ナムチェの村では忘れ物があった時や、防寒具が足りない時でもここで購入できる。お土産などのショップも沢山あるので散策すると楽しい。
ナムチェにはもっと高度が高い所に住んでいる村人も山を下って買い出しをしたり、売りに来たりする。
ナムチェでは沢山の日本人と知り合うことが出来た。
他の人々は写真の許可を取っていないのでのっけていないけれど、山小屋は賑わっていて楽しかったし、日本の人々と沢山話せて心が和んだ。
日本人の団体客のおじちゃんおばちゃん集団はナムチェまでのトレッキングだというし、他に会った人々もルートが違ったり、スケジュールが違ったりしてナムチェでお別れだ。
BCまで行くと言っていた70代の女性も、同年代の男性も後から登頂に成功したとの連絡が来た。
エベレストトレッキング・ゴーキョピークルートの情報まとめ記事はコチラのリンクへ
朝ごはんはバナナパンケーキにエッグトースト。このパンケーキ個人的にものすごく気にいった。エッグトーストには名古屋名物の小倉トーストみたいに小豆が付いていた。
今日の私たちの予定はナムチェ(3440m)からドーレ(4084m)まで進む。7時間程のトレッキングになる。
今日も快晴だ!
前を歩くガイドのアンバーが木々と溶け込んで本当に美しい。
なんて芸術的な景色だろう!!
途中でドネーションのおじさんが座っていた。
こうやって行儀が悪いトレッカーが道に捨てたペットボトルなどを拾ってくれているのだ。
当たり前のことだが、山にゴミを捨てるのはNG。
ここのポイントでエベレストBCのルートとゴーキョのルートで道が分かれる。
ゴーキョピークのルートはここから少し長い登り。長い階段をよっこらよっこら登っていくことになる。
前を歩く団体さんは韓国人のトレッカーさんだ。
ここからのトレッキングルートは非常に見晴らしがよく、雪を被った山々に囲まれる。どこを見ても目に飛び込んでくるのは絶景だ。
後ろを振り向くと、今まで登ってきたミルキー色の川が眼下に見える。
時折ヘリコプターが今日も飛んでいる。
あぁ、おじさまおばさまトレッカーは明日ヘリコプターで優雅にルクラまで戻るんだな~と想像を膨らませた。
お昼はモンラ(3975m)の地点で取った。
昨日ナムチェで会った富士山の山小屋で働いていた子にまた会った。彼女は今日ここで一泊するらしい。モンラの山小屋は3件ほどあったと思う。
昼食はトマトスープにフライドライスにパイみたいなものだ。テラスは日が当たって暖かく気持ちが良い。
だが風が冷たくて寒~い!!
この景色の中の昼食、なんて贅沢だろう。
モンラとドーレの高度差は100mくらいだ。
ここからの道は平たんなところが多く登っているという感じはあまりしなかった。
ナムチェから人はグンと少なくなるが、この辺りまでくると更に人は少なくなりほぼ人に会わなくなった。
前を歩いていた韓国人の団体さんもモンラで宿泊なのか会わなくなった。
山道は時折寂しくなるほど静かで、アンバーと歌を歌いあった。
だから他のトレッカーさんに会うと、すごく嬉しい。
道は迷うことはないだろう。分かれ道でもこんな風に看板がちゃんとある。
滝が凍っている。
明らかに気温はどんどん下がっているのだ。
歩いている間は寒くないが、少し休むとすぐに冷えてくる。
昼の15時半過ぎ。
ドーレの村が見えてきた!!
ドーレは私を魅了した。猛々しい山々は人を寄せ付けず、静かに佇んでいた。全てを受け入れるようですべてを撥ね返すような言いようもない雰囲気だった。
この独特さを私は忘れることができないだろう。
気温はグッと下がり、川の水は凍てつくように冷たい。
山の頂上だけが、光を受けて輝いている。光が当たっているところと当たっていないところのコントラストが光と闇の強さを印象付けている。
シーンとしている。
山なのに深い深い海を感じた。
たしかに生き物は生きているはずだが、みんな冬眠しているようだ。
ここはどこだろう、ここはどこでもない、ここには何もない。
神々の領域のような気がして大きな音を立てないように気をつけた。
もしゃもしゃの毛を揺らしながらヤクが草を食べている。
このヤクだけが今温かく、生きている。
ナムチェより下の方では夕方5時ごろから暖炉に火が点いたが、ドーレではもうこの時点で暖炉に火をつけているらしく、山小屋から暖かそうな煙がでている。
人気のない自然をずっと歩いてくると、こういった人の生活を感じると無性にほっとする。
今日も無事に着いた安堵感でいっぱいになった。
私たちがこの日泊まった山小屋はDOLE RESORTという大きめの山小屋だった。
始めガイドのアンバーはRIVER SIDE LODGEというところに連れていってくれたのだが、ここは満員だったらしい。
部屋は今までのところとそんなに変わりなし。笑顔で迎えてくれる山小屋のおばちゃんに元気をもらう。
ドーレの寒さに震えながらヤクの傍で舞踏を踊った。
これはmenuだが、参考に。ナムチェに比べるとやはり高くなっている。ピザはナムチェでは600NRpも出せば食べられたが、ドーレでは750NRpになっている。
私たちの夕食はMOMOとポテトフライとボイル野菜だ。
この時からちょっとムラケンの元気がなくなってきた。
寒いので暖炉にあたるのだが、なんだか頭がぼーとしているらしく様子がおかしかった。
食欲もあまりなく、頭も少し痛いみたいだ。顔だけが熱く、暖炉に当たり過ぎて火あたりしたのかななどと言っていた。
アンバーに薦められてハニージンジャーティーを飲んだ。
高山病が出ているかもしれない。
早々に部屋に戻って休むことにした。
この日の山小屋は寂しく、トレッカーも私たちの他にイギリスから来たカップル一組だった。
アンバーにあまり調子が良くないことを告げ、とにかく休んで明日の朝様子を見ようということになった。
休んでよくなれば良いが…。
夜中に隣のベッドから咳の音が少し聞こえるだけの寂しい山小屋で不安を感じながら夜を過ごした。
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