ペナン島に来て最初に見た観音寺で、万琵が具合悪くなってしまいました。
胸が痛い、苦しいと言い出して歩くのも辛くなり、その日は観光を断念して万琵の休養に充てることにしました。
僕の経験上、症状から考えられるものは肋間神経痛か、筋膜損傷か、といったところかと思いましたが、医者でも何でもない僕は結論を出すわけにいきません。海外で体に変調をきたすのは怖いです。
我々は最初のうちは日本から近いアジアを中心に回る予定なのと、東京で万琵が稽古に出られるということもあり、期間ごとに日本に一時帰国をしながら、クレジットカードを複数持っていってそれに付帯している海外旅行保険を使うことにしています。長期の保険を掛けていかなかったのは、2015年に保険料が劇的に高くなってしまったということもあります。
アジアを周った後は、日本にいちいち帰る為の航空券の料金が長期の保険料よりも高くついてしまうので、保険会社の海外旅行保険に加入する予定です。
そういったことで、少し保険の事について書いておこうと思います。参考になれば幸いです。
日本では医者にかかることに抵抗を覚えることはほぼありません(注射が怖いとかそういう抵抗感は万琵の言い分)。というのも「国民皆保険」のお陰で、国民は必ず何かしらの保険に入っていることになっていて、診療費の心配が少ないからです。
自営業者や誰にも雇われていない人、誰の扶養にも入っていない人は国民健康保険(国保)、会社員や会社員の扶養に入っている人(配偶者や子供)などは健康保険(健保)といった具合に、加入が法律で定められています。
海外で医療機関にかかった場合には保険が利かない、と思われがちですが、実際は手続きを踏めば(国民)健康保険を適用させることができます。先ずはそれについてのメリットとデメリットを。
海外における(国民)健康保険のメリット:
- これまで保険料を問題なく支払っていた人は、加入し続けていれば申請する権利がある
海外における(国民)健康保険のデメリット:
- 海外滞在が長期に亘ると、毎月払い続ける保険料が勿体ない
- 帰国後に「療養費」という形で申請するので、医療機関にかかる際ひとまず全額負担することになる
- 支給額は「日本で治療を受けた場合の金額」×「保険で賄われる金額」となるので、必ずいくらか負担しなければならない
因みに国保の支給時期は申請からおよそ3カ月後だそうです。
まぁ、いいとこなしと思って構わないかなと思います。長期旅行の場合は「海外転出」手続きで住民票を抜いておくと「抜いた日」までで清算してくれて、以降は国保の保険料がかからなくなります。
手続きや詳細は、お住いの自治体で。一応、新宿区HPです。海外の療養費について、海外転出について
海外旅行者にとって最もコストパフォーマンスがいいのは、クレジットカードに付帯する海外旅行保険を使うことです。
クレジットカード付帯海外旅行保険のメリット:
- 自動付帯の場合はただ日本国外に出れば自動的に保険期間が始まるので手続きの必要がない(利用付帯という、自動付帯でないものなら条件を満たした時から保険期間開始)
- 基本的に保険料が発生しない
- カード会社と提携している病院にかかる場合、現場での費用負担がない「キャッシュレスサービス」を利用できるものもある
- カードを複数持っていれば支給額上限をプラスすることが出来る(死亡・後遺症害はプラスされない)
- 適用対象となるのが病気・ケガだけでなく、賠償責任や携行品損害、救援者費用にまでわたる
クレジットカード付帯海外旅行保険のデメリット:
- 多くのカードは保険期間が3カ月間しか続かない
- 事故による死亡補償はあるが、疾病による死亡補償がない
携行品損害とは持ち物の損害に対しての保険、救援者費用とは入院が長引いたとき(1週間とか)や行方不明の捜索のためなどの、親族の渡航費用などのことです。
旅行期間が3カ月間以内なら自動付帯のカード(或いはその組み合わせ)で良さそうです。カードを複数持っていると(一部を除いて)保険金額が上乗せされて、より手厚い補償になります。
3カ月間を超えてくると、自動付帯分が切れる頃に「利用付帯カード」の保険を開始させてさらにそこから3カ月間延ばす方法もあります。利用条件の多くはそのカードで公共交通乗用具を利用するなどです。具体的には現地での飛行機や電車の切符をカードで買う、といったように。飛行機なら間違いありませんが、カードを使える電車は長距離電車なら東南アジアでも結構ありました。
では、我々も使っている楽天プレミアムカードの海外旅行保険の面を具体的に見てみます。楽天プレミアムカードは自動付帯の保険です。出国前に公共交通乗用具の代金を当カードで支払うと保険金額が増える項目もあります。
楽天プレミアムカードの補償内容と保険金額:
補償内容 | 保険金額 |
(障害)死亡・後遺症害 | 自動付帯:4,000万円
利用条件:プラス1,000万円 |
障害治療費用 | 300万円 |
疾病治療費用 | 300万円 |
賠償責任 | 3,000万円 |
携行品損害 | 自動付帯:30万円
利用条件:プラス20万円 (免責3,000円、1品及び1対10万円まで) |
救援者費用 | 200万円 |
楽天プレミアムカード海外旅行保険のその他の特徴:
- 病院にかかる時に費用負担のない「キャッシュレスサービス」を利用できるよう提携している病院がある
- 保険金額はその他のカードと同等くらい
- 保険期間は日本出国から3カ月間(自動付帯)
- 家族特約がない(被保険者は本人のみ)
- ロストバゲッジ保険(飛行機で体だけ到着して荷物ない時の保険)、航空便遅延保険はない
あとは、保険とは関係ありませんが、世界各国の空港のラウンジが使えるプライオリティパスが無料で手に入るというところは非常に大きいです。年に3回以上ラウンジを使うなら年会費の1万円の元は余裕で取れます。
したがって、楽天プレミアムカードの海外旅行保険にプラスしてもう1、2枚、海外旅行保険が付帯してくるクレジットカードを持つとより頼もしいかなと思われます。
今回ペナンでは幸いにして病院にかかることはありませんでしたが、渡航するときには必ず海外旅行保険にはいったほうが良いと改めて思いました。
ご参考までに、楽天プレミアムカードの詳細はコチラで見られます。
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