旅記事280 アンマンからペトラに移動。ナバタイの遺跡・インディジョーンズの世界へ

1989年の映画『インディジョーンズ最後の聖戦』。原題は『Indiana Jones and the Last Crusade』ですが、あの親子関係やキャラクターがどことなく共通した雰囲気を持つ『ジョジョの奇妙な冒険第三部「スターダスト・クルセイダース」』にも子供心くすぐられまくりでした。

インディジョーンズ最後の聖戦のあの聖杯のある遺跡は、ハリウッドのカネに任せたセットでもCGでも（当時はCGないけど）ありません！

ヨルダンに現存しています！それがペトラ遺跡です！

ペトラとはギリシア語で「岩」という意味で、ペトラ遺跡はその名の通り岩を削って作られた都市です。

その歴史は古く、１万年前の新石器時代から人々が集落を形成しており、ユダヤやローマ、マケドニア、アラブなどの襲撃や支配を受けて様々な文化を取り入れた後、紀元363年の大地震以降人が住まなくなります。12世紀以降は忘れ去られていましたが、19世紀になってスイス人探検家によって発見され、ヨルダン最初の世界遺産に登録されています。ちなみに新・世界七不思議のひとつにも数えられています。

アンマンからペトラ遺跡までは、バスで行くことが出来ます。

我々が利用したのは「JETT」というバス会社でした。

JETTのバスはオンライン予約できるとのことで、確実に乗りたい我々は予約していきました。

アンマンからペトラ行のジェットはひとり10ディナール（1,680円くらい）でした。

ジェットのバス出発地兼オフィスは、キングフセイン通り（Al Hussein St.）を北上していくと見つかります。安宿の集まるダウンタウン（我々の宿ブティックホテルアンマンやハーシェムレストランもダウンタウン）から歩いて行くことも出来ますが、キングフセイン通りはずっと上り坂なのと、バスの出発時刻が朝６時半で当時は日の出前だったこともあり、宿でタクシーを呼んでもらうことにしました。

前日宿のスタッフの話によると、誰かが一緒にジェットまで行くからタクシー代シェアしていけるとのことでしたが、全く誰も現れなかったので仕方なく我々だけで行くことにしました。ドライバーに料金を訊くと２ディナール（340円くらい）でした。「ジェットまでの距離でそれは高くね？」と言うと「早朝だから。」とのこと。ま、仕方ないか。

６時10分頃にジェットのオフィスに着くと、既に沢山の人が中にいました。殆どが欧米系の方でしたが、ひとりだけ日本人のおじさんがいらっしゃいました。ゆったりペースな我々とは違い、その人はペトラに着いてその日のうちに遺跡に入るとおっしゃっていました。

オフィスで予約していた旨を伝え、バスのチケットを発券してもらって出発です。

道中で日も昇り、石とコンクリの街から、岩と砂の景色に変わってきました。

約３時間でワディ・ムーサ地区、ペトラ遺跡の目の前に到着しました。おじさんとはここで別れ、我々はひとまず宿に向かいます。我々のとっていた宿は「ペトラゲートホテル」。名前からして雰囲気あるでしょ？ペトラ遺跡のゲートからは徒歩20分です。遠い(笑)

ジェットのバスの到着に合わせて色々な宿の車が迎えに来ています。ペトラゲートホテルの車は見当たらなかったので、通りがかったバレンタイン・インという宿の車に声を掛け「ペトラゲートホテルまで行きたいんだけど、乗っけてくれぃ！」と頼んでみました。バレンタイン・インの人からすると自分トコに泊まらない客を乗せても面白くないワケで、当然断られたんですが10メートル程先で車が停まり、なんと乗せてくれました！

車を降りるとそこはバレンタイン・イン。うーむ、、文句言えない。