお勧めする。
だが、2時間のレッスンを一週間程度の勉強だと、結局覚えているのは、~に行きたい、~が欲しい、セボン、ぐらいになった(笑)
そしてフランスのフランス語と、西アフリカにおけるフランス語は発音が結構違う。フランス人が、同じフランス語といえど、理解できない時があるといっていた。日本語でも地域によって何言っているか分からないことは多分にある。そりゃそうだよね。
日本大使館も初めての経験となったが、大使館の中には日本の漫画もあり綺麗でほっとする時間があった。この中は日本だ~。
ちなみに日本大使館から歩いていける距離にビーチがあるのだが、帰りに皆で行こうと歩いていると、偶然通りかかった大使館の人が、ビーチは危ないから行ってはダメだよと忠告を受けた。
知らないで行くとこだったが、比較的平和な感じの印象のベナンでも、やっぱりそういう所はあるんだな、と思う出来事だった。あぶないあぶない。
ビーチを諦めて訪れたのは、コトヌーにある大型スーパーマーケット。
当たり前にあるスーパーも西アフリカではそんなに当たり前ではない。
スーパーで買い物するのは、どちらかというとお金に余裕がある人々になる。
中はクーラーも効いていて快適。品揃えも悪くないが、イタリアで1ユーロぐらいで売っているパスタが3倍、4倍の値段になっていたりする。
ちなみにここに顔写真が取れる所があるので、ビザ用の写真がない人はここのスーパーでどうぞ。
外にはATMも何台か並んでいたが、なぜかお金を引き出すことが出来なかった。
お馴染みの炭酸飲料で喉を潤す。いろんなフレーバーがあるので、是非お試しを!ちなみにこのコーヒーソーダはご想像の通り、マズい。
ゲストハウスの近くのパン屋さんには種類は少ないけれど、可愛い形のパンも売っている。フランスパンは一つ30円くらいで買えるし、ちょっと工夫してあるパンでも70円くらいで買える。
通称亀パン。顔よりはるかに大きい。こんなに大きくても120円程度。みんなでシェアして食べた。
ちょっと歩くと食堂が並んでいる所もある。食堂というか屋台街みたいな感じかな。衛生はイマイチだと思うが、西アフリカまでくる旅人さんにとっては、問題ないだろう。
お馴染みインニャンピレをついているところもある。う~ん、良い光景だ。
ヨーグルトの屋台もある。JICAの人から教えてもらった。生ものだし、氷も心配だが一度もお腹を壊したことがないから大丈夫と言っていた。
お姉さんが手際よく盛ってくれる。よく海外ではお店の人が超マイペースで、おそっ!という経験をするが、アフリカの女性は手際よく、とても良く働いている印象だ。
人気らしく、地元の人も沢山来ていて、なくなったら終了。お昼頃行けば開いている。トッピングや量で値段が変わってくるが、たっぷりと練乳をトッピングしてもらった。300CFA(60円)
これは、物凄く美味しい。作りたてなので、当たり前だが商店なんかで売っている市販のヨーグルトと比べ物にならないくらい美味しい。
氷で冷やされたヨーグルトが、ほてった体に沁みわたる。
アイスクリーム屋さんもちゃんとある。
2つで1600CFA。こっちの物価からすると、なかなか高めかな?
味は微妙。普通にスーパーとか、アイス売りのおっちゃんから買う100CFAで買えるアイスの方が好き(笑)
でもお店の中はクーラーが利いていので、涼むには良いかな。
ランチの時間にしか開いてない屋台。右側に写っている粉状のものはとうもろこしの粉だ。豆の辛く煮たものと混ぜて食べると、不思議に美味しい。あまりお腹にはたまらないので、すぐにお腹が空く(笑)
お昼だけしかやっていない屋台が閉まる代わりに、夕方から開く屋台が次々と出始めるエリアもある。
近くに住んでいるのであろう、どこからか様々な大きさの鍋を道路沿いに並べ始め、必ずと言っていいほど恰幅の良いおばちゃんが切り盛りしている。メニュー自体は一つの屋台で二種類くらいなので、いろんな屋台で何があるか聞いて周るのも楽しい。
まあ、多くは豆を煮たものとか、魚、肉、玉子の辛く煮たものをご飯にトッピングする形になる。400CFAから800CFAとかでお腹一杯食べられるので、栄養的なものは置いといて、スーパーで買い物して自分で作るより安く上がる。
茶色い。
見た目は悪いが、味は悪くはない。大半辛い味付けなので、辛いのが苦手な人は屋台の料理はキツイかもしれない。
セネガルの女性はお洒落だったが、ベナンの女の子たちも可愛らしい。
アフリカでは女性の髪形をみるのが本当に面白い。様々なヘアアレンジをしていて、奇抜とも言えるアレンジも、彼女たちがすると違和感がなくしっくりとくる。
こんな感じで、コトヌーも何かしら楽しめる。
日本食や美味しい中華もお金を出せば食べられるし、西アフリカの中ではなかなか過ごしやすい国なのではないかと思う。
観光地と言われている所も無いことはない(笑)
観光地情報は、また次の記事で!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒ココティエコトヌーゲストハウス