絶景舞踏

旅記事95 登山開始と思いきや!!


キナバル山に登る当日がやってきた。

 

キナバル山登る日 朝

 

外を見ると、空は青くキナバル山は晴れていた。

てるてる坊主の効力だな!

天気予報では雨だったが、晴れて良かった!

山は天気が変わり易いし、麓の方が晴れていても山に入ると雨が降っていることもあるらしいから、まだまだ油断はできないんだけど。

 

キナバル登山には大体のスケジュールがあって、

7時 キナバル公園オフィスでチェックイン

8時30分 登山ゲート到着

9時 ティンポホンゲートから登山開始

お昼頃 ラヤンラヤンという休憩場所でお昼ご飯

15時 ラバンラタに到着

16時30分 ラバンラタで夕食 休憩

~就寝~

1時 軽食

2時 登山開始

7時 peak!

9時 ラバンラタに戻って朝食

14時30分 ティンポホンゲートに帰還

15時 昼食

という感じになっている。

私たちは宿チェックインの時にフロントに余裕をもって6時15分にタクシーを頼んでおいた。

宿の朝食は6時からだったので、6時きっかりに朝食の場所にいった。朝食を早食いしてキナバル公園に行く予定だった。

・・・・が・・・・

あれ、暗いね。

スタッフは一人もいなくて、部屋はシーンと静まりかえっていた。

寝坊かな・・・。

悪い予感がした。

いや、悪い予感というか、なんとなく思っていたのだ。日本のように時間にきっちりではないこの国、本当に6時に朝食がオープンしているのか・・・

更になんとなく思っていたことは的中した。

朝食を諦め、タクシーが来ているはずのフロントに移動した。

・・・・・やっぱり・・・・

フロントも暗く静まりかえっていた。

絶対寝ている。

昨日の時点で思っていたのだ。頼まれたことを誰かに引き継ぎするような国ではないんじゃないかと。良い意味でのんびり、悪い意味で適当!

というか、後の話は後でいいや、と言う感じなのではないかと・・・。

あ~再度確認すれば良かった。

後悔の念に囚われていると、スタッフらしきおじさんがこちらに向かってやってきてくれた。

おじさん、タクシー頼んでたんだけど、来てないよ。

というと、おじさんは、

バウチャーはあるか?

と聞いてくる。

バウチャーだと?!

そんなの持ってない。でも私たちはこれからキナバル山を登るから公園に行きたい。頼んだのに来ていない!

バウチャーを発行して初めて予約確定だったのかもしれないが、そんなことは説明されてないし、知らない私たちは、自分たちに非があるとは絶対に認めたくない。

おじさんはフロントスタッフを呼びにいってくれた。おじさん起きてきてくれてありがとう。

フロントのスタッフは、起きたばかりの眠そうな顔をして、めんどくさそうにタクシー会社に電話をかけた。

こいつ・・・・。

スタッフは、10分でここに着くからちょっと待ってて。

というと、マイペースに自分の部屋に戻るや、シャーとシャワーを浴びる音がし出した。

こいつ!!

全く悪気がない。むしろ、こんな朝はやく困ったやつらだ、ぐらいの顔だった。

そのうちレストランのスタッフさんが起きてきた。

この子は、ごめんなさい、といって急いでレストランの準備をし始めた。

ムラケンが朝食にすぐに食べられるものはないかと聞いてくれて、食パンを何枚か貰ってきてくれた。

口の水分を根こそぎ吸っていく食パンを食べながら、タクシーが来るのを待った。

・・・・10分、そろそろ来るかね。

・・・・15分、もうそろそろくるんじゃない?

・・・・20分、来ないじゃないか!!

そういえばさっきからフロントの電話が鳴っている。

鍵がしめてあるフロントに入れるはずもなく、いや、マレー語わからないし、

電話なってる~

とシャワーを浴びているスタッフに声を掛けるしかなかった。

が、シャワーの音で聞こえないのか、全く出てこない。

電話は何度もなり続けている。

 

あの電話、やっぱり行けない、ていう電話なんじゃない?と結論づけて、私たちはキナバル公園まで歩いて行くことにしたのだった。

徒歩で20分で着く場所で本当に良かった。余裕をもって起きて良かった。

重たい荷物は大変だったけど、急いで歩いて逆に準備体操になったかもしれない。タクシー代浮いたし!

とポジティブに捉えるも、くそ~、と言う気持ちはなかなか消えてくれなかった。

これからはしつこいぐらい確認しよう、と心に決めた。

 

到着は7時15分ぐらい。

7時にチェックインにはなっているけれど、目安の時間というだけだから、あせったが全く問題ない。

だが、チェックインのオフィスは10時には閉まってしまうのでその時間までにはいかなくてはならない。

公園に入る時に昨日同様、窓口のおばさんに入場券をみせる。

チェックインカウンターで入山許可料の支払いとパスポートの提示があった。ここで大きな荷物のストレージサービスもお願いできる。ティンポホンゲートまでのトランスポート料は建物を一度でた所にいるおじさんに払う。ガイドと保険は隣の建物のオフィスで手続きになる。

ちなみに、入山許可料一人200リンギット、保険料7リンギット、ストレージサービス料12リンギット、トランスポート料8.5リンギット、ガイド料(1人~4人)230リンギットになる。

ガイドの申請をしにいくと、白人さんが声を掛けてきて、シェアしないか?と言ってきてくれた。ガイドは1人~4人までは230リンギットだから、わたしは誰かシェアしてくれる人いたら節約できていいんだけどな、と思っていた。なので、

勿論OK!

 

同行したノルウェーのカップル

 

ガイドをシェアしたノルウェーのカップル。

ノルウェーは行ってみたい国に入っているので、一緒に登れることになってとても嬉しかった。

ティンポホンゲートに移動する前に、BALSAM BUFFET RESTAURANT でお昼のランチボックスを受け取る。

結構大きめのどっしりしたボックスと水が一本付いてきた。

オフィスの方に戻ると、トランスポートのお願いをノルウェーのカップルが私たちの分もしていてくれた。

二人は英語がべらべらだったが、私たちは乏しい会話しかできなかったけれど、とても気遣ってくれて、よく話しかけてくれ、笑いかけたりしてくれた素敵な二人だった。

朝のタクシーの件は腹が立ったけれど、タクシーがちゃんときていたら出会えなかっただろうなと思うと、タクシー来なくて良かったなと思った。

 

ガイドのエル

 

そして私たちについてくれたガイドさんは、もこみち似のエルという青年!!

ガリガリなのに、めちゃくちゃ強い。

 

ティンポホンゲイト

 

オフィスからゲートまで車で10分。

さあ!!いよいよ出発ですよ!!


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