ベトナムのムイネーはのんびりとした綺麗なところだ。
宿で少し休んだ私たちは早速宿の近くにあるフェアリーストリームに行ってみることにした。
フェアリーストリームの入口は大通り沿いにあるので、看板さえ見逃さなければすぐに見つかる。
私たちが泊まっている宿からは徒歩5分くらいだが、シンツーリストのオフィスがある観光客が多く滞在する区域からだと車で10分くらいかかると思う。
大通りを曲がって小道に入っていくと大きな壺がいくつもあるのを見つけた。
これはヌックマムの壺だ!!
ヌックマムというのはベトナム料理でよく使われる調味料で小魚を原料とする魚醤だ。
魚醤は独特の匂いがあり臭いので、造られているところがあればすぐにわかる。しかも壺が並べられている様はなんとも好奇心をそそられる風景だ。
私は苦手だったが、ベトナムの魚醤はなぜか美味しい。
香港料理やシンガポールの料理でも魚醤は使われているが、ベトナムのものとはちょっと違うきがする。
さらに少し歩いていくと、一見のお家があってその奥がフェアリーストリームに続いていた。
ここで靴を脱いで川に入ることになるのだが、靴を預けたい人はここのお家の人に5000ドンを払うと預かってくれる。
多くの外国の方は片手に自分のサンダルを持ちながら川に入っていたが、私たちは預かってもらった。預かってもらうといっても、その辺りに置かせてもらう感じだのだが。
この奥の濁った川がフェアリーストリームだ。
濁っているのは汚いからではない。泥が一緒に流れているだけだ。
では行ってみようか!!
水かさは浅くてはじめは足の裏が濡れる程度。
深い所でもふくらはぎくらいまでだ。
さらさらした土が歩く度にむにゃむにゃとへこんで足裏に纏わりつく。水はひんやりしていて気持ちが良かった。
フェアリーストリームに入っていくとすぐに現地の人に、日本人ですか?と話しかけられた。話したいのかなと思い彼女と歩いていたのだが、いつまでたってもぴったりと私に寄り添いながら聞いてもないのに色々と説明をし始める。しばらく付き合っていたが、そろそろ自由に歩きたいなと思いはじめて、そこで、
あっ!!とようやく気がついた。「あなたはガイドですか?」と聞くと、「そうだ」と言う。
なんだ~勝手にガイドじゃん~。
優しそうな人だったのでなんだか申し訳ない気持ちになったが、「私達はガイドはいらない」と言って断った。「ここは危ないから」とか言われたが、これ以上付きまとわれたくなかったので、「私達は自由に歩きたい」ときっぱり言うと、悲しそうな顔をして引き返していった。
ここにもいるのか、勝手にガイド。
何度か今までも経験があったが、すぐに勝手にガイドの存在を忘れてしまう。でもきっぱり早めに断れば引き下がっていく。
ファリーストリームはとても美しい場所だった。不思議な石灰岩が沢山あり、その造形が見事だった。川に溶け込む砂は黄土色のものもあればオレンジかかったものもある。
ひとつとして同じ形はなく、それぞれが本当にユニークな形をしている。
少し歩いていくと、赤土の砂浜が上に広がっていた。
砂丘の上に登ると下のストリームを眺めることが出来る。
なんとも言えない神秘的な光景だ。
まるで絵具のパレットみたいだ。
少しづつ絵具を混ぜていき、よく混ざっている所もあれば混ざりきっていないところもある。
赤土ばかりではない、緑も光輝きこのコントラストが視覚を刺激する。
ムラケンもなんだかどこかに飛ばされてしまった人のようだ。
どこに冒険に来たの?
ベトナムとは思えない風景。こんなところがあったなんて。
この土の色。良い意味で心がかき乱される。
本当に自然は不思議だ。どうやったらこんな造形作りだせるわけ?と是非とも自然と話しがしてみたい。
先に進んで行くと段々土が粘土のように粘着力が強くなってきた。黒い色の土や、時折真っ白な石灰があったりもする。
真っ白な石灰が多い区間はミルキーウェイと呼ばれているらしい。
なんだか糞くさくなってきたなぁと思ったら、牛さん登場。
途中で何件かカフェがあり、そこで休んだりも出来るみたいだ。
この時期は観光客が少ないからか、お店の人は観光客には目もくれずカラオケに熱中していたけれど。
この美しい神秘的な景色の中に、時折あまり上手とは言えない大熱唱しているカラオケが混ざるものだから、ちょっとシュールな感もある。
ベトナムにこんなとこがあったなんて!と思ったけれど、やっぱりベトナムだった。
ベトナム人はカラオケが好きみたいで、いろんな場所でカラオケを楽しんでいるところを拝見できる。
そしてこのカラオケが聞こえる付近で人々は引き返す人が多いのか、先に進むと急に雰囲気が変わってくる。
それまでは和やかな感じで、水遊びと言った気分でいられるが、ここを過ぎると水かさが深いところも増えてきて、足元も砂ではなくごつごつした石ころが多くなる。
ここは注意しないと足が石で切れる可能性もあるので慎重さが必要になってくる。
雰囲気もすこし鬱蒼とし始めて、日も落ちはじめたからかなんだか人を寄せ付けない雰囲気に変わったように思った。
それでも頑張って進むと、
おお!!滝だ!!
結構な水量がある。
この滝が最終地点だ。
滝の前の水量は深そうだったこともあり、なんだか私たちは近づくことが出来なかった。
日が燦々と照っていればこの滝も恐いといった感じではなくて、キラキラして美しく感じたのかもしれない。
滝のすぐ横にはハシゴがあって、滝の上の方に登ることが出来る。結構急なハシゴだ。
ハシゴの上に上がると奥には誰かの家なのか、管理している家なのかわからないが人が誰かが住んでいる気配。
上から見た滝も小さいながら、なかなかの迫力だ。
私たちが着いたときはもう暗くなりはじめていたので、すぐに引き返すことにした。
日光の加減で違った色合いを見せてくれる。
フェアリーストリームも夜の時間に変わっていき、人間を歓迎するムードは薄れて自然の時間になっていく。人間は退散する時間だ。
入口に着くころにはすっかり暗くなってしまった。往復で1時間以上はかかる。
でもフェアリーストリームは間違いなく人々を圧倒する場所だと思う!!
おススメ!
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