ドーレで万琵が舞踏を踊った後に、僕も逆立ちしてみました。寒さで手がかじかむからか、酸素が薄いからなのか、思った以上に疲れていたのかわかりませんが、バランスをとるのに苦労しました。
ドーレに着いた日の晩、薪ストーブの火あたりなのか気温が一気に下がったことにより風邪をひいてしまったのか、高山病の症状が出始めたのか、どれか判断がつかないのでひとまず翌朝のドーレからの出発の時間を1時間ほど遅らせてもらうことにしました。
昨晩に比べて体調はよくなり、食欲は復調しませんでしたが夜中に出ていた咳は収まったので次の目的地マッチェルモに向けて出発することにしました。朝食はトーストとオムレツ、チーズオムレツでした。
ちなみにドーレからミネラルウォーターの値段が300ルピーに跳ね上がっていました。ナムチェの3倍ですね。
エベレストトレッキング・ゴーキョピークルートの情報まとめ記事はコチラのリンクへ
ドーレの朝。この日も快晴、切れ味の良い山の稜線が空をスパッと切り裂いています。
この日のトレッキングはアンバーから「ゆっくり~ゆっくり~」と日本語で言われました。体調を見ながらゆっくり行きましょう。
ミラーレス一眼を万琵に持ってもらい(大して重くはないカメラだけど首から下げてると首や頭への負担が地味に大きい)僕は歩くことに専念させてもらいました。
この日の予定はドーレ(4,084m)からマッチェルモ(4,410m)まで約4時間のトレッキングです。
一応元気を取り戻し、ここから4時間、高度は約330メートル上昇します。
先ずは平原になっている道をひたすら登ります。
ちょっと歩くと周りはすぐに別の惑星のように変わります。ピラミッドみたいに幾何学的な峰の山々。
僕と違って万琵はすこぶる元気です。
万琵の首にミラーレス一眼がぶら下がっています。
氷河から流れくる川を横目に細い道を歩きます。
この日のアンバーは口をマスクで覆っています。
写真で見ると暖かそうにも思えるこの景色、当然めちゃくちゃ寒いです!口から入ってくる空気が冷たすぎてむせてしまいます。
このむせるほどの外気が厄介で、高山病の肺水腫の初期症状もむせるような(喘息のようでもある)咳き込みなので、高山病で咳が出るのか冷たい空気を吸い込んでむせているのか判断がつきません。
対岸の山。中腹に微かに道が見えます。
もひとつ対岸。前の写真でもそうですが、道の途中に集落があるのも見えます。
川沿いにある集落を見下ろしたものです。こういう小さな集落を所々に、非常に沢山見ることが出来ます。
山の大きさに比べたら集落なんて見えるか見えないかくらいの小ささです。まして一人の人間など、あまりに取るに足らない大きさだということを実感しました。
氷河が削った爪痕も見られます。
我々の通り道にももちろん集落があります。
ルザという村のようです。標高の割にここは比較的大きな集落なのではないでしょうか。
集落の多くは川沿いに作られています。
また咳が出始めたので、より負担を軽くするために万琵が僕のリュックを持っていてくれています。すまない。
川に架かる橋の足元は凍っています。
ここで沢山のトレッカーが休憩していましたが我々は集落を通り抜けてまた細い道へ。どこまでも山が続いています。
見晴らしの良い平原を歩きます。
脚の筋肉には何の問題も無いのに、呼吸だけが荒く激しくなってきます。
マニストーンと万琵。ネパール文字を読めない我々には違う星の古代遺跡に思えます。
山脈がどこまでも続いています。目指す地点はゴーキョピークですが、どこまでも行ってみたい気がします。
山の割れ目にひっそり寝ているあれは、もしかしてマッチェルモの村か?
めちゃくちゃ冷たそうな川が傍を流れます。凍えそうで触れたくないですね~。
川には鉄橋がかかっていました。歩き続けて約3時間半、ようやく到着のようです。
言ってるそばから洗濯しとる!洗濯物とか手とか凍るよ!
この日の山小屋「イエティロッジ&レストラン」標高4,410メートルが書いてあります。
上に行くほど物資やエネルギーの伝達が不足してくるので建材や水道設備はどんどん質素になってきます。
まぁここまできたらそんな高い生活水準なんて求める気にもなりませんが。ちなみにトイレはセルフ手桶水洗で。
ご参考までにイエティロッジのメニュー表を。思ったほど食べ物は値上がりしませんでした。
ロッジのリビングの様子。なぜかやたらと韓国語が見えますが、登山隊の記念旗とかでしょう。
お昼に食べたもの。ガーリックスープ、ライスカレー、ハッシュポテトでした。
デジカメの充電は一時間で350ルピー。接触が悪く、充電出来たのか微妙なところを対応してもらえなかったので釈然としない充電でした。
万琵は元気で外にヤクと遊びにいってしまいましたが、僕は疲労感が否めず、リビングで身体を休めることにしました。
我々はここにきて一時間あたり100メートルくらいのペースで高度を上げてきましたが、自分の身体が順応するより早いペースだったように思います。
結果論ですが、4,000メートルを超えてきてからのこのドーレからマッチェルモの行程は、倍くらいの時間を掛けて進んでも良かったかもしれません。足が進むままにではなく、時間の確認をしながら敢えてペースを落とす努力が必要に思います。
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