我々が滞在したニューホテルの素晴らしいところのひとつ。
朝食がいい!
このホテル、1階にオシャ系カフェを併設しています。そのカフェで朝食をとることになるのですが、今までのカフェ併設ホテルの朝食(あくまで安宿ですが)は大抵、
<その辺に置いてあったパンと冷蔵庫から出してきたバターとジャムとヨーグルト、バナナ>
・・・カフェ併設関係ないじゃん!でしたが、このニューホテルはなんとメニューをくれます。カフェのメニューです!
しっかりと値段がついています。あまりに平然とメニューを渡されたので、逆に「朝食無料」を訝しんでしまう我々でした。結局無料だったので値段は気にせず注文できます。
万琵の体調が万全ではなかったので(昨日の戦争証跡博物館がダメージになったか?)スムージーも追加注文しました。
スムージーは有料でした(笑)
カフェの雰囲気は明るくトロピカルでした。
奥がホテルフロント兼カフェのレジで、その奥のエレベーターからホテルの部屋に上がります。
メニューから安いのを注文する弱気な我々。バインミーと汁なしフォー。どれ頼んでも無料なんですけどね。
前日にチケットを買っておいたアーオー・ショーは20時からです。それまで予定はありません。ムイネーで発熱して以来、万琵はゆっくり時間を過ごしていなかったのでショーまでは休みましょう。
僕は、スーパーで入手していたベトナミムコーヒーのドリップセットを使って遊んでみます。
なにをかくそう、バリ島から連綿と続いてきた沈殿コーヒー(この後も続くことになりますが)実はちょっと苦手なんですよね。気をつけていても最後の一口は必ず粉が口に入ってきてウェッペッとなりますから。
左から粉と、金属フィルター付きドリッパーと、コップ(ホテル備品)。
蓋を取って上から覗くとこんな感じです。お湯はちょこっと見えているトラベルマルチクッカーで用意。
フィルターの下にまず粉を注いで、フィルターを乗せ、軽く押さえつけます。
先ず10㏄ほどお湯を注いで蓋をします。30秒ほど待ち、粉が目覚めるのを待ちます(というイメージ)。
次いでお湯をたっぷりと注ぎ、蓋をします。
コーヒーが落ちてくるのを待ちます。コップのサイズに対してドリッパーが小さいので、何度か注いでは待つ、を繰り返します。
備品のコップが透明だったのでコーヒーの具合が見えていいですね。耐熱かどうかは分かりませんが、触った感じで大丈夫と判断。
万琵用に2杯分作りました。さあ出来たよ~。
寝とるー!
(笑)まあいいか。コーヒー2杯を独り占め。万琵の髪の毛がぼはぼはしてますね。
このドリッパー、1杯分淹れるには大丈夫ですが、2杯淹れる時は注ぐお湯を常に沸かしておかないと待ってる間に冷めてくるという難点があります。猫舌の僕にはちょうどいいけど。
いいコーヒーを使えば美味しいことうけあいです。これは、良くないコーヒーでした。
コーヒーを飲みながらブログを書いたりしているとちょうどいい時間になり、万琵が起きてきました。
じゃあそろそろ出かけますか。ショーの前に腹ごしらえします。万琵的には食って寝たらまた食事だから腹減ってないんでしょうけど。僕は減ってます。
宿の近くにガイドブックにも載っているビッグハンバーガーの店「ブラックキャット13」があったので行ってみます。
うわさのビッグバーガーとバインミーを注文しました。2つで323,400ドン(1,600円くらい)。ちょっと高いなぁと思っていましたが、
デカい!ハンバーガーのパテなんてファミレスのハンバーグくらいありますよ。しかも2枚重ね。当然、かぶりつけないのでナイフとフォークで食べます。このバーガーひとつで2人前の定食くらいあるかもしれません。僕は一人で食べるけど。
地味に時間がギリギリだったのと万琵のお腹も一杯だったのもあり、残りを包んでもらいました。気のいいおばちゃんがウェイターをやっていたんですが、急いでいたので「大きくてびっくりした。美味しかったよ~」とだけ告げて、コミュニケーションを殆ど取らずに出てしまいました。ゴメンよ。
これから観るアーオー・ショーとは、簡単に言えばベトナムの伝統的な竹の道具を使ってアクロバティックなパフォーマンスをするショーです。
例えばこんな道具ですが、なんに使うのかは別として、というか道具の本来の使用目的のとおりに使うワケないのは分かっているので(ショーの中で魚獲ったりしないハズ)
- まずは道具の造形の面白さ、
- 道具を形成してきたベトナムの古き良き農村の雰囲気、
- ショーとして洗練された動きや音楽などの総合的な美しさ、
- そこからのアクロバット、
- アクロバットは見た目以上に体や道具に負担を掛けるので竹で出来た道具がそれに耐えうるのか、
- あるいは竹はバネ性もあるのでそこを利用したアクロバットとかもあるのか
そういうところが見どころなのかなと思います。
会場はドンコイ通りにある市民劇場。フランス統治時代に建てられ(現在の建物は復元)南ベトナムの国会議事堂としても使われていた由緒ある建物です。ショーの会場として使用される時以外は入館できないのですが、この時は開演30分前から建物内の見学も出来るとのことだったので、19時半に入場しました。
市民劇場横から。ライトアップされて美しいです。手前は空き地になっていて、なにか作ってるのかなぁとよく見たら建設会社がJICAと清水建設、前田建設のジョイントベンチャーでした。相変わらず日本やるなぁ。何作ってるのかは分かりませんが。
市民劇場の正面、昼の姿です。前日のお昼にアーオー・ショーのチケットを購入していました。一番安い席でひとり63万ドン(3,000円ちょい)。
チケットと物販と会場見学。中ではお茶をもらえます。バーガーの口直しにちょうど良いサッパリ感でした。
2階に上がってホールを覗くとアップしている演者たちが。舞台裏の現場を覗いちゃっていいのか?と思ったらガイドが中に入っていきました。おいおい。
舞台上では演者がストレッチしたり身体温めたりしています。お互いにマッサージしたりとかすごい懐かしの光景。
さて、指定席に移って開演を待ちます。
開演直前の様子。すでになにかがセットされています。
ちなみに、公演中は当然撮影禁止です。
この竹の棒のセットを回して(棒は互いに固定されていません、あくまで棒を組んだだけ)上に登ったり横から来るのを高くジャンプして避けたりしていました。お椀上になった籠を被って現れたり、道具の上で逆立ちしたり宙返りしたり、仮面を使ったり、楽しそうに遊んでいるように見せてなかなか高度なパフォーマンスをしていました。
久々にこういうショーを観て楽しかったんですが、演出家中村龍史氏のもとでパフォーマーをやっていた身としては、ベトナム縛りがあるせいかアイディアの引き出しがちょっと少なかったかなぁと、演者すべてが生活を懸けている感じではなかった(プロ意識がちょっと弱い)のがちょっと惜しいかなと思いました。もちろんあらゆる面で非常にレベルの高い演者も2、3人いましたけど。
シルクドソレイユのような最高水準のパフォーマンスでなく、笑いに特化するほど散りばめられていないのですが、どうもシルク的な位置に立っていたいというマネジメント側の主観で取った市民劇場なのかなと思いました。ちょっと劇場負けしていた感がありました。
観覧後は演者と記念撮影が出来ます。ミーハーでないうえにシャイな我々は中に入りません(笑)
ちなみに、この中ではムキムキな人ほどパフォーマンス・意識ともにハイレベルです。女性の中には明らかにパフォーマンスに支障が出るほどのぽっちゃりさんがいて勿体なかったです。
3,000円からというコストパフォーマンスとしては申し分ないとは思います。日本でこのレベルのショーを見ようと思ったら5,000円以上は確実にしてきますし、ショーを楽しむだけでなく、ベトナムの農村風景を想像しながら竹の使い方をよく見ることも出来ます。観る価値はあります。
これは僕の昔の舞台裏オフショット。今アーオー・ショーを語った張本人が中に入っています。説得力なくなるわ!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒ニューホテル
電気ポットのない部屋でのお湯の調達はトラベルマルチクッカーで!
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