21時間硬座の電車に揺られ、張家界に着いたところで既にだいぶ疲れていましたが、ここからもうひと踏ん張り、バスで武陵源の麓の町まで行きます。
ところで張家界には「天門山」という観光名所があります。999段の階段を登った先に岩壁が大口を開けている箇所があり、下から望むと天に向かって穴が空いているように見えるので「天への門」ということで天門山というそうです。
ここもかなり魅力的ではありますが、入場料が結構高いので、武陵源の高い入場料を払うことを考えたら、この先の長い旅を考慮すると厳しく、取り敢えずやめておきました。ちなみに天門山へは張家界駅からロープウェイでピューッと行けます。
張家界に長居することもないのですぐさま武陵源に行きたいところですが、ひとまず張家界から武陵源の次の目的地への電車のチケットを買っておくことにしました。そう、またあの電車に乗るのです。南寧までは17時間くらい。次は軟座(やわらか椅子)か硬臥(硬ベッド)がいいなぁ。次の目的地は「南寧」です。
チケットカウンターに並んでいると、細身のおっさんが話しかけてきました。完全に中国語だったので全く解らなかったんですが、どうやらチケットはここじゃない、あっちだよと教えてくれているようでした。でもここにチケットって示してあるけど・・・と思い後ろの人にあっち?とジェスチャーで訊いたら頷いたので、そっかあっちなのか~と列を出ておっさんに付いて行ったらやっぱり観光会社の勧誘でした。疲れてるんだからそういうめんどくさいのは勘弁してくれ。
再びさっきの列に戻り(並びなおし)、乗る予定の日付・南寧・2名と書いた紙をカウンターで手渡すと「210元だよ」
うん、この値段は、硬座だ!またか!やだよぉ~
さて、次は武陵源行のバスに乗ります。どこからバスが出ているのか分からなかったので、その辺の人に訊いてみることに。駅前には沢山ある食堂のキャッチ(ほぼ全員小汚い)がわんさかいるので訊く相手は無数にいます。
武陵源をローマ字表記すると「Wulingyuan」なので何となく「うーりんやん」と発音するんだろうと英語で訊ねてまわりますが、一向にはっきりした答えが得られません。武陵源行のバスを知らないわけがないので英語が通じないのかと思っていたら、ある小奇麗なキャッチの人に「どこに行きたいのか判らないよ」と言われたので万琵がスマホで「武陵源」と出して見せたら「その発音じゃあ通じないね~」と言われて正しい発音を教えてくれ、動いていたバスを停めて乗せてくれました。親切な人だったなぁ。発音は2秒で忘れたけど。
武陵源は広大な土地で、入り口が武陵源ゲート、森林公園ゲート、天子山ゲートと3つに分かれています。我々が拠点にしたのは武陵源ゲートの近くの宿でした。
バスはハイエース的な車で、武陵源へはひとり14元、40分ほどで到着しました。
これが、武陵源バスターミナル。ここから15分ほど歩いて本日の宿に向かいます。
暑い・・・広い道路、日光を避ける陰もなくジリジリと焼かれていきます。叉焼になっちゃうぜ。
宿は路地裏にあるとのことだったので路地裏に入って陰を求めます。しかし進むにつれて道路は作業途中で落とし穴レベルの深い穴が空いていたり、建物は造ってるのか取り壊してるのか瓦礫だらけ、溶接の火花が散っていてネコ(セメントとか載せる一輪車)を転がす作業員がいて・・・って見渡す限り全部途中じゃん!こんなとこに宿なんてあるのか?
ありました。奥の奥に。工事現場の中かっていうくらい周りは工事だらけでした。今回の宿は「Peakcap Backpacker Hostel」というところです。
宿のお兄さんは英語が通じて色々教えてくれます。お母さんなのか、お年を召した女性も一人いて、その人は英語は通じませんがなにかと世話を焼いてくれる人でした。洗面台で洗濯をしていた万琵の頭をポンポンして「マムと呼びなさいね」と言っていたそうです。
部屋はけっこう綺麗にしてありました。大きめの窓から見えるのは木と崖。ガーデンビューと書いてありましたが・・まぁ一応ガーデンなのか。
バスルームは共用でトイレ一体型でした。
トイレは和式、というか南アジア式で所謂キン隠しの無いタイプでした。段差がないのでシャワーのお湯はトイレに排水されるシステムです。問題はないけど微妙に抵抗感がある構成です。
ちょっと休憩してご飯を食べに行きました。お兄さんに教えてもらった美味しい店「老灶台(ろうそうだい?)」に行ってみました。
入ったのが4時頃だったからか、お客は誰もおらず、店員がワイワイ賄いを食べているところでした。すまんね~と思いながらも案内されたテーブルにつきます。
茄子のピリ辛炒め。右の豆はお通しで出てきました。
トマトと卵のスープ。
どちらも美味しい!そしてけっこう量があります。しかしながらスープを入れるお皿はありません。左上に見えているコップに注いで飲むようです。金属で出来ているコップは見事に塗装が剥げかかり、錆っぽいのがわずかにスープに混ざります。これは改善の余地ありですね。せっかく味がいいのに。
締めて60元。今までの食生活からするとちょっと贅沢した形になりました。レシートをよく見るとおしぼり代が加算されていました。なーにー!おしぼり未開封のまま置いてきてしまった!持って帰ってくれば良かった。
ビールと月餅を買って夜食にしよう。月餅は普通のからパイナップル味とかアンズとか変わり種まで様々あったので、日替わりで試してみよう。月餅は万琵の好物です。
さて夜食の前にシャワーを浴びて・・・って、つ冷めてえぇ~!万琵の時はお湯出てたのに!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Peakcap Backpacker Hostel
実は張家界にも飛行機で行けます。検索はスカイスキャナーで。