素晴らしい?人工林を見た後は、きっとルート的にはロボック川に行って、優雅にランチボックスを楽しみながらクルーズするという行程になるのだろうが、バイクのおっちゃんに、
「腹は減っているか?」
っと聞かれ、まだお腹が減っていないし、クルーズはそんなに興味がなかったので、このままターシャに会いに行くことにした。
関係ないけど、前にアメリカの絵本作家、園芸科の「ターシャ・テューダー」という方の本を、友達が貸してくれて読んだことがあったけど、良い本だったなぁなんて思い出しながら、人工林から10分もかからず、ロボック村のターシャ保護センターに到着した。
バイクのおっちゃんは仕事終了。ここでお別れだ。
お疲れぃ!!
さて、待ってました!待ってました!!
入場料は一人60ペソ。
因みにターシャは、大声を上げたり、フラッシュを向けたりすると、ストレスで自殺してしまう、かなりデリケートな動物らしい。
なので、見学するときはシー。
入り口から入ると中は林のようになっていて、進んでいくと従業員の方が、ここだよっとターシャがいる場所を教えてくれた。
おぉ!居た!!これが世界最小のメガネ猿か!
写真ではどれだけ小さいか分かりにくいかもしれないが、ターシャは大人でも体重120グラムほどで体長が10㎝~12㎝ほどらしい。手のひらサイズだ。
確かにすっごく小さい。動物というより、地球外生命体のようで、不思議な生き物だ。
ターシャは夜行性で昼間は眠っていることが多いようだが、観光客がうるさいからか、サービスしてくれているのか、起きているターシャが多かった。
好物はトンボやコウモリらしく、この可愛らしい風貌から、トンボやコウモリを食べる肉食系とは想像出来ない。コアラみたいにむしゃむしゃ葉っぱ食べてそうに見える。
しかも、コウモリってターシャと同じ位の体長じゃないか?
デリケートな性格プラス、自分と同じような大きさの動物を好んで食べるとは、デスペラードでもあるということか?
うーむ。ますます、不思議だ。
今度は木の葉を傘にしているターシャ。
けっこう手足は筋張っている。しっぽも長い。
時折顔をくるっくるっと動かす。ターシャはほぼ180度頭を回転させることができるらしい。
ここの保護センターは結構間近にターシャを見ることができた。自然に近い状態で飼育されている。
昔は手乗りターシャ体験があったらしいが、ターシャがストレスを持つということで今は実施されていない。
昆虫が飛んで行った方を目で追う上目使いターシャ。
目でかい!
そのデカい目で獲物を捉えるんだな。
ちなみにターシャについてちょっと調べてみたら、眼球一つの重さは3グラムもあるらしく、ほぼ脳の重さと同じなんだって。
ひときわ小さかったターシャ。
まだ子供なのかな?
メスはオスより、小さいって言うから、メスなのかな?
心なしか、表情も幼い気がするから、きっと子供のターシャかな。
ウインクターシャ。
何かに似ているとずっと思っていたけれど、ETだ!!ん?ヨーダか?
全部で7,8匹ぐらい見られたと思う。
そして最後にここにも居た!
ターシャ3兄弟。
似すぎでしょ!!
帰りはここから、またローカルバスだ。いつ来るか分からないバスを待たないといけないし、道のりは遠い。
その前にココナッツジュースで喉を潤す。兄ちゃんがその場で割ってくれる。
思ったより味はないが、新鮮。
バスはどこで待てばいいのかねっとムラケンと付近をウロウロしていたら、どうやらバスを待っているらしき青年二人組を発見。
二人とも大きなマスクをしていた。
ん?この感じは日本人か?っと思って、日本の方ですか?と話しかけてみた。
やっぱりそうで、セブ島に語学留学に来ていて日本にそろそろ帰国するので、その前にターシャを見にきたという。
こっちに来て、空気の悪さから体が変になって、常にマスク着用しているらしい。
分かる分かるっと話が盛り上がった。
運よく20分程待ってバスが通りかかってくれた。手を横にあげて、バスを止める。
こっちのバスは、一応停留所というものもあるが、そうじゃない場所でも方向が同じなら途中で停まって乗せてくれる。ちなみにここで降りたいと言えば、都合が良い場所でも下ろしてくれる。
良いシステムではあるが、次から次に乗ってきたり降りたりするから、その都度荷卸ししたりで、時間がかなり伸びる。
帰りのバスは保護センターからで、行きより距離が短いから、一人30ペソだった。
バスに乗り込むと、かなり混み合っていた。
留学生2人は奥の方の席が空いていたらしく座ることができたが、私たちはどこにいればいいかノロノロしていると、おばさんが自分の横の席をポンポン叩き、ここに座れと言ってくれた。
ムラケンも違うおばさんが詰めてくれて、半分お尻がはみ出していたけれど、席を作ってくれた。
フィリピンに来て1週間以上たって思ったことは、結構市民は優しい。
それにジプニーや、ローカルバスで働いている従業員は、なかなか皆快活に仕事していて、気持ちが良かった。
勿論クーラーなんてついていないバスは、帰りも排気ガスが一杯だった。
行きにはつけていたマスクをどこかにやってしまった私は、キツイっと思っていると、後ろからマスクが回ってきた。
留学生が私とムラケン分のマスクをわざわざ回してきてくれたのだ。
日本人も優しい。
タグビラランに戻り、ほっこりした私たちを待ち受けていたのは、物凄い群衆だった。
この時フィリピンは大統領選挙が近く、候補者が演説している最中だったのだ。
ウオー!!!みたいな感じで、かなり皆熱狂していた。
人、人、人で通れる道もなく、途中、「No way!!」と文句を多数言われ上手いこというなぁと思いながら、押し分け、押し分け進んでいった。
そういえば外務省の海外安全情報に大統領選挙に伴なう注意喚起が出ていた。
政治的な集会だと暴徒化しやすいこともあるし、テロの標的にもなりうるのでそういった場所には近づかないようにと書かれていた。
いや、近づきたくて近づいたんじゃないんだけど。
とにもかくにも、やっと群衆から脱出した時には、汗びっしょり。いや冷や汗びっしょりだった。
あー怖かった。
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ターシャ・テューダーの本です。
沢山ある中の一冊です。
私は、迷ったりしたときにこういった名言集とか、よく読みます。
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