万琵が熱を出してしまったのでゆっくり休養をとりたいところ、なのですが、バスのチケットを買ってしまっていたため次の日にはホーチミンに戻らなくてはなりませんでした。
バスは朝の7時半。30分前の7時にはシンツーリストのオフィスに行かなければなりません。宿からオフィスまでは車で10分弱なので、明日の朝6:50にタクシーが来れば大丈夫だろうとその時間に宿の人に頼んでおきました。
翌朝。宿の人が起こしに来てくれました。既に起きていましたが、なかなか気の利くサービスでした。そしてチェックアウトの手続きをしているとなにやら手渡してくれました。
お土産にと、貝殻に「MUI NE」と書いてあるキーホルダー。と朝食にバゲットとバナナ。これはかなり嬉しい!この宿は安いのに本当にスタッフがちゃんとしていて優しくて、おすすめです。⇒ミンアンガーデンホテル
宿の前に停まっていたタクシーにいざ乗ろうとした時、ドライバーがなにやら怒っていました。
「遅いよ!30分も待ったよ!」
もしかして宿の人、50分のフィフティーをフィフティーンに聞き間違えた?逆じゃなくて良かったな~と思いつつ、ドライバーの怒りには知らんぷりするのでした。よくあることだしね。
無事にシンツーリストのオフィスに間に合ってチケットを受け取ります。目の前に停まっていたバスがこれから乗るやつなのは分かっています。万琵の具合が万全でないので早く乗り込みたいのですが、まだドアが開いてくれません。
待っている間暇なのでもらったパンとバナナを食べ始めました。全部食べたけど足りない~。向いに見えたバインミー屋から2つ買ってみました。あんまり美味しそうじゃないけど、2つで3万ドン。ちょうどバスのドアが開いたので乗り込みます。
寝るタイプのシートではありませんでした。今回こそベッドタイプが良かったなぁ。
結局万琵も眠っていたのでいいんですけど。
途中で休憩に立ち寄ります。ムイネーに来た時は休憩なんてなかったのに、座るシートだからなのか?トイレを借りてバスに戻りますが、バスが閉まっていてスタッフが全員駄弁っています。なにこの無駄な時間。仕方ないので商店になっているあたりをうろうろします。
もしかして、ここの人とバスのスタッフが結託して余計に時間を費やしてなにか買わせようとしているんじゃなかろうか?・・・しっかりオレオとスプライトを買ってしまいましたよ。35,000ドン。割高だし!
お昼過ぎにホーチミンに無事に到着しました。バスターミナルから宿の場所をグーグルマップで検索するも、道が入り組んでいてよく分かりません。近いのは分かっているのに・・道の名前を探しに行こうとすると気のいいおっちゃんが来てホテル探してるのか?と声を掛けてきました。宿の名前を告げると「あぁ知ってる知ってる。ここからあの道を行って~」と案内してくれましたが、礼を言って立ち去ろうとすると「チップくれ」
ほぉ。きたか。でもチップあげるに値するほどじゃないのでやらんよ。
今回の宿はニューホテルという宿でした。
部屋は清潔感があって広く、バスルームも広くバスタブがついていました。ムイネーのミンアンほど広くはないけれど休むのにいい部屋でした。
万琵が割と元気を取り戻していたので、ホーチミンに戻った目的のひとつである、自然派化粧品の店「ナウナウ」を求めて外出しました。
ナウナウはグエンフエ通り42番地という、いわゆるお洒落アパートとして有名な場所にあるのですが、グエンフエ通りを歩いてみても一向にお洒落なアパートが見つかりません。仕方ないので住所を頼りに42番地あたりを見てみると、
よく見ると42の数字が見えます。お洒落アパート、だと!?怪しすぎる・・・取り敢えず中に入ってみますか。
どう考えても雑居ビルなんすけど。駐輪場の先にエレベーターがあったので乗ろうとしますが、前に怪しいあんちゃんが座っていました。どうやらエレベーターが有料のようです。階段で行くわ!
階段では観光客らしき人ともすれ違いました。ならばここで間違いないのでしょう。ナウナウは5階にありました。
ナウナウの店舗は事務所と作業場も兼ねているようで、スタッフが会議している部屋の中に入り込んで商品を物色しました。男としては完全に場違いなうえに会議の邪魔をしてそうでなんとも所在無い感じがしましたが、店員はしっかり対応してくれました。
万琵が買ったのはフェイシャルマスクとシャンプー。絵はおっさんですけどね。
この後は戦争証跡博物館というところに行きます。
翌日に「アーオー・ショー」というベトナムの古き良き道具を使ったパフォーマンスショーを観に行くことにしたのでチケットを買うと、戦争証跡博物館と、美術博物館だったかのどちらかを無料で見られるクーポン券が付いていたのでした。
途中にあった荘厳なサイゴン大教会。聖母マリア教会とも呼ばれます。
バイクの群れ。民族大移動か。
博物館の場所がよくわからず、警察官ぽい人に訊いて、着いたそこが別の博物館で、結局戻って、道を一本外れたところにあったという無駄な散歩を経て、、
閉館1時間ちょっと前に入ることになりました。時間内に全部観られるか?クーポン券のお陰で無料で入場しました。
外には米軍の戦車や戦闘機などが沢山展示してありました。マニアには堪らないんでしょう。欧米人が戦闘機の前で写真撮りまくってました。僕は中学の同級生にそんな奴がいたなぁなどと思い出していました。
内部はベトナム戦争の規模の大きさを示した表や当時の写真、実際に使われた道具や当時の様子を再現した等身大のジオラマなどがありました。枯葉剤の被害を受けた一般人や植物など、非常に生々しい写真が沢山あって、ベトナム戦争の被害の大きさやその悲惨さが垣間見えます。
ピュリッツァー賞を受賞した沢田教一さんの『安全への逃避』や『地雷を踏んだらサヨウナラ』の報道写真家・一之瀬泰造さんの写真なども展示してありました。
観ている最中に閉館の音楽が流れ、各展示室が施錠され、客は追い出され、結局すべてを観ることは出来ませんでしたが、かえってその方が良かったのかもしれません。
万琵は感受性が高いのか、ホアロー収容所でもそうでしたがこういう人の悲しみや苦しみを展示してある場所に行くと頭痛がしてくるのだそうです。病み上がりだったのもあって万琵が再び弱ってきたので、途中で抜けて良かったのかなと。
僕に関しても、これでもかこれでもかと悲惨な現場の写真が山のように展示してあったので、だんだん受け止めきれずに目の焦点が合わなくなってきていました。
気力で負けると負のオーラに付きまとわれるので、そういう時はうまいもん食うんだぜ!身体からテコ入れするんだぜ!特に肉だぜ!
肉まんとちまきを買って帰りましたとさ。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒ニューホテル
一之瀬泰造さんの本を映画化したDVD。主演は浅野忠信さんです。
ホーチミンも見どころいっぱい!格安航空券はスカイスキャナーで。