絶景舞踏

旅記事57 シンガポールの中国、チャイナタウンのホーカーズ


シンガポールは多民族国家のため、チャイナタウン、リトルインディア、カンポン(アラブ人街)などがあり、その周辺に行くと、その民族の料理や生活ぶりを見ることが出来た。

食事に関しては、日本企業が沢山進出しているため、高めだけれど和食もいろんなところで目にした。韓国料理も香港料理も、勿論洋食も、なんだってある。

さまざまな文化が共存しあっている。

混ざりあっているというより、それぞれ自国の文化圏を大切にして、街をつくっている感じ。

先ずはホテルから近い、チャイナタウンに行ってみた。

チャイナタウン

チャイナタウンには、チャイナタウン駅があるので、そこで降りればすぐに行くことが出来た。

ココはまるで中国か!というほど中国。中国語が街を飛び交う。

シンガポールで4か国目になるが、中国語と英語さえ話せれば、世界中どこでもなんとかなるなと思うぐらい、中国人はどこでも沢山いる。

大学の第二外国語は中国語専攻だったが、もはやニイハオとハオツーぐらいしか覚えていない・・・・

とほほ・・・

勿論書いてある言葉は中国語。漢方専門の病院もあるし、得体の知れない干物を売っているお店、ものずごい大きな月餅が置いてあったり、兎に角ごちゃごちゃと小さなお店が密集している。観光客と地元の人と、人間もごちゃごちゃごったがえしていた。

チャイナタウンで見つけたドリアン

そんな中、ふと何か匂う一角があった。

ドリアン!

ドリアンはフルーツの王様といわれるほど美味で有名だが、臭い!ということでも有名だ。

確かにドリアンがある何メートル先から、あっ、ドリアンあるな、とわかる。

私はそんなに臭くないと思ったが、ムラケンは前にフィリピンで食べたドリアンアイスがいい思い出ではないらしく、早くこの前から去りたかったらしい。

私もムラケンも生のドリアンを食べたことがなかった。

フィリピンにも沢山売っていたがカットされたものはなく、基本一個売りだったので手を出すことが出来なかった。

ここにはカットされたドリアンが置いてあった。

フィリピンではカットフルーツは注意が必要だったけど、ここはシンガポール!衛生面は大丈夫だろう。

渋るムラケンを、買おう買おう買おう、と連呼し説得した。

ドリアン 5$

これで5シンガポールドル。400円ちょっと。

パックの在庫もたくさんあったけど、割れたてのものをもらった。

お客さんの中には一個丸ごと大人買いして、その場で割ってもらい、ひとりで丸ごとむしゃむしゃ食べている人もいた。丸ごと一個でも28$くらいだったから、日本よりは相当安いと思う。

手袋をつけてドリアンを食す

パックと一緒に手袋をくれた。

そうか、手に匂いがついちゃうもんね。

では、いただきます!

初めてのドリアンの味はというと、

うまい!!

口にほおばると、ねちゃっと柔らかく、甘いのが先にきて、その次に爽やかな風が口の中を走り抜けるようになんとも言えない華やかで深みのある香りがやってくる。酸味もあるが、味というより香り。更にその後に、主張しない上品なドリアン特有の香りが鼻に抜けていくのだが、それがまた美味しい。

とにかく、いろんな繊細な香りが次々と口、いや鼻、うーん、脳?の中で踊る感じだ。

臭くない!

全く臭くないのだ。いや、ドリアンだけで嗅ぐと独特の匂いを感じるが、食べるとなぜかその匂いが凄く美味しいのだ。

ムラケンもおそるおそる食べた。

うまい!

うまい!

うまい!

これはフルーツの王様と言われるほどのことはある。

なんとも味のバランスがとれている。

これほどまでに美味しいとは恐れ入った。

ちなみにドリアンはアルコールと摂取すると死ぬと言われたりもするらしいが、これは迷信らしい。あまり取り合わせはよくないらしいが。

ある人は、でろでろに酔った時に、ドロドロになるぐらいまで熟れたドリアンを食べるのが一番最高だ!と言っていた。

チャイナタウンのホーカーズ

ドリアンを堪能した私たちが次に向かったのは、ホーカーズというところ。

シンガポールの物価は日本と変わらないくらいだが、ホーカーズという場所に行くと、日本よりもずっと安く美味しい食べ物にありつける。

ホーカーとは屋台のことで、ホーカーズというのは、いわゆる屋台が集まった場所のこと。

昔は路上に屋台があったみたいだが、衛生上の問題から一か所に集められたらしい。

ショッピングセンターのフードコートも安いが、更に安く美味しく食事をすることが出来る。

私たちが行ったのは、 Chinatown Complex food court というところで、ローカル率が高いホーカーズ。

他にもチャイナタウンには People’s Park Complex というホーカーズもある。

数えきれないほどの屋台がきちんと整列されていて、テーブルとイスがあるので、好きなところで買って、好きなところで食べればよい。ここも多くの地元民が食事していて、ごちゃごちゃしていた。人気のあるお店は長蛇の列。

エアコンはなく、大きな扇風機がグルグル回っていて、汗を流し流し食べる。

衛生面的には綺麗とは言えないが、まあ、こんなもんだろう。

チキンライス

シンガポールと言えばチキンライスらしいので、人が好さそうな亭主のいたホーカーで買ってみた。

4、5$だった。

チキンライスのお店の人

カメラを向けたら心よくポーズしてくれた。

エアコンもない所で火を使う厨房にいるのは、かなり暑いだろう。

チキンライスというのはシンガポールの代表的な食べ物で、茹でられた(揚げてあるものもある)鶏肉と茹で汁で炊き上げたご飯、というシンプルな食べ物だ。

鶏肉は柔らかく、これもとても美味しかった。

茹で汁で炊いたご飯が凄く美味しい。

必ずお店には、唐辛子を使った辛いソースが置いてあるので、それにつけて食べても良いが、かなり辛いので注意が必要。

この国は食べ物には困らなそうだ!


ドリアンは本当に美味しいです。食べたことがない方は、絶対食べるべき!

通販でも買えます。

ドリアンアイスクリームはあまり美味しくなかったけれど、ドリアンジャムは何気に美味しいです。生ドリアンよりは匂いがきつめですが、慣れると癖になります。でも生ドリアンの繊細さはあまり感じられないので、やっぱり生ドリアンが一番おすすめです!