レッドターンズとは、「赤い池」という意味だそうで、文字通り、到達点には赤い池があるそうです。
入り口に立つと、早くも先の見えない階段が現れました。ミューラーハットトラックの筋肉痛が癒えているはずもなく、僕の中で階段へのトラウマが着実に膨らんでいくのでした。
登る途中でいろんな人とすれ違います。その多くは目が虚ろで口を半開きにし、ハァハァいっています。
その顔の物語るは「登るんじゃなかった」。
・・・なんとまぁ。先が思いやられるぜ。僕の思い過ごしであってくれ。
ルートから時折見える、氷河谷。吸い込まれそうです。
筋肉痛がなければ正直、大したことない(であろう)トレッキングルートでしたが、思いのほか急勾配でした。そして何より暑い。汗が止まらない。今ビールをもらえたら、いいCMになりますぞ。
到達点へ着くと、視線の彼方にベンチが。きっとあそこにレッドターンがあるんだ!と万琵と向かいます。
これは谷側向いちゃってますが。
そして、見つけたレッドターン。
小っさ!
降りてくる人のがっかり顔はこれか。しかし晴天に恵まれた我々は、素晴らしい景色を堪能できたのでした。ていうかさっきの人たち、これ見たうえでがっかり顔だったのか?
ターンがレッドなのは、池の中に生えている植物が赤いためで、決して血塗られた歴史があるわけでもなく、赤潮とかでもないのでご安心を。
そして更にその先には道が、ない、のに、じじいが、いる!
それを発見した万琵は大喜びでじじいの元へ向かうのでした(決してお年寄り好きなのではなく、まだ先へ進めることへの喜びです。タフな万琵。)。
僕は素晴らしいレッドターンの景色を見やり、万琵の歩みを追いました。
スイマセン。追ったのは目だけでした。ホントは足が限界だったので、ベンチに腰掛けて動けませんでした。降りる時は僕がじじいでした。
その後は、ガバナーブッシュウォークという、山道というよりは林道な道にもチャレンジしました。
こちらは暑さをしのいでくれる木陰たっぷりで、土も柔らかく、人間に優しい道でした。