この記事は、2017年7月11日の出来事です。
ワガドゥグはブルキナファソの首都ですが、これといった観光地が周りにないので、早々に移動します。ブルキナファソの次の国にはコートジボワールを予定していたので、西に向かってだんだんコートジボワールに近づいていく方向で進んでいきます。
そして次なる目的地はボボディウラッソ。
南西におよそ350キロ。今回は「SITA RAIL」という鉄道を利用して移動することにしました。正直、鉄道の有無は我々なりに文明レベルをプラス査定する項目となります。やるじゃん、ブルキナ。
もちろん、時刻通りに動くとか、内装がちゃんとしているとか、そういうことは求めていません。
一応、長距離バスもあります。

我々が聞いてきたワガドゥグから地方へのバス情報をまとめると、こんな感じ。
行先 | バス会社 | 所要時間 | 料金 | 頻度(週) |
ボボディウラッソ | TCV、Rakieta | 5h | 7,000 | 7本 |
バンフォラ | TCV、Rakieta | 6.5h | 8,500 | 6本 |
ガウヮ | TSR、STAFF | 4h | 7,000 | 5本 |
ポー | Rakieta | 2.5h | 2,500 | 4本 |
時刻表は各バス会社ごとに下記の感じで貼り付けてありました。

バスターミナルまでは宿から結構歩くので、早朝移動にはちょっと辛いです。そしてなによりアフリカの鉄道に乗ってみたい!しかも鉄道駅は宿から歩いて3分!ということで鉄道利用に決定。
ワガドゥグの鉄道駅はこんな感じ。

なんか体育館っぽい。ちょっと写真からでは分かりづらいですが、前面にSITA RAILと書いてあります。
時刻表や料金を調べるために土曜日の夕方に駅に行くと、窓口は完全に閉まっていました。次の営業日は月曜で、15時まで開いているとのことで、それに合わせてチケットの予約をしに出向きます。

駅の中。窓口の窓がめちゃくちゃ小さい!強盗を防ぐためだとは思いますが、顔も見えないし正直やりづらいです(笑)

鉄道は遅れる、がセオリーなので最も早い朝6時発のチケットを予約しました。ちなみに6時発のチケットだけど駅が開くのが6時で、出発は8時になるとのこと。え、すでに遅れることが計算に入ってるんだ?じゃあ8時発のはいつ出るのかな?
受付の人に「え、予約すんの?」と怪訝な顔されましたが予約しました。実際には予約なしでも十分空席があるのかもしれませんが、万が一のことを考えて、それに予めチケット持ってたら早朝からテンパるリスクも少ないでしょうということでね。ワガドゥグからボボディウラッソまで、セカンドクラスでひとり6,000セーファ(1,200円くらい)。
そして出発当日。ホンダさんも次の目的地をボボディウラッソにしていましたが、もう少しワガドゥグでゆっくりするということで、我々が先に発つことになりました。

8時出発とは聞いていても時刻表は6時発になっているし、万が一のリスクを回避するために朝の5:45頃に宿を出て、6時前に駅に着くようにします。外に出ると町を掃除する集団が。正直、掃除する人がいることに驚きました。早朝にしかお目にかかれない光景ですね。

6時の10分前くらいに駅に着いたところ、長蛇の列が!列の正体はチケットを求める列だったので、予約してる我々はディズニーのファストパスさながらに列を横目に駅に入ることが出来ますが、やはりまだ駅が開いていませんでした。それにしても、鉄道利用者は意外と多いんですね。まぁ、結果それでも座席にはかなりの余裕があったので、予約なしでも乗れたということなんでしょうけれど。
ちなみにこのまま30分以上ここで待ちました。遅れるにしても、プラットホーム辺りにまでは進みたかった(笑)
結局予定通り(って言うのか?)の8時ころに列車は動き始めました。到着予定は15時だそうです。




中国で利用した鉄道の硬座と比べると、シート自体はスタジアムの椅子っぽいですがこちらの方が座席の間隔はより広いし、なにより乗客数が少ないのがかなりマシです。我々の鉄道に対する合格基準点が下がってるのかもしれませんが(笑)


そしてまさかの指定席。手書きの座席ナンバーに愛嬌を感じられます。チケット裏に指定座席の番号がこれまた手書きで書いてありました。
動き出すとあっという間に長閑な風景に変わり、ゆったりとした気分にさせてくれます。

基本こんな感じの景色が続いています。そして時折、地方駅に停車します。

人が乗り降りする停車駅はKoudougou(クドゥグ)、Siby(シビー)の2つでした。あとは幾つか貨物用の駅なのか、乗降者はいないけど停車する駅がありました。乗降駅の奥には出迎える人たち、ホームには乗客と売り子たちがいます。売り子は車両にまではあまり乗ってこず、ほとんどは列車の窓ごしに販売していました。

こんな感じで窓から物を受け取りお金を渡しています。ちなみにホームの反対側は線路ですが当たり前のように線路に侵入し、同様に窓から販売していました。出発ギリギリまで窓際にいるのでけっこう危ないです。動き出してようやくおっとっとと離れていく様は流石というべきか。
食べ物は魚やチキンを揚げたものなど、他には歯ブラシや懐中電灯など、今要る?ていうようなものも売っていました。そういえば中国でも明け方5時頃に拡声器で文房具売りに来る迷惑な奴がいたなぁ。
そして再び発車後、食べ終えたごみは平然と窓から外へ。

外には案の定ごみが溜まっています。

で結果こうなる。踏切そばで人がいようと、到底人が寄り付かないであろう山道だろうとお構いなしにジュースの缶とかお菓子の袋とかを放り投げます。拾う人がいないものだから、捨てた瞬間から1000年はそこに留まるごみたち。産業ごみも問題だけど、個人レベルでもごみを減らそう、ちゃんとした処理をしようという意識が欠如しているのもまた大きな問題です。残念だけれど我々は注意し説得する言葉も持っていないし、言い方悪いけど注意したとて何かが変わるとも思えないので結局なにもしてないのですが。
まぁ、日本にも未だにポイ捨てする人いますし、他国のこと言えないですけどね。
出発からおよそ7時間、ボボディウラッソに到着しました。意外と時間通りで驚きです。

到着直後はかなりの人だかりでしたが、

みんなさっさと出て行ってしまったのでホームの様子も撮影できました。ワガドゥグよりだいぶ綺麗っぽい。

おぉ~、かなり気合入ってる。モスクとか教会並みに綺麗にしてあるんじゃないでしょうか。

ボボディウラッソの通りの様子。ワガドゥグよりも地方っぽさがあって、ピリついた空気も少なくなっていい感じです。
さてボボディウラッソの宿は、グーグルマップで予め当たりをつけていた宿になります。アフリカではやはりブッキングドットコムやアゴダといった定番のホテル検索サイトがほとんど普及しておらず、口コミや写真などで予測が立ちにくいため現地で情報収集するかグーグルマップに載っているところにあたってみるというのが現実的な探し方になります。
我々が見つけた宿は「Alliance Chretienne」という宿。一週間滞在することにして、一泊当たり6,000セーファにしてもらいました(約1,200円)。


小汚いのは仕方ないです。入口のドアは南京錠で施錠する仕組みになっており、ドアの下にはまあまあ隙間があるので、外から砂が結構入ってきます。エアコンがないので我慢の生活になります。
日没までは時間があったのでスーパーを探しつつ食堂で昼食をとります。

食堂を発見。一見して食堂に見えないかもしれませんが、手前に鍋っぽいのが3つ見えるでしょ。

炊き込みご飯のようなものをチョイスして300セーファ分頼みました。お腹が空いていたので盛り付けるのを横で見ながらもうちょっと、と追加してもらってこの量にしてもらいました。
で一口食べてみて、うん、激マズ!
このあと万琵も一口食べて「あ~これ無理なやつ」と早々に諦めました。僕も諦めたかったのですが、万琵が自己責任論を掲げてきたので結局最後まで食べることに。まぁ、食料資源を無駄にすることもなく、あたらなかったからいいですけど。
ちなみにアフリカのエキスパート・ホンダさんもマズくて食べられなかったとのことでした。
笑顔で写っているのは、食べる前だからです。
更新情報はツイッターでも。bambi_handstand

ブログより1年早い?インスタグラムはこちら。zekkeibutoh
この時滞在していた宿はコチラ⇒Alliance Chretienne