この記事は、2017年6月21日の出来事です。
万琵が引きこもっている間、旅の同行を予定していたEさんは予定を変え、北部に隣接している国、ブルキナファソへ移動していきました。
そういう急な予定変更も長期旅行者にはよくあることで(というか我々もしょっちゅうやってたし)、それを止める気もなければその権利も他人にはないのです。出会いに感謝し別れを惜しまず。
ロメのエアコンのある部屋で数日過ごすうちに万琵の気力も少しずつ回復してきて、そろそろ移動しようということになりました。
次の移動先は、Kpalime(パリメ。フランス語風に読むとパリムだと思うけど)という町です。
ロメからは125キロほど北にあり「なんか滝があって泳げる」とのことでした。
急に語彙力が落ちたような情報ですが、西アフリカの国々では有名な観光地でもない限りこんなものなのでした。
ホンダさんもパリメに行くことになっていましたが、ロメでの宿を一日分多く先払いしてしまっていたため足止めになっており、我々が先に移動して、パリメの良さそうな宿を見つけておくことにしました。
ロメからパリメまではシェアタクシーを使います。
ロメの宿ガリオンのスタッフにバイクタクシーを2台呼んでもらい、先ずはシェアタクシー乗り場に行きます。ガリオンのスタッフは白人で英語が通じるのでとても楽でした。
バイタクはひとり300CFA(約60円)、パリメまでのシェアタクシーはひとり2,000CFA(約400円)。
ロメのシェアタクシー。こういうのにもだいぶ慣れてきました。僕のリュックにスーパーのレジ袋が被さっているのはもちろん雨除けのためと、みすぼらしく見せるため。まあ強盗除けみたいなものです。そして相変わらず、超満員のシェアタクシー。仮に定員どおりに乗ったところで全員太ってるからどっちみち窮屈なんだけど。ダカールの時みたいに腹をよじりながら乗らないように気をつけて。
ホンダさんが予め当たりをつけていた宿があったので、パリメに到着してそのままドライバーにその宿まで行ってもらえないかと尋ねてみると快く連れて行ってくれました。その宿は「Hotel la Detente」というところ。
掘っ立て小屋のような建物ばかりのパリメから鑑みるに、外観からしてかなり立派な様子。
いかんせん宿の前はこんな感じですから。
ちなみにこちらが当時の部屋の料金表。
我々が選択したのはもちろんエアコン付きの部屋。どうせ暑いのでホットシャワーの出ない、一泊11,000CFAの部屋を選びました。そしてこれまたホンダさんから教えてもらった料金交渉法その名も「数泊する分まとめて今払うからディスカウントしてね」方式。
パリメ自体に殆ど観光客が来ないのか、まとめ払いがかなり効いたようで、一泊あたり8,000CFA(約1,600円)にしてくれました(吹っ掛けたつもりだったんだけどなぁ)。6泊分の計48,000CFA払って、取り敢えず一週間はここでぐうたら出来ますね。
西アフリカの中ではかなり綺麗な部屋。
そういえばロメでもぐうたらしてたけど、ロメの宿は一泊15,000CFAだったので、約半額に節約できました。早速ホンダさんに一報入れると「いいですね、じゃそこ向かいまーす」ということで、翌日に合流することになりました。
宿に到着してもまだ日が高かったので、パリメを散策することに。
宿から一番近い民家。この辺りでは標準的な家っぽいです。すぐ近くには水路があり、写真の手前側にチョロチョロと流れてくる生活排水もその水路に向かっていました。
周辺にはゴミも多少落ちてはいましたが、まさしく「多少」と感じられる程度に済ませられるくらい町民の意識が高いのか、我々の感覚が鈍ってきているのか、そこの判断はつきませんでした。少なくともロメよりはかなり綺麗です。
幹線道路に出てみると、両サイドにお店が並んでいます。相変わらず美容室が多いのですが他にも車の整備場やパーツ販売店がけっこう目立ちました。パリメは北上するうえでの要衝になっているようですね。道の駅的な役割もあるのかな?周辺には学校や商店もあり、食堂も勿論いくつかありました。
幹線道路を外れるとすぐに道は未舗装になり、こういう景色が見られます。平和。
子ヤギが草を食んでいたり、
種類はわからないけど鮮やかに花が咲いていたりもします。
再び道路に戻るとインニャンピレを搗く現場に遭遇しました。
快く写真を撮らせてくれました。
そこの子供たち。タライに入っている子供は小さい時の僕に似てます。
そこのキッチン。地面から、かまどが生えています。
万琵の大好物であるアイスを自転車で売り歩くおっちゃんが通りかかったので、停めてひとつずつ食べ歩きました。2つで50円。
いやほんと平和!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Hotel le Detente