日程:2016年8月20日~8月25日(滞在日数5日)
クアラルンプールからの移動時間:飛行機で約4時間
訪問した都市(宿泊施設):尖沙咀(アップルホステル、デイ&ナイトホテル)
万琵が踊った場所:踊ってない!
<香港の感想>
漠然と、香港といえば高層ビルが立ち並び夜も光に包まれて綺麗な夜景を作りだして食と娯楽に溢れた、いわば大都会としてある種完成型の街であるようなイメージを抱いていた。
実際に訪れてみてそのイメージは、半分当たりで半分外れだったと思った。
少なくともこのイメージを持ったのは子供の頃に田舎で観たテレビの影響であって、例えばクイズの副賞が香港7日間の旅とか、イメージの源はその時に映る香港の夜景の映像くらいなのだが、なんの背景も知らずにそれを崩すことなくずっと持ち続けていた。
半分当たりだったのは、実際に大都会であったことと、本当に娯楽が沢山あったこと。
シンフォニーオブライツは本当に派手でネアカで見ている人を盛り上げてくれるものだったし、街はいつまでも明るくて世界三大夜景であるのも頷けるし、ディズニーランドは純粋に楽しかった。香港島への渡し舟もワクワクしたし、ミッドレベルエスカレーターもよくこんなもん作ったなぁと感心させられた。滞在日数が5日間とごく短いものだったうえに予算も限られていたから贅沢な食事や遊びはあまりしなかったけれど、十分に楽しめるところだった。
1997年に香港が中国に返還されたというニュースはリアルタイムで観ていたが、それがどういうことであるのかは全く理解していなかった。ただ、おぼろげに「中に居る人はこれから何語を話していくんだろう、イギリスと中国では体制が違うだろうから、急に環境が変わって混乱しないんだろうか」などと思った覚えがある。
今でこそ調べてみれば特別区となって自治が敷かれ、激変緩和措置が施され、法制度もコモン・ローに基づいているので大きな混乱はなかったように見受けられるが、返還後約20年経って2016年に初めて(万琵は二度目)香港を訪れた時、まだその激変緩和措置の最中にいるような気がした。なんというか、浮いている感じがしたのだ。
新しくビルは建ちあがっていくし、香港経済は世界有数のものであることは揺るぎないけれど、2014年に反中デモが起きて、今回の滞在でも小規模ながら反中デモを目の当たりにした。それは本域でなくパフォーマンス色が強いものだったが、道からペットボトルを投げつける人がいたりしてどうにもモワッとした不安感が漂っていた。
今後こういうのが無くなる時はくるんだろうか。昔学生運動を題材にした『飛龍伝』という芝居の端役を演じたことがあったが、その役作りの時に感じた政治不安がここに現存しているように感じた。
尖沙咀の通りを歩くとキンバリーロードは金巴利道と漢字を充てられており看板は広東語と英語が必ず併記されている。住んでいる人や旅行者にとっては便利なものなのでそれを変える必要はないとは思うし、広東語だけにされると我々も困るのだが、どこもかしこも、全てがそうだとかえって違和感を覚える。その違和感が先ほどの不安感と結びつくような気がする。ここはどこなんだと。
ここが半分違っていたところ。完成型ではないらしい。
万琵いわく「10年前に来た時は飛行機降りた瞬間から香港臭がしてた」
とのことだったが、その匂いの正体とおぼしき漢方やらお酢の匂いは全く感じられず、万琵も戸惑っていた。それだけ10年間で変わっていたということなのかもしれない。
今後どうなっていくのか、気になる土地だ。相変わらず竹で足場を組んでいるようだけど(笑)
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