ラバウルの人々の空手は素晴らしかった。
真剣なまなざしは見ているこっちが感動する。
JICAの人たちを尊敬した。日焼けした顔が光り輝いて見えた。
あの時間は忘れられない。
皆さんと別れた後私たちはひとつだけやり残していることがあった。
それは、ビートルナッツを試してみること!
ビートルナッツとはピジン語でブアイと呼ばれているもので、日本名は檳榔子(びんろうじ)というもの。少しの石灰とマスタードと一緒に口の中でくちゃくちゃとガムのように噛む。すると唾液が赤くなってくる。ブアイの繊維質の部分を唾液とともにペッと吐き出すのを繰り返す。
この吐き出した赤いものが道には沢山あって、血みたいに見える。勿論口の中は真っ赤になって歯も赤く染まってしまうので、ブアイが大好きなパプアニューギニアの人々は笑うと歯が真っ赤というワケだ。
しばらくくちゃくちゃしていると、お酒に酔ったような酩酊状態になるらしいのだ。それが癖になりパプアニューギニアの人々はブアイが大好きみたいなのだが、JICAの人いわく、日本人にはいきなりガツンと来て結構キツイらしい。
ということで、実際試してみた。詳しくはYOUTUBEで!
今日は最後の夜。
タイで買いあさったシリアルバーはなくなったが、もう見るのもウンザリになっていた。私たちはホテルのレストランで食事することにした。
といってもあまり高いものは食べられないので、
ピザとチャーハンを頼んだ。
パプアニューギニアにはこれといって珍しい料理はない。唯一あるのは、地面に穴を掘って葉っぱと土で蓋をして芋などを蒸し焼きにするムームーという伝統料理で、お祭りや冠婚葬祭で人々が集まるときにごちそうとして出されるらしい。前日のラバウル観光の時にアモスにムームーが食べてみたいと言った時、あれは前日に言っとかなきゃだめだと言われた。出来上がるのに2時間以上かかるし準備もあるらしい。
このピザとチャーハンも出てくるのに、一時間以上もかかったけど(笑)
その前に大量に注文した人がいたらしく、普段そんなに注文がないからかスタッフが一人しかいなくて、てんてこ舞いになっていた。
でもレストランにいるお客さんは、注文してから料理が全然でてこなくても気にする風でもなくゆったりしていたので、私たちもそれに見習い、ゆったりと待つことにした。時間はある。急ぐことはない。
途中、ちょっと離れたところに座っていたおじさんが、ココポ小学校で踊った時に使った曲を鼻歌で歌っていてびっくりした。どこで見ていたのだろう。
てんてこ舞いになりながらも作ってくれたピザとチャーハンは非常に美味しかった。待っていたかいがあった。
次の日、一週間のパプアニューギニアから去る日。
濃厚な一週間で思い出がいっぱいできた。
実はエアニューギニはずっとストライキが続いているらしく、私たちのフライトも飛んでいないかもしれないとのことだった。実際一度エアポートに行ったけれど、ホテルに戻ってきた人もいた。
大丈夫かなと心配しながら空港までの送迎の車に乗った。送迎の車は私たちが泊まっていたタクラムロッジと同じ系列のココポビーチバンガローの車が来てくれた。
ココポビーチバンガローに泊まっていた親子がすでに乗っていて、その親子もストライキのことを心配していた。ホテルのスタッフが一人ついてきてくれていて、もし飛ばなかったら部屋を用意するし出来るだけ飛行機に乗れるように頼むから心配するなと言ってくれた。
一週間前に来たココポの小さい小さい空港。お別れと思うと寂しくなった。
空港の中に入ると、スタッフに早速「エアニューギニの飛行機はキャンセルだ」と言われた。
やっぱり・・・
ホテルのスタッフさんに、ちょっと待っててねと言われ、親子と共にしばし待つ。
空港内に入る時は、大きな荷物はエックス線に通すのではなく中を開けて手動でチェック。
私たちはポートモレスビーまで戻り、すぐにバリ行きの飛行機に乗るチケットを取っていた。行きの国内線はLCCのPNGエアで来たが、バリ行きの国際線はエアニューギニだったので何かあった時に同じ航空会社の方が話しが早いだろうと帰りは国内線もエアニューギニにしていた。
少し待っているとスタッフが戻ってきて、国際線の乗り継ぎがある人は優先的にポートモレスビーまで運んでくれるようで、国際線に間に合うように違うフライト便を手配してくれていた。やはり同じ会社にして良かった。
待っている間にいろいろことは済んでいて、あとは受託手荷物を預けるだけ。測りがしょぼすぎてうける。
いつの間にか一緒に来た親子はどこかに消えていて、あれ?どこ行っちゃたのかな?と思いながらなにもない空港では暇をつぶすものもなく、取り敢えず唯一ある小さな売店でゴーゴーコーラを買ってみた。これはパプアニューギニアメイドのコーラで、ちょっとドクターペッパー的な感じもしたけど、普通のコーラだった。
空港内は冷房が効いておらずとても暑かった。チェックインも済んだしクーラーとイスがありそうな所に行こうと保安検査を通ろうとしたら、まだ入れないと言われてしまった。
暑いね~とぼーっとしていると、親子のお母さんが、こっちで待ちましょうとわざわざ呼びに戻ってきてくれた。
あれ?親子入ってるじゃん。
そのお陰で入ることが出来た。中はやっぱり涼しかった。
新しくなったフライトは1時間半ほど遅れたが、無事国内線に乗り込む。
行きのPNGエアとは違い、やっぱりジェット機は安心感あるわ~。
当初の予定は直でポートモレスビーだったけど、ブカというところで一度着陸。飛行機の中で一時間程待機してからポートモレスビーに向けてまた離陸した。
ブカというこの小さな村も、とても良さそうなところだった。
今度はここも来てみたいな。
国内線の機内食はジュースとクッキー。
私もムラケンもお腹がペコペコだったので、軽食がでたのはかなりありがたかった。
無事ポートモレスビーに着き、親子とお別れ。親子は結局、国際線には乗り継ぎが上手くいかなかったらしく、ポートモレスビーで一泊するということだった。
当初買ったフライトだと国際線乗り継ぎまで5時間半の待ち時間があったが、飛行機が遅れることによって、国際線フライト時間の3時間前になっていた。ポートモレスビーは怖いというイメージがある私たちは、早く空港内に入りたかったのですぐにチェックインすることが出来て良かった。
出国手続きを済ませたら、ほっとした。ポートモレスビーの空港にはプレミアムラウンジはないので、中のショップを物色。
この右に写っている大きな置物、欲しい!
この置物も超気になる!
でも一番気になったのは、これ!トゥブアン人形!!
か、可愛いぞ!!
欲しいぞ!!!!
ムラケンには物欲というものがないが、このトゥブアン人形に関しては、・・・欲しい・・・と呟いていた。
私たちは荷物になる形あるものは買わないことにしている。
約一カ月後に2回目の一時帰国の予定を立てていたが、もし買うとしたら一か月間これを壊さず持ち歩かなければならない。
一番小さいものでも結構な大きさがある。カバンには入らない。
どうする?どうする??相当欲しいのか?
自問自答を繰り返し、相当欲しいでしょ!!
厳重にプチプチでくるんでもらった。
子供時代はクリスマスイブの夜に枕元にプレゼントが置かれて、次の日の朝にサンタさんが来た!とワクワクしながら包装紙を開けたものだ。その時ぐらい購入できたことが嬉しかった。
そしてもうひとつ、パプアニューギニアのコーヒーを購入!
実はパプアニューギニアはコーヒーも美味しい。豆は酸味が強いので苦手な人はどうかわからないが、香りは勿論良いし、口のなかでいろんな味に変化して深みがある。
勿論国際線は機内食が出た。クッキーだけじゃ足りなかったのでありがたい。
この時のキャビンアテンダントさんが風邪を引いているのか声が出なくて筆談で会話していたのが、なんだかおもしろかった。身体が大きいのに声はか細い。
呼ばれた国と思い込んでやってきたパプアニューギニア。私にとっては思い入れが深い。
呼んでくれてありがとう!最高に楽しかった!!
心の中でパプアニューギニアにお礼を言った。
次の目的地はインドネシアのバリ島!!
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